SixTONESのファンキーなサマーチューン「PARTY PEOPLE」がYouTubeでサプライズ公開された。
1stアルバム「1ST」のリード曲「ST」をリリース発表前にラジオでオンエアしたり、ドラマ「恋なんて、本気でやってどうするの?」の初回放送で挿入歌「わたし」を解禁したりと、これまでにも数々のサプライズを仕掛けてきたSixTONES。そんな6人の新曲「PARTY PEOPLE」も事前告知なしにドロップされたにもかかわらず、瞬く間に反響を呼んでいる。自他ともに認める“にぎやかグループ”SixTONESが届ける夏の新定番「PARTY PEOPLE」とは。その聴きどころをレビューする。
文 / 寺島咲菜
欲望が渦巻く刺激たっぷりの恋
SixTONESがデビューしてから3度目の夏がきた。2ndアルバム「CITY」の発表やYouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」への出演、アリーナツアー「Feel da CITY」の開催、シングル「共鳴」「わたし」のリリースなど、音楽への情熱を絶やすことなく今年の上半期を駆け抜けた6人。平年より厳しい暑さが続く中、レギュラー番組「SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル」の7月30日放送回で松村北斗がORANGE RANGEの夏を代表するナンバー「イケナイ太陽」をリクエストすると、その意外な選曲に「これは何かの暗示かもしれない」とSixTONESのサプライズ施策に敏感なファンが思いおもいに推測。そして8月、さらなる熱気を呼び込むように「PARTY PEOPLE」がYouTubeを通じてファンのもとへと届けられた。前作「わたし」が艷やかなラブバラードだっただけに、「PARTY PEOPLE」というタイトルだけでもそのギャップに目がくらみそうだ。
「PARTY PEOPLE」の作詞は「Telephone」「RAM-PAM-PAM」「Waves Crash」といったアグレッシブなアッパーチューンを手がけ、ジャニーズJr.時代からアーティスト・SixTONESの可能性を拡張し続けてきたONIGASHIMA。作曲はV6「PINEAPPLE」やKing & Prince「Magic Touch」にも携わったP3AK、そしてSnow Manや2PM、MONSTA Xにも楽曲提供しているAlbin Nordqvistと、ダンスミュージックの名手と言える作家陣が勢ぞろいした。各アーティストの叡智を結集させた、SixTONES初のサマーチューンだ。
繊細な恋心が描かれた「わたし」のムードから一転して、「PARTY PEOPLE」では欲望渦巻く刺激的な恋が表現されている。ハイテンションなカウントアップでスタートし、「そんなに チョロくないね? Damn girl!」「返事はいらないから Give me a kiss」といったフック満載のフレーズや弾けるクラップ、「Babababaow!」「NANANA」など個性際立つスキャットでリスナーのテンションをじわじわと引き上げる。サビに突入すると、ホーンサウンドと6人のボーカルが重なり一気に華やかに。コロナ禍で溜まりに溜まったフラストレーションをまるごと放出するかのような、エネルギー全開の“パリピソング”に仕上がっている。
すし詰めのダンスフロアを呼び戻す
「PARTY PEOPLE」で注目すべきはサビのダンスパフォーマンス。昨今はダンスの振りコピやオリジナルダンスの動画が投稿される「踊ってみた」カルチャーがヒット曲の生まれる土壌となっており、「PARTY PEOPLE」で6人が見せる息の合ったダンスも、その潮流を汲んでいるかのようだ。サングラスやドリンクをモチーフとしたメインの上半身の振付は、歌詞の世界観とも連動していてキャッチー。灼熱の日差しのもと、自然と体が動き出す。
先週公開されたミュージックビデオは再生回数1132万(8月12日公開時点)を記録している。すし詰めのダンスフロアはコロナ禍によって懐かしい景色となりつつあるが、そんな満員のフロアを再現するかのように、MVには“パリピ”化したSixTONESをはじめ、「共鳴」や「わたし」の振付も手がけたダンスクルー・GANMIのフルメンバー11人を含むダンサー20人、エキストラ30人が集結。心も体も解放するようにダイナミックに踊り、線香花火やシャンパンシャワーにも興じて“砂浜”にフィーバーを巻き起こしている。
2020年1月に「Imitation Rain」でデビューして以降、ソニー・ミュージックレーベルズと連携してさまざまなサプライズを仕掛けてきたSixTONES。次はどんなトピックで音楽シーンに旋風を巻き起こすのだろうか、今後の動向が注目される。
プロフィール
SixTONES(ストーンズ)
ジェシー、京本大我、松村北斗、髙地優吾、森本慎太郎、田中樹からなる6人組ユニット。ジャニーズJr.時代の2018年3月より公式YouTubeチャンネル・ジャニーズJr.チャンネルで金曜日を担当し、10月に「YouTube アーティストプロモ」キャンペーンに選ばれた。同年11月には滝沢秀明プロデュースによる「JAPONICA STYLE」のミュージックビデオを公開し、話題を集める。2020年1月にSnow Manと同時に1stシングルをリリース。デビュー曲「Imitation Rain」はYOSHIKI(X JAPAN)が手がけた。4月に冠レギュラー番組「SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル」がニッポン放送でスタート。2021年1月には初のフルアルバム「1ST」をリリースした。最新シングルは2022年6月発表の「わたし」。8月にはYouTubeで事前告知なしに新曲「PARTY PEOPLE」を公開し、9月にはライブDVD / Blu-ray「Feel da CITY」の発売を予定している。
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