自分へのメッセージかなって私も感じました

──さてSKE48の24枚目のシングル「Stand by you」ですが、ズバリ聴きどころを教えてください。

ここから季節も本格的に寒くなって、人肌が恋しくなるじゃないですか。普段は友達だと思っていた男女が、この曲を聴くことで恋愛関係に発展する……そんなふうになれば素敵だなと妄想しながら歌いました（笑）。

──歌詞は普遍的なラブソングであると同時に、「珠理奈、おかえり！」的なSKE48の絆も感じさせます。

どちらの意味で捉えることもできると思います。特に「世界で一番 愛し合えるその誰か 何があっても 心配しなくていいんだ 君は一人じゃない」というフレーズは、自分へのメッセージかなって私も感じました。最近、周りのメンバーに「1人じゃないんだよ」って言われることが多いから、ここはドキッとしましたね。

──ひさしぶりのMV撮影に、ひさしぶりのテレビ出演。新鮮な気持ちじゃないですか？

ものすごく緊張します。ヤバいですね。MV撮影のときは、センターだから前に誰もいなかったんですよ。「ここで間違えたら、大変なことになるぞ」って、めちゃくちゃプレッシャーを感じました。センターになりたいっていうメンバーはたくさんいるのに、その肝心のセンターがヨレヨレだったら話にならないですからね。「私のほうができるし！」とか思われたら、やっぱり嫌じゃないですか。

──また、そこで過度にプレッシャーを感じてしまう（笑）。

そうそう。「もっと気軽に行きます」って話しているそばから、肩に力が入っちゃう（笑）。

──MVも「グレイテスト・ショーマン」みたいなミュージカル風の作りですね。

はい、学校の校舎を使って撮影したんです。テーマが「絆」だから、みんなの動きがビシッとそろっていないとダメなんですよ。だから何度も撮り直しました。ダンスの難易度は高いですよ。幸先のいい11年目のスタートが切れたんじゃないかと思います。

これが実現できないうちは、私も辞められないと思っています

──グループとしての今後のビジョンは？

SKE48の今の目標は、単独公演でナゴヤドームのステージに立つというものなんですね。この目標は、私にとってもほかのメンバーにとっても大きいものです。これが実現できないうちは、私も辞められないと思っていますし。ずっと言い続けていることですけど、「どうしたらAKB48を超えられるか？」っていうテーマもあります。

──SKE48はAKB48の派生ユニットだから、普通に考えたら超えるのは難しいと思うのですが。

でも、それを本気で考えているんですよ。じゃあ何をもってして超えるかというと、一番わかりやすいのはCDの売り上げですよね。

──それもすごい話ですね。CD不況の中でこれだけ売れているにもかかわらず、まだ貪欲に上を目指したい？

そりゃ目指したいですよ。いつかSKE48だけで100万枚いけたらと思っていますし。やっぱり数字は気になりますね。ファンの皆様や周りの方が気にするし、そこで評価されるのは事実だから、どうしても避けられないです。でも結成から10年が経って、今、SKE48は一番いい状態だと思うんですよ。本当に全員が一丸となっている感じがします。若手メンバーも含めて、同じ方向を向いているんですよね。