映画「ランペイジ 巨獣大乱闘」 PR

サイプレス上野が語る「ランペイジ 巨獣大乱闘」|巨獣たちのド迫力バトルに初代モンスターも興奮&爆笑

ドウェイン・ジョンソンが主演を務める映画「ランペイジ 巨獣大乱闘」が5月18日より全国の劇場で公開される。同作は遺伝子実験の失敗により突如巨大化したゴリラ、オオカミ、ワニがスクリーン狭しと大暴れするパニックアクションだ。

本作の公開を記念し、ナタリーでは映画、コミック、音楽の3ジャンルで特集を展開。音楽ナタリーではラッパーのサイプレス上野にインタビューを実施した。「フリースタイルダンジョン」の初代モンスターとして数々の猛者たちと激しい戦いを繰り広げてきた彼が語る今作の見どころとは? またコアなプロレスファンでもあるサ上に、アメリカのプロレス団体WWEでトップレスラーとして活躍していた主演のドウェイン・ジョンソン=ザ・ロックの魅力についても存分に語ってもらった。

取材・文 / 宮崎敬太 撮影 / 吉場正和

ドウェイン・ジョンソンは、“ロック様”という実在のヒーロー

──「ランペイジ 巨獣大乱闘」を観た感想を教えてください。

サイプレス上野

爆笑に次ぐ爆笑でしたね(笑)。「巨大化が、止まらない。」っていうキャッチコピーの通り、とにかくスケールがデカすぎて笑うしかない。「ガーン! ドッシャーン! バコーン!」ってダイナミックな展開の連続なので、俺はただただ「うおおおおお!」って圧倒されちゃってました。楽しかったです。

──この映画は、主人公のデイビスを演じるドウェイン・ジョンソンありきで作られた感じがしました。

主人公は霊長類学者でありながら、元特殊部隊出身で、さらに国連の反密猟部隊にも所属していた設定なんですよね? そんなありえない設定は、ドウェイン・ジョンソンじゃないと成立しない(笑)。あの人は、ただそこにいるだけで問答無用の説得力が出てきちゃいますからね。冒頭の野生動物保護区でのシーンでも、ほかの研究員と比べて身体のデカさが全然違う(笑)。存在感がハンパなくて、めちゃくちゃ強そう。

映画「ランペイジ 巨獣大乱闘」より。ドウェイン・ジョンソン演じる霊長類学者デイビス。

──ここ数年試合はしていないものの、もともとドウェイン・ジョンソンは、アメリカのプロレス団体・WWEのトップレスラーなんですよね。

サイプレス上野

“ロック様”と呼ばれる超人気レスラーです。歌舞伎役者みたいな存在感を放っていて、流し目とかキメキメのポーズがめちゃくちゃカッコよくて。俺、実は本格的に俳優をやるようになってからのロック様はあまりチェックしてなかったんですよ。けど、この映画を観たらレスラー時代と雰囲気がまったく一緒だったんで、なんだかうれしくなっちゃいましたね。

──ロック様は “ピープルズチャンプ(皆の王者)”と呼ばれていたんですよね?

そう。しかもWWEで8回も世界王者になってるんですよ。WWEはエンタテインメント性がすごく高くて、ショーとしての要素も多い。いろんなキャラクターがいて、ストーリーもかなり細分化されてるんだけど、ロック様はあらゆる人たちから愛されていたんです。だから“ピープルズチャンプ”なんですよ。本物のカリスマ。

──エンタテインメント性の高いWWEで、イケメンのロック様が祭り上げられたということではないんですか?

確かにイケメンではあるけれど、それだけでトップレスラーになれたわけじゃなくて。これは絶対に勘違いしてほしくないんだけど、チャンピオンには本当に強い男しかなれない。プロレスにはショー的要素が多分にあるんだけど、実際リング上であんなデカい男同士がアクロバティックな技を繰り広げるのって、すごく危険なことなんです。みんな本当に鍛えていて、めちゃくちゃタフ。さらに言うと、控室でも一目置かれてる人物って言うか、リアルに強い人じゃないとチャンピオンにはなれないんです。そんな中でロック様は8回も王者になってる。そうじゃないとあんな面構えにはなりませんよ。常に自信満々だし。あんな確信に満ちた表情は、普通の人間にはできない。つまりは、実在する本物のヒーローなんですよ。そんな人だから、映画俳優としても成功できたんだと思います。

──彼が人々に愛された理由はなんだったんですか?

サイプレス上野

ロック様はもともと、アクター的な資質を持ったレスラーだったんですよ。とにかく魅せる。一挙手一投足に、観る者を惹きつけてやまない圧倒的なインパクトがあるんです。ロック様の必殺技は「ピープルズエルボー」って言うんですけど、相手をリングに倒してから観客に見得を切って、さらに倒れてる相手を飛び越えて、ロープを1往復してからエルボードロップを落とすんです。

──単に、倒れている相手にエルボードロップを落とすのではなく?

