内容むっちゃ薄いな

──夫人の皆さんは2ndアルバムの制作にあたり、どういう気持ちで取り組みましたか？

亜美　取り組み……？

竜人　プロのボーカリストとして、どう取り組んだのか。

可恩　亜美、言ったれ！

亜美　目が泳いじゃった。そうですねえ、やっぱり3年間の集大成ですので、世界観に入り込むところから……。

美咲　うるせえー！（笑）

可恩　めっちゃ面白い。

亜美　今回、新曲が3曲ありまして、リード曲の「愛してる♡キスしたい♡Hしたい♡」はハッピーなんですけど、あとの2曲はドラマチックな楽曲で、ストーリー性があるんですよ。「マイ♡ワイフ♡イズ♡アイドル」はアイドルっぽい曲で、「マリッジブルーを抱きしめて♡」は甘いセリフもありますし、そういうところでスイッチは入れ替えなきゃいけなくて……。

美咲　話がなんも入ってこないよ（笑）。

竜人　むっちゃ話してるわりには内容むっちゃ薄いな。

亜美　あう……曲の世界観に入り込む女優魂を出しました。

──3年近く清姓を名乗り続けてきたわけですけど、やっぱり清 竜人25として活動するときは、普段とは違うスイッチが入るものですか？

亜美　オンオフ全部清亜美みたいなところはありますね。

咲乃　切り替えられてないんだ。

亜美　竜人くんを愛する気持ちは、24時間365日持ち続けてましたよ。絶えることなく。清亜美でした。

美咲　ありがとうございましたー。

亜美を除く夫人一同　（拍手）

優華　おめでとう！

美咲　おつかれさまー。みんなの亜美ちゃん卒業だね。

亜美　みんなの亜美ちゃんだし、竜人くんだけの亜美ちゃんでいようと貫いた3年間でした。

優華　竜人くん、顔が……（笑）。

美咲　苦い顔してる（笑）。

解散前に離婚危機

──ほかの夫人の皆さんはどうなんですか？ 清姓を背負ったこの3年間を振り返って。

咲乃　なんだろうな。すっごく早かったよね。あっという間。

美咲　なんでもないときのほうが思い出深いよね。楽屋とか。みんなに見せられないようなことをしていたときが楽しかったです。肉だんご早食い大会とかね。

咲乃　お寿司もやったよね、竜人くんも一緒に。覚えてる？

竜人　覚えてない。

咲乃　そういう人なんですよ。

亜美　そう！ 薄情なの！ こうやって愛情持ってるみたいなこと言ったりとか、世間からの評価では「竜人くんは温かくて愛があって」って言われてるけど、薄情！ 薄情なんですよもう。切り替えが早い。

美咲　文句になるとすごく饒舌になるんですよ（笑）。

竜人　ちゃんと中身が濃いな。

──解散まではまだ時間があるから、これ以上悪化すると解散前の離婚もありえますよ（笑）。

優華　今日だけで同じこと2回言われてる（笑）。別の取材でも言われてたんですよ。

亜美　ツアー前に離婚（笑）。

──そんな言い合いをする生活ももうすぐ終わりなんですね。

美咲　あー。やっぱ寂しいね。

深みのある女だからね

──ではアルバムに話を戻して、新曲について聞かせてください。先ほど亜美さんがおっしゃった3曲と、解散発表の曲「25♡」の4曲が今作には収録されています。「愛してる♡キスしたい♡Hしたい♡」はアルバム発売に先駆けてミュージックビデオも公開されました。

亜美　ん？ なんてタイトルでしたっけ？

──愛してる、キスしたい、Hし……。

亜美　あーっ!! アイドルにそんなこと言わないでください！

──めんどくさいですね……。

竜人　言われた（笑）。

──じゃあ、今日まだあまりお話されていない優華さん、新曲の聴きどころをお話いただけますでしょうか。

亜美　口封じ来た！

優華　私が気に入ってるのは「マリッジブルーを抱きしめて♡」のセリフの部分です。デモは歌が入ってなくて、レコーディングでは最初に歌った美咲ちゃんが代わりに全部のセリフを言ってたんですけど、最後のセリフにキュンキュンしちゃって。そのあともずっと頭の中でみいちゃん（美咲）の声でしか再生されないくらい、かわいかったんですよ。

美咲　竜人くんと、その場の雰囲気で掛け合いで録ったんですよ。それがよかったのかもしれない。

竜人　レコーディングってそういうもんで、ちゃんと空気も作ってやると、テイクがよくなるんですよ。

亜美　だったら私も一緒に録ればよかった。なんで1人でやらすの？

咲乃　また始まった！

竜人　セリフがセリフだからさ。

亜美　「もうほっといて...♡一人でいたいの...♡」というセリフなんですけど、「感情がこもってない」と言われて何回も録ったんですよ。そしたら今、一緒に録ったって聞いて……ディレクションミス！

竜人　最近よく耳の肥えた業界人の方が、なぜか口をそろえて言うんですけど「何度か聴いてると、3回目ぐらいから第3夫人の歌がクセになってくる」って。

一同　アハハハハ！（笑）

亜美　味がある。深みのある女だからね。

──竜人さんの中で、夫人それぞれに合ったディレクションがあるんですか？

竜人　多少はありますけど、基本的にはみんな同じですよ。この子は回数歌えばよくなるなとか、逆にこの子は回数重ねないほうがいいテイクが録れるなとか、その程度。

優華　でもあんまり言わないですよね。レコーディングの最中に「こうしてくれ」みたいな注文はあまりしないんですよ、竜人くんは。それはなんでなんですか？

竜人　細かく言ってもそんなに変わんないですからね。1言ったら10で表現してという愛のムチでもあるんですよ。