兄弟と幼なじみの仲良しユニット

──まずは自己紹介からお願いします。

DEppa　リーダーで作詞作曲を担当しているDEppaです。

桃紅茶　シクラメンの天然色白、桃紅茶です。

肉だんご　食べるの大好き、肉だんごです。

DEppa　シクラメンは2007年に結成した3MCユニットで、みんな東京都大田区出身です。僕と肉だんごは兄弟で、シクラメン結成前は学校の先輩と一緒に活動していたんですけど、本気で音楽を続けていこうって決めたタイミングでその先輩が「本気なら辞める」ってなって。それでほかのユニットで活動していた桃紅茶を誘ってシクラメンとして活動することになりました。

肉だんご　桃紅茶と僕は小1からの幼なじみなんです。

桃紅茶　加入して1週間後にレコーディングをしたんですけど、シクラメンの曲はもともと聴いていたので、わりとすんなりこなせましたね。

DEppa　あと3人ともすごい仲がよくて、昨日もみんなでドンジャラをやりながらゲラゲラ笑ってました。

肉だんご　仲のよさがシクラメンの強みでもあるんですよ。

DEppa　即席で作ったグループではなくて、育ってきた環境がほとんど同じだから、僕らにしか醸し出せない一体感みたいなものがあると思います。

地元の先輩Def Tech・Microに憧れて

──シクラメンは活動を始めたときにコンセプトや目標とする存在はありましたか？

桃紅茶　最初はただ「売れたい」とか「カッコよくなりたい」とか漠然としてました（笑）。

DEppa　Def Techさん、ケツメイシさん、ゆずさんから大きな影響を受けました。「あの人たちみたいになりたい」っていう憧れから音楽をやるようになったんですよね。

肉だんご　その中でも僕らにとって一番身近な存在だったのが、地元が同じで小中学校の先輩であるMicro（Def Tech）さんです。

桃紅茶　ほんとにご近所さんで、町内会のお兄ちゃんだった人が「NHK紅白歌合戦」に出ててすげえって感じでした。

DEppa　Microさんは24歳くらいのときに日本武道館でライブをやって、CDは200万枚近く売れていて……とにかくすごい存在でした。そのサクセスストーリーを近くで見てきたので「俺らも音楽やったらDef Techみたいになれるんだ！」って本気で勘違いして音楽をやりたいと思うようになったんです（笑）。

──オリジナル曲を作ったきっかけは？

DEppa　音楽をやりたいと思い始めた頃は、レコードでインストのトラックを流しては、Def Techさんっぽい歌詞と歌い方をまねしてました。で、本気で活動していこうってタイミングで「じゃあデモ作ろうか」っていうくらいのノリで、2007年に初めての自主作品を作りました。それが今のレコード会社の方々の耳に留まって、2008年にインディーズデビューできて、2011年のメジャーデビューまでトントン拍子で進みました。

──昨年末から年をまたいで行われたツアー「シクライブ 2014-2015」で、DEppaさんは初めてギターで作曲した新曲を披露していましたね（参照：シクラメン、Zepp Tokyoで感謝伝えた笑顔のツアー追加公演）。

DEppa　僕は遊びでずっとギターを弾いてたんですけど、人前で弾いたこともなかったし、作曲したこともなかった。ギターだとコードから自分で曲を構築していくんですごい難しかったです。普段はトラックメーカーさんに案を伝えて、作ってもらったトラックに僕がメロディと歌詞を乗っけるっていう作り方が主なので。

──2007年に自主制作盤を作った頃、ライブは頻繁にやっていたんですか？

肉だんご　徐々に増えていっていたけど、当時は月に2、3回やればいいほうでしたね。渋谷にあるclubasiaとかVUENOSでもやったけど、一番多く出演してたのは蒲田SWSかな。

桃紅茶　頻繁にはできてなかったけど、僕らは恵まれてるんですよ。DEppaがお弁当屋さんで働いていたときの知り合いがイベントを企画する人で、その人のイベントに呼ばれたりね。

DEppa　ほんとだね。いろんな人に出会えて、運もよかった。その人はサーファーだったんですけど、「イベントやろうと思ってるんだけど歌う？」って感じで、目黒食堂っていう200人くらいのキャパのとこに出させてもらって。そこに遊びに来てた2BACKKAのHAMMERさんと知り合って、HAMMERさん主催の「UNITY」ってイベントにオープニングアクトで出させていただいたこともありました。