メンバーの役割分担

ハマ　リップもそうだと思うんですけど、メンバーの役割分担がうまくいってるアーティストほど外から見てさらに魅力的に映ると思うんですよね。リップの世代の方もそうだし、さらに上の世代の（奥田）民生さんとかもそうなんですけど、年上のミュージシャンの方によく言ってもらうのは「すごい年下としゃべってる気分にならないから、気を遣わない」っていうことで。

PES　ああ、確かに。

ハマ　自分たちは無意識なんですけど、そう思ってもらえるのは素敵なことだなって。

レイジ　逆に年上の方じゃないと音楽の話がしづらいんですよね。

ハマ　そうだね。同世代と音楽の話をしても最初からゴールが見えることが多いというか。

──グループ内の役割という意味ではリップの場合はどうなんですか？

PES　僕らの場合はSUさんとRYO-Zくんとイルくんが外交担当というか、表に出る人って感じで、曲を作るのがFUMIYAと僕って役割分担がなんとなくあるんだけど、でも俺は、たまにはそこを崩したほうがいいと思っていて。さっきの話につながるけど、SUさんが作った曲もお客さんは聴きたいはずだし、ライブにはイルくんがどういうことを世の中に提示したいのかを確認しに来てるお客さんもいると思うし。そこはお互いの役割がありつつも、割り切りすぎないでやってほしいと思うんですよね。

リップはライブで化ける曲がめちゃくちゃ多い

PES　OKAMOTO'Sの新しいアルバムを聴いて思ったのは、全曲お客さんが見えるのがいいなと思って。

ハマ　うれしいです。

PES　「この曲、ライブでどうやるんだろう？」みたいな感じがないから、お客さんがどういう反応をするかが見えるんだよね。リップの曲も打ち込みの要素は強いけど、ライブのことを考えながら作ってるから。

ハマ　僕もこの前、初めてリップのワンマンライブを観に行かせてもらって思ったんですけど、「SLY」しかりライブで化ける曲がめちゃくちゃ多いんですよね。ニューアルバムからの曲もどんどん投入していて、その姿勢もカッコいいなって。SUさんがいくら下ネタを言ってもお客さんは「キャー！」ってなるし（笑）。

PES　ハマくんが来てくれた日のライブ、SUさん下ネタで噛んでたからね。

SU　言い慣れてないから緊張して（笑）。

ハマ　あとはMCで急にイルさんが振られて何も言葉が出てこなくて、みんなで「ヤバい、ヤバい、助けなきゃ」って空気になってるチーム感とか最高だなと思って。

PES　ライブが終わったあと、いつもその日のライブ音源を聴くんだけど、そういうMCのシーンがすっごい面白いんだよね。家で聴いてると一番酒が進むというか（笑）。

ハマ　そういうナチュラルなグループ感とハイレベルな曲のクオリティが融合してるバランスがすごいなって思うんです。

レイジ　マジでそのバランスはすごいよね。

SU　優しいね、2人とも（笑）。

リップにOKAMOTO'Sをプロデュースしてもらいたい

──今後もリップとOKAMOTO'Sの音楽的な交流を期待したいです。

ハマ　まずはいつか絶対ライブで「SLY」を弾きに行きたいです。

PES　それは絶対だね。あと、2組で対バンしたいね。

レイジ　ぜひ！

ハマ　音源のコラボレーションもしたいし。

レイジ　リップにOKAMOTO'Sをプロデュースしてもらいたいなあ。

PES　そんな話を聞いたらFUMIYAくんとかすげえ喜ぶと思うよ。5人でプロデュースするとモメるからやめたほうがいいと思うけどね。5人それぞれが「俺が思うOKAMOTO'Sはこんなじゃない！」って言い出すから（笑）。