腰が勝手に動くような歌を

──そして“第2章”に入ってからは2作目となるシングル「UP＜UPBEAT」がリリースされます。表題曲はご機嫌なファンクナンバーですね。

ウィン　僕、ずっとファンクをやりたくて、これはその思いが叶った曲です。前作の「Lonely Summer Days」はドゥーワップを今の時代に合うように解釈した曲だったんですけど、それに引き続き「UP＜UPBEAT」もオールディーズであるファンクを現代風にアレンジして、しかもダンスボーカルグループがパフォーマンスするという、僕らの挑戦の第2弾になります。これは前のめりになって盛り上がるというよりも、フロアの後ろのほうでもグルーヴィに体を揺らせるようなダンスチューン。タイトルには「ガンガン行くぜ」というような意味が込められてますね。あと歌詞の歌い分けが、僕とティムそれぞれのキャラにハマってたりもするので面白いですよ。

──2人のキャラクターを鑑みて歌い分けを決めたんですか？

ウィン　いや、分けてみたらたまたまそうなったんです。

──ティムさんはこの曲についてどう思います？

ティム　僕はファンクロックが好きでよく聴いているんですけど、まさか自分たちがファンクをやるとは思わなかったです。この曲を聴いたときにまずやっぱりジェームス・ブラウンが頭に浮かんだから彼の動画を観てみたら、あの足さばきが本当にカッコよくて。「俺らもこんなふうに、お客さんの腰が勝手に動くような歌を歌いたい」って思いました。歌に関してはセリフを言うような、人に問いかけるような感じのボーカルなので難しいですね。すごくやりがいのある曲だと思います。

──パフォーマンス面ではどういったところにこだわりましたか？

翼　たくさんのお客さんを巻き込めるような曲にしたいと思ったので、キャッチーな振りを採り入れてみました。オタ芸の“ロマンス”っていう動きをアレンジして入れ込んでみたりしてるんですよ。イベントツアーですでに披露してるんですけど、ここはファンのみんなも一緒にやってくれてうれしいですね。

有希　僕は空想のミラーボールが見えるんじゃないかってくらいの気持ちでパフォーマンスしてます。そう、ファンクってどんな音楽かわからない人もいるじゃないですか……僕を含めて。

有希以外全員　あはははは！（笑）

有希　僕以外の4人はファンクを知ってたんですけど、曲をもらったとき、僕だけ「ファンクってなんだ？」って感じだったんですよ。でも踊っているうちにファンクの空気感を感じ取れるようになってきて。だから僕にとって「UP＜UPBEAT」は教科書みたいなものなんです。なので、まだファンクを知らない人にもぜひこのビートを体で感じてほしいですね。

僕らのPleasure

──カップリングの「Pleasure」についてはいかがでしょう。

大樹　僕、これPrizmaXの曲の中で3本の指に入るくらい好きな曲です。こっちがリード曲でもよかったんじゃない？って思うくらい。

有希　今のPrizmaXのいい勢いを感じさせるよね。

ウィン　実際この曲が上がったとき「カップリングじゃもったいないですよ、次の作品のリード曲にしましょう？」ってスタッフさんに相談してしまったくらい、僕らの中ではパワーを感じた曲ですね。

ティム　もうこの曲はタイトルそのままですね。僕らのPleasureを表現したような。

有希　Pleasureって、日本語にすると？

ティム　「幸せ」。歌って踊れる幸せが詰まった曲だと思います。

有希　幸せって意味なの？ 初めて知った。「宝」だと思ってた。

ウィン・ティム　それTreasure！（笑）

大樹　あと、ファンのみんなと一緒に手を使って踊れるパートもあるので、この大好きな曲をライブのセットリストに入れやすいんですよ。今回のツアーが終わっても、どんどん入れていきたいなって思ってます。