音楽ナタリー Power Push - PrizmaX

転機を経て“第2章”へ アップビートに乗って上るステップ

PrizmaXが4月6日にシングル「UP<UPBEAT」をリリースする。

彼らにとって7枚目のシングルとなる本作の表題曲は、何があってもめげない男の前向きな思いを歌ったファンクチューン。PrizmaXの5人はこの曲できらびやかなジャケットに身を包み、はじけるようにポップなパフォーマンスを披露している。

この作品のリリースを記念して、音楽ナタリーでは5人にインタビューを実施。昨年迎えたというグループにとっての転機はどのようなものだったのか。その転機を経て、PrizmaXの“第2章”を歩んでいる彼らの、今の思いを聞いた。

取材・文 / 三橋あずみ 撮影 / 笹森健一

自由があるグループ

──音楽ナタリーの特集に単独で出ていただくのは今回が初めてなので、まずはグループのことやメンバーの皆さんそれぞれのことについて伺っていければと思います。今年の3月でCDデビューして3年ですが、グループの活動自体はもっと前からしていたんですよね?

PrizmaX

森崎ウィン そうですね。リーダー(黒川ティム)が結成当初からいたんですけど、単純計算で14年?

黒川ティム そうだね。その当時はまだこの4人はいなかったんです。ほかのメンバーがいて、そこから増員して、辞める人がいて、残ったのがこの5人。

──5人体制になったのはいつ頃でしょう。

福本有希 CDデビューの直前ですね。

──PrizmaXって、ひと言で表すとどんなグループですか?

島田翼 なんだろう……「家族」かな。兄弟のような感じ。

ウィン あとは「自由」。自由があるグループだなって思います。

 無秩序ではないほうの自由ですね。それぞれが好きなことをやって、お互いが引き立て合う間柄というか。「この人はこれをやったらイライラしちゃう」とか、長年やっているからみんなのことをよくわかっているしね。

ティム 1人ひとりの性格が違うからケンカをするときもあるけど、その性格の違いがよいバランスを生んでいると思います。

PrizmaXの象徴

──では、その5人の性格について聞かせてもらえれば。まずウィンさんはどんなキャラクターですか?

森崎ウィン

ウィン 僕はけっこうお調子者。でも、根は真面目かな。みんなどう思う?(笑)

清水大樹 すごく真面目だと思う。あとウィンは先ほど言った、PrizmaXの“自由さ”を一番表しているメンバーかなって思います。

有希 「PrizmaX=明るい」っていうイメージを持ってる人がいたとしたら、それはウィンのイメージだと思います。PrizmaXの象徴かもね。笑顔がすごい。

ウィン はいっ!(思いっきり笑う)

──ステージでの魅力はどんなところでしょう。

大樹 笑顔と天真爛漫な動きじゃないでしょうか? 俺は魅力だとは思わないけど(笑)。

ウィン おい!

ティム ボーカルとしては、歌に対しての愛がすごく強いなと思いますね。

──では、大樹さんはグループの中でどんな役割を?

清水大樹

大樹 僕はグループのまとめ役だと思いますね。

ウィン PrizmaXが5人になる前、リーダーと僕と大樹の3人で活動していた時期があったんですよ。そのときに本性が出始めたかな。5人の中で一番全体のことを見てくれている人なので、ダンスの構成などは彼に頼っているところがありますね。

有希 表ではあまり自分を強く出すタイプじゃないけど、裏では柱になってくれているというか。

 細かいところまで気遣いができて、俯瞰で僕らを見てくれているような存在だよね。

有希 プレイヤーでありながらプロデューサーという感じ。

大樹 これ、照れますね(笑)。

ウィン あとは横を向いてもらったらわかると思うんですけど、彼、顎が……。

大樹 誰がしゃくれや!(笑)

島田翼

──(笑)。翼さんについてはいかがですか?

ウィン 翼はグループ最年少で、1人だけまだ10代。僕とは6歳も離れてるんですよ。なので弟のような感覚で接してるところもあるんですけど、彼はすごく出来のいい弟ですね。いつもいい意見を持っているし。あと翼はDJをやったりもしてて、ライブのオープニングの音楽を作ったりもしてくれる。PrizmaXのサウンドメーカーですね。

 テクノとかハウスが好きで、今レコードを買いあさって勉強してます。あと最近、写真を始めました。フィルムの一眼レフを買って。

ティム 翼はかわいいしカッコいいんだけど、めちゃくちゃクリエイティブなのでリスペクトできます。

大樹 意見を言うときも、人と少し違う視点から発言を差し込むタイプだよね。

ニューシングル「UP<UPBEAT」/ 2016年4月6日発売 / SDR
ディスコ盤 / 1080円 / ZXRC-1055
チーク盤 / 1080円 / ZXRC-1056
アフロ盤 / 1080円 / ZXRC-1057
ディスコ盤収録曲
  1. UP<UPBEAT
  2. Pleasure
チーク盤収録曲
  1. UP<UPBEAT
  2. 春空
アフロ盤収録曲
  1. UP<UPBEAT
  2. Let's prove it!!
PrizmaX Level3 東名阪ツアー Only summer days~スぺトロボール~
2016年8月20日(土)愛知県 SPADE BOX
2016年8月21日(日)大阪府 梅田CLUB QUATTRO
2016年8月27日(土)東京都 ステラボール
PrizmaX(プリズマックス)
PrizmaX

黒川ティム、森崎ウィン、清水大樹、福本有希、島田翼の5人からなるダンス&ボーカルユニット。スターダストプロモーションに所属する音楽集団「EBiDAN」の“兄貴分”として活動する。2013年3月に1stシングル「Mysterious Eyes / GO!」でCDデビューした。2015年9月にリリースされた6枚目のシングル「Lonely summer days」はオリコン週間シングルランキングで7位を獲得。同年12月に東京・AiiA Theater Tokyoにてワンマンライブを開催し、この公演を成功に収める。2016年4月に7thシングル「UP<UPBEAT」を発表。表題曲は日本テレビ系「バズリズム」のオープニングテーマ、およびテレビ東京系「プレミアMelodiX!」のエンディングテーマとして使用されている。