わざわざ相手を飛び越えてロープに走るのが重要なんです(笑)。ロック様の技やアクションには、エンタテインメントの要素が盛り込まれてるんですよ。

──なるほど。

強いだけじゃなくて、お客さんを楽しませることもできる。「ランペイジ 巨獣大乱闘」ではぶっとい二の腕でシンプルに敵を締め落とすストロングスタイルな攻撃でしたけど、俺的には締める前に相手を倒して1回飛び越えてほしかった(笑)。

──ロック様のエピソードをもっと教えてほしいです。

映画の最初のほうで、研究者のインターンみたいな女の子がいきなり主人公に惚れて「飲み行かない?」って誘うシーンがあるじゃないですか。あれとかも、きっとレスラー時代のドウェイン・ジョンソンには全米各地にグルーピーがいたのを暗喩するギャグだと思うんですよ。普通、会ったその日に女の子から「ヤリたい」アピールはしないでしょ(笑)。あれも彼だから成立するんです。

作品全体に爽快感があるのがよかった

──映画の中で、巨大化した動物たちについてはどう思いましたか?

ゴリラのジョージが巨大化しちゃったときはどうしようかと思ったけど、なったらなったでめちゃくちゃすぎて逆に面白かった。デカいし強いし、細かいことはどうでもよくなっちゃいましたね(笑)。

映画「ランペイジ 巨獣大乱闘」より。街を破壊するゴリラのジョージ。

──デカくなるだけじゃなくて、どんどん生物として強く進化していくんですよね。

そうそう。ジョージの不死身っぷりには目を見張るものがある。確か自己回復能力があるんですよね? マシンガンで何発撃たれてんだって話ですから(笑)。あと、進化って部分では狼のラルフがヤバかった。ムササビみたいな膜がビローンって出て、空を飛ぶシーンが特にお気に入りですね。ドウェイン・ジョンソンが「そりゃ、狼も空飛ぶよな」って呆れてるのもよかった。「何、呑気なこと言ってんだ」って映画観ながらツッコんじゃいましたよ(笑)。ビール飲みながらこの映画を観てたんですけど、狼が飛んだシーンでおかわりしようかと思いましたもん。俺としては、事前にビールを3杯分くらい買い溜めしておくことをオススメしますね。同じアメリカのスーパースターレスラーのハルク・ホーガンばりに「ワンモア!」ってビールお代わりしちゃいますよ。

映画「ランペイジ 巨獣大乱闘」より。ヘリコプターに飛びかかるオオカミのラルフ。

──ワニのリジーはどうでしょう?

映画「ランペイジ 巨獣大乱闘」より。街に上陸したワニのリジー。

登場シーンがよかったですね。「真打ち登場!」って感じ。デカすぎる。そんなやつらが街で大暴れして。プロレス的に言えば、ゴリラ、狼、ワニによる3WAYダンス(3人の選手が同時に戦う試合形式)ですよ。あんなにバカデカいやつらを相手にするんだから、主人公だってただごとじゃ済まないと思うんだけど、生身の人間としてかなり渡り合ってましたよね。あと、この映画でいいなと思ったのが、実は市民があんまり死んでないって部分なんですよね。巨大化した動物たちは攻撃されたら仕返しするけど、基本的に人類を虐殺することが目的ではない。単なる破壊の連続ではなく、作品全体に爽快感があるのがよかったです。

「ランペイジ 巨獣大乱闘」
2018年5月18日(金)全国公開
「ランペイジ 巨獣大乱闘」
ストーリー

巨大化が、止まらない。遺伝子実験の失敗により、ゴリラのジョージ、オオカミのラルフ、ワニのリジーが巨大化、そして凶暴に。サメの成長が止まらない遺伝子やチーターのスピード、カブトムシの強靭さなどさまざまな生物の遺伝子を備えた3体は、人類には制御不能の特殊生物に変貌を遂げた。そんな中、霊長類学者のデイビスは人類代表として、街中で大乱闘を繰り広げる巨獣たちの制止を試みるが……。

スタッフ / キャスト
  • 監督:ブラッド・ペイトン
  • 出演:ドウェイン・ジョンソン、ナオミ・ハリス、マリン・アッカーマン、ジェイク・レイシー、ジョー・マンガニエロ、ジェフリー・ディーン・モーガンほか
サイプレス上野(サイプレスウエノ)
サイプレス上野
ヒップホップグループ、サイプレス上野とロベルト吉野のラップ担当。2000年に地元・横浜の後輩であるロベルト吉野(Turntable)とグループを結成。ロックイベントへの出演やアイドルとの対バンなど、ジャンルレスな活動を繰り広げ、ヒップホップリスナー以外からも人気を集めている。2007年には1stアルバム「ドリーム」をインディーズからリリースし、同年「FUJI ROCK FESTIVAL」への出演を果たした。その後もコンスタントに作品を発表し、2017年9月にはSKY-HIや石野卓球をゲストに迎えたミニアルバム「大海賊」をリリースしてメジャーデビューを果たした。またサイプレス上野はラッパーとしての活動と併行して、自伝的書籍「ジャポニカヒップホップ練習帳」の執筆、「週刊少年チャンピオン」の連載マンガ「サウエとラップ~自由形~」の監修、テレビ朝日「フリースタイルダンジョン」、Abema TV Ameba Special「ライムスター宇多丸の水曜THE NIGHT」、FMヨコハマ「Tresen」へのレギュラー出演など多岐にわたって活躍している。