ナタリー PowerPush - Shimokitazawa SOUND CRUISING 2014

小林幸子&後輩アーティストの“シモキタ”音楽談義

小林幸子×つしまみれ×寺嶋由芙 シモキタ女子座談会

アイドル、ロックバンド、ヒップホップユニット、DJ、そして演歌歌手とバラエティに富んだラインナップが集う今年の「Shimokitazawa SOUND CRUISING」。ナタリーは今回、“女性”と“異種格闘技”を軸に、今年デビュー50周年を迎えた小林幸子、結成15周年のつしまみれ、今年2月にソロとしてCDデビューしたばかりの寺嶋由芙という3組のイベント出演者の座談会を企画した。この座談会が初対面という3組だったが街中での撮影中にすっかり打ち解け、和やかなトークが繰り広げられた。

取材 / 成松哲 文 / 中野明子 撮影 / 上山陽介

面白いこと大好き!

──まずは皆さん初対面だと思いますので、自己紹介から始めましょうか。

左から寺嶋由芙、小林幸子、やよい(B, Cho)、まり(Vo, G)、みずえ(Dr, Cho)。

小林幸子 年長の小林幸子です(笑)。

やよい つしまみれのベースのやよいです。

まり ボーカルギターのまりです。

みずえ ドラムのみずえです。

寺嶋由芙 古きよき時代から来ました。真面目なアイドル、真面目にアイドル、ゆっふぃーこと寺嶋由芙です。よろしくお願いします!

まり かわいい(笑)。

小林 ステキ! 今のアイドルの方は自己紹介をやってますよね。私もやるべきなのかしら? 昭和39年デビューの……って引くわよね(笑)。

寺嶋 いえ! 皆さん、一緒にやってくれると思います!

小林 今度やってみようかしら(笑)。

──皆さんは「Shimokitazawa SOUND CRUISING」の出演者という共通点がある以外は、年齢もジャンルもキャリアも違って。まずはなぜこういうイベントに参加しようと思ったのかお聞きしたいのですが……。

小林幸子

小林 ほんとですよね。私も「なんで?」って思ってるんです(笑)。でも、イベントのスタッフの方が、私のインストアイベントでのパフォーマンスに感動してくださって。「下北沢の若者の皆さんにも、ぜひ生で観てもらいたい」と熱く語ってくれたんです。私も面白いことが大好きなんで「ぜひ出たいです!」とお答えして。

──小林さんというと、紅白歌合戦にも出ている国民的歌手で、こういったイベントに出るイメージがなかったので驚いた方も多くて。出演の件をニュースで紹介したところ、ナタリーの読者にもすごく反響がありました。(参照:下北沢SOUND CRUISINGに小林幸子、七尾旅人が出演

小林 私はやったことがないことのオファーを受けたり、出演を熱望されたら、一度やってみるべきだと思うの。これは年齢関係なくてやるべき。でもやるなら自分が面白がらないと、観てる人も敏感だからすぐわかっちゃう。

つしまみれ寺嶋 (力強く頷く)

やよい 私たちもそうですね。面白いこと、新しいことをどんどんやりたい!みたいな。オファーを受けて、出演を決めました。

小林 新しいことやりたいよね! いただいたお話を逃したら、二度と同じような巡り合わせはないかもしれないし。だったらやっとかなきゃって思うもの。

いつもなんか変なことをしてやろう

──つしまみれさんや寺嶋さんはこういったサーキットイベントや対バンは慣れてると思うのですが、小林さんは初体験ですよね。

小林 はい。

──なので、今日はつしまみれの皆さんと寺嶋さんから、対バンイベントにおける振る舞い方やインパクトを残すためのテクニックを小林さんにレクチャーしていただけないかと。

寺嶋 いやいやいやいや!(笑)

小林 自分の存在やポジションをアピールするにはどんな戦略があるかってことね。先輩よろしくお願いします(笑)。

みずえ うわー! とんでもない(笑)。

まり(つしまみれ / Vo, G)

まり だって小林さんのインパクトに勝てるアーティストなんて、出演者の中でいないですよ! ただイベントって出演時間が短いので、普通に歌うんじゃなくて、いつもなんか変なことをしてやろうとは思ってます。

小林 変なことっていいなあ(笑)。変なことっていうかね、誰かが「え?」って思うことをやるのってアーティストとして大事だと思うの。つしまみれさんのアーティスト写真、インパクトあるものね。みんな顔にペイントして。ビデオクリップも拝見したけど思いっきりお客さんの中に飛び込んでて。はにかんじゃったり、照れちゃうのも1つの武器になるけど、堂々とやってるほうがカッコいいから。

みずえ 小林さんが言うと、すごい説得力ある。

まり これからも堂々と客席に飛び込みます(笑)。

──寺嶋さんの考える必勝法は?

