心折れちゃうかも……でも折れませんでした
──「歌声がいい」というYouTubeのコメントやSNSの反応が数多く見られるようになりましたよね。
Ten その反応が一番うれしい。パフォーマンスを認めてもらえるグループになったんだって。とにかく最終未来少女の曲って歌うのが難しいんですよ。早口のパートが多かったり音程の上がり下がりも激しくて。
Yuika レコーディングのたびに、10回以上歌い直すこともあります。
Ten そのおかげでカラオケに行くたびに「私、歌うまくなったかも!」と錯覚するぐらい(笑)。
Yuika 歌がうまくなってきたことで、ライブそのものも楽しくなってきました。自分の歌で想いが届けられるライブ、大好きです(笑)。
Luuna 声質が3人ともハッキリ分かれているので、1曲の中でいろんな楽しみ方ができるのが個人的にも好きです。1日でも早く今以上の私たちになりたくて、ワンマンや出演したイベント全部、その日の記録映像をみんなで見返しています。
──素晴らしい心構え! ただ、歌割やダンスのフォーメーションを一度完全解体する必要があったかと思います。それは相当大変だったかと。
一同 はい……。
Luuna けど、そこでも支え合って新しい形をなんとか作っていきました。
Ten 歌の先生も交えて、「この子のキャラクター的に、この歌詞が合うかも」と相談して作っていって。結果的に、今までとガラッと歌のパートが変わりました。
Luuna うん。毎回のライブで変えていたので、試行錯誤しながら答えを見つけていった感じです。
Yuika 歌割を新しく覚えるのは大変だったけど、考えるのは楽しかったよね。
──まさにこの3人だからこその「新しい最終未来少女」を、この半年で作り上げていったんですね。
一同 がんばりました!(笑)
Ten 「ヤバイ! 心折れちゃうかも……」という瞬間もあるにはありました(笑)。けど、折れませんでした。
Yuika 3人で一緒にいるだけで楽しいし、がんばったあとは一緒にごはんに行ったりしてモチベーションを高め合って。最終未来少女と私たちをつなぐものがたくさんあったから、心も折れず、1人も欠けずにここまでこられたんだと思います。
Luuna 本当にそうだね。あきらめず、前へ進み続けて本当によかったです。
生身の感情が出たことで生まれ変わった楽曲たち
──新たな一歩を踏み出していく中、これまで発表してきた楽曲を3人で再構成したアルバム「RE:TRIΔNGLE」が1月28日に配信リリースされます。新しい歌割への移行はもちろん、ボーカルリミックスから歌い方の変化もあり、まったくの新しい作品に生まれ変わったなと思いました。
Yuika レコーディング中、ずっとワクワクして楽しかった。2人が今までと全然違うパートを歌っているのを聴くのも新鮮で。録りながら、「仕上がりどうなるんだろう?」と楽しみでした。
Ten うん。過去の収録で「ああ~、もうちょっといけたのに!」と悔しかった箇所をもう一度歌い直して。聴いてみたら「あれ、これ私の声?」と、同じパートなのにまったく違う曲に聞こえるぐらい声が変わっていました。
Luuna 全然違っていて、成長を感じたね。
Ten 「録り直す以上は、過去の曲も新しい曲みたいにしたいね」って、みんなで話し合って。そこから自分の歌い方を探していきました。
──特に大きく変わった曲は?
Ten 「Error Error」は、以前まで、「丁寧に、きれいに」とバラードのような歌い方を意識していたんです。
Yuika でも、ライブで盛り上がる曲なので「自分達の気持ちを届けるような歌い方にしたいね」と話して、強く感情を込める歌い方になりました。
──確かに「RE:TRIΔNGLE」でのバージョンは、生身の感情が強く前面に出た歌い方ですよね。歌い直したことで、さらに印象の変わった曲、愛着の湧いた曲はありますか?
Ten 私はまさに「Error Error」です。最初に最終未来少女の曲を聴いたときから一番好きな曲で。けれどライブになると、さっき言ったようにきれいな歌い方を意識していたから、どう盛り上げていいか上手につかめなくてモヤモヤしていたんです。感情を出した歌い方に変えてからは、ライブで披露するたびに盛り上がりが増していって。私たちの熱さにファンの方も応えてくれるので、もっと一緒に盛り上がりを作っていけるんじゃないかな?って、この先の成長が楽しみな曲になりました。
Luuna 私も「Error Error」が一番好きな曲です。以前のバージョンもいいけれど、今の熱い「Error Error」に変わってから、より好きになりました。
Ten 魅力を再発見したという意味で「Model Walk」は、すごく印象が変わったかも。歌割だけでなく振付もめっちゃ変わって。3人のカッコよさがもっと出る曲に生まれ変わったんです。
Luuna リアルに「Model Walk」!って感じになったもんね。ライブで披露するたびにもっと人気になりそう。
Yuika 歌い直したことで全曲めっちゃいい曲!と改めて思いました。もう好きすぎて何から話せばいいか決められない(笑)。その中で「3次元」は、これまでライブで披露してこなかったから、正直とても深くは聴いてこれてなかったんですよ。けど、改めて聴くととてもかわいい曲でいいなあと、魅力に気付きました。これまで披露していなかったのがもったいなかったなあと思ったくらい。
Ten 逆に初期の曲はライブで披露はしているけど、音源に自分たちの声が入っていないから、レコーディングできただけでめっちゃうれしいよね。だから……何度でも聴きたくなります(笑)。
Yuika・Luuna そうそう!
Yuika 歌う機会がなかった曲は、歌詞について考えることがあまりなかったんですよ。改めて全曲歌うことになって歌詞を読んだら、かわいい歌詞も、面白い言い回しの歌詞も多くて。いい曲をたくさんもらっていたんだなあって、うれしい発見がありました。
Ten 改めて歌詞をじっくり読むと、言葉の意味がわかって面白いよね。例えば「Chu-High」という曲は、サビで「キスしてハイになってチューハイ」と歌っていて。一聴しただけではわからないですけど、「キスがチューで……だからチューハイなんだ!」って。そういう言葉遊びがけっこうちりばめられているので、改めて3人の歌声で届けることができるようになったからこそ、歌詞にも耳を傾けてもらいたいですね。
──「おにぎりはしゃけ」も、一聴しただけでは「どういうことだ!?」と思う歌詞ですが、よく聴くと、米粒のように小さな心を混ぜ合わせてSHAKE(=しゃけ)するというニュアンスの歌詞ですからね。Luunaさんにとっては、加入1年で改めて全曲歌うことで、最終未来少女の楽曲の魅力をより深掘りする機会になったと思います。
Luuna はい。加入してしばらくはいただいたパートを頭に詰め込むので精一杯で、最大限に感情を込めることが難しくて。そもそも曲を聴くときは歌詞よりもサウンドを聴くタイプだったので、今まで歌詞の意味の全部がまだ理解できていないまま最終未来少女の曲を歌っていたんです。ちゃんと録り直すことになって、1曲ずつ歌詞を読みこんだら、自分に当てはまる言葉だらけで、聴いてくれる人にも刺さるだろうなと思う歌詞がめちゃくちゃあって。このステキな言葉たちを、ちゃんと届けていきたいなと思いました。
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“今が一番の最終未来少女”を感じてほしい