寺嶋 勝ててるかわかんないんですけど……例えばアイドルとしてロックフェスに出るときって、お客さんが思ってるアイドル像をちょっとだけ壊したいって思ってるんですね。ギリギリでアイドルの部分を保ちつつ、スピーカーに登ってみてインパクトを残したり。最後は「楽しかったね」とか「かわいかったね」とか、ハッピーな気持ちを観てる人に伝えられたらと思ってます。

小林 アイドルの定義というか、これがなければアイドルじゃなくなるっていう一線はあるの?

寺嶋由芙

寺嶋 難しいですね……観てる人が嫌な気持ちにならなければいいな……(笑)。

小林 それはみんなそうだと思う(笑)。

寺嶋 じゃあみんなアイドルですね!(笑)

まり いや、私たちはたまに嫌な気持ちにさせてる気が……。

小林 嫌な気持ちになる人もいれば、それが好きだって人もいるしね。線引きは難しいですよね。最終的には自分のことをいいなと思ってくれてる人に、きちんと見せるということでいいんじゃないかな。好きだと思ってくれる人に、ちゃんと伝える。好きじゃないと思ってる人にどんなに行ってもね……恋愛と一緒で嫌いな人を追っかけてもしょうがないじゃないですか。

まり うんうん。そうですね。

小林 大事にしてくれるファンの人を大事にしていって、また新しく好きになってくれた人も大事にしていく。単純にそれだけでいいの。演歌のことが大っ嫌いっていう人は山ほどいると思うんだけど、「小林幸子が歌ってる演歌は面白いじゃん」って思ってくれる人がいればよくて。「とってもいいんですよ、演歌は」って押し付けがましくしたり、迎合したりする必要もないと思うんです。

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小林幸子×つしまみれ×寺嶋由芙 シモキタ女子座談会

Shimokitazawa SOUND CRUISING 2014

InterFM presents Shimokitazawa SOUND CRUISING 2014

2014年5月31日(土)

東京都 下北沢GARDEN / 下北沢ERA / 下北沢BASEMENT BAR / 下北沢ReG / 下北沢ReG Cafe /下北沢MOSAiC / 下北沢THREE / 下北沢Daisy Bar / LAGUNA / 風知空知 / 富士見丘教会 / altoto / MORE

小林幸子(コバヤシサチコ)

Shimokitazawa SOUND CRUISING 2014

1953年生まれの女性ボーカリスト。1963年、9歳で作曲家古賀政男に師事し、1964年シングル「ウソツキ鴎」でデビュー。同曲が20万枚の大ヒットを記録する。1979年1月リリースの「おもいで酒」が200万枚を超えるセールスを記録し、同年末「NHK紅白歌合戦」に初出場を果たす。以来「もしかして」「雪椿」「越後情話」などヒット曲の数々を引っさげ、現在までに同番組に33回出演し、1980年代末頃からはステージ演出にも注力。NHKホールのステージをフル活用した舞台装置と衣装が年末の風物詩のひとつと目されるようになる。他方、コメディやバラエティ番組、テレビドラマなどにも出演。また映画「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶジャングル」に主題歌を提供するほか声優として登場するなど、その多岐にわたる活動を通じて幅広い年齢層の人気を獲得する。さらに2012年、ニコニコ生放送「小林幸子降臨!『茨の木』夢は捨てずに生放送」「ニコニコ大忘年会2012 in nicofarre」に登場。2013年には歌ってみた動画「ぼくとわたしとニコニコ動画を夏感満載で歌ってみた」を投稿し、イベント「ニコニコ町会議 in 名古屋」「ニコニコ年越し!小林幸子カウントダウンLIVE ~オープニングアクト:ダイオウグソクムシ~」に出演するなど、ニコニコ動画を積極的に活用。ネットユーザーの多大な人気を集めている。

つしまみれ

Shimokitazawa SOUND CRUISING 2014

1999年に千葉大学のバンドサークルで出会った、みずえ(Dr, Cho)、まり(Vo, G)、やよい(B, Cho)によって結成。コピーバンドを経て、オリジナル楽曲の制作を開始する。2001年から大学外でもライブ活動をスタートさせる。2004年の初渡米以来、コンスタントに海外ツアーを行いワールドワイドな活躍を見せる。2009年4月に300円シングル「タイムラグ」でメジャーデビューしたのち、翌2010年にMojor Recordsを設立して独立。2014年に結成15周年を迎え、2月には初のベストアルバム「つしまみれまみれ」をリリースした。ポップでキュート、少し毒のあるガールズロックで音楽ファンを惹きつけている。

寺嶋由芙(テラシマユフ)

Shimokitazawa SOUND CRUISING 2014

1991年生まれ、千葉県出身の女性アイドル。幼少期にジャズダンスを習い、中学校では演劇部に、高校ではアコースティックギター部に所属する。大学1年のときにアイドルとしての活動を始め、2014年2月にシングル「#ゆーふらいと」でソロ名義でCDデビューする。ゆるキャラに造詣が深く、ゆるドルとしても活動している。