「サクラ小町」は新しいロックに挑戦しています

──そして2013年、改名後初のシングル「サクラ小町」がリリースされます。この時期にぴったりの出会いと別れを歌った曲ですね。

根岸　3部作では世界のいろいろなロックに挑戦したんですけど、「サクラ小町」では“デジロック”というデジタル音を多用した新しいロックに挑戦しています。卒業シーズンの曲ではありますけど、曲調的には明るくてライブでも盛り上がれると思います。

──PASSPO☆には「サクラ色」という同じく卒業をテーマにした楽曲がありますが、曲調や歌詞のニュアンスはまったく違うものですね。

根岸　そうですね、「サクラ色」よりアップテンポだし、過去の私たちと今の私たちの成長を比べてみるには確かにわかりやすい楽曲だと思います。

──ビデオクリップではちょっとセクシーなシーンにも挑戦しています。

根岸　桜の花びらが舞う中、私たちがシーツにくるまっているシーンがちょっとだけセクシーなんですけど、今までそういう色気とか出してこなかったから撮影中みんなぎこちなくて（笑）。

──それはやっぱり大人っぽさを強調していきたいというアピール？

槙田　いや、スタッフからも「セクシーにはならないだろうから大丈夫」って言われたくらいなので、そこまで狙ってはいないです（笑）。

根岸　いくらがんばってもセクシーにはならないからって言われたよね（笑）。

槙田　できあがりを見てもらえればわかると思うんですけど、ダンスシーンばっかりであまりそのシーンは使われなかったですからね。

──でもダンスシーンでは大人っぽさがすごく出ていると思いました。

槙田　例えば今後は「Tap my toe」のような大人っぽい表現をもっとできるようになることが課題なんです。今回の「サクラ小町」でも花びらが舞っているイメージの振りは、もっと説得力のある形で表現できるようにならないといけないと思っていて。

根岸　でも花びらの振りはみんなでやりやすいので、ライブ中は一緒にやってほしいよね。

槙田　疲れているときでもパッセンジャーさんがニコニコしながら一緒に踊ってくれている姿を見ると、幸せな気持ちになるんですよ。

森　そうそう、自分推しじゃない人でも楽しそうに踊ってくれているとめっちゃ見ちゃう（笑）。だからライブではパッセンジャーの皆さんはぜひ踊っちゃってください！

「No.1 Boy」は“ザ・青春”って感じの楽曲

──カップリングの曲「No.1 Boy」は野球がテーマ？

根岸　そうです、“ザ・青春”って感じの楽曲になっています。野球も9人だしPASSPO☆も9人なので、振り付けも野球のフォーメーションを意識してストーリーっぽい流れを見せているんです。踊っていてもグッときちゃいますね。

──学生時代を思い出します？

根岸　私は中学のときにソフトテニス部の部長だったので、思い出しちゃいますね。

森　私も中学から高校までバスケ部で部長をやっていたんですけど、人数が6人しかいなくて本当に大変でした。もう仕事をしていたので両立が難しくて。引退試合も出られなかったんですよ……。

根岸　あのときはつらかったね。

森　ちょうど引退試合の日がぱすぽ☆のバスツアーと重なっちゃったんです。バスに乗っている最中に後輩から泣きながら試合に負けたという連絡があって「先輩ごめんなさい……」って。本当につらかったんですけど、これからみんなでボウリングするんだよな……って（笑）。でも部活はやっていてよかったです。仲間を大切にする気持ちとか悔しい気持ちもそこで学べた。だから「No.1 Boy」はそんな気持ちも代弁してくれているんです。

根岸　この曲もライブでクラップするところがあるので、みんなで一緒に盛り上がりたいですね！

ツアーでは「これぞPASSPO☆」っていうのを見せます

──3月には全国ツアーも控えています。金沢、新潟、博多では初のライブになるということで、モチベーションも上がってきたのでは？

根岸　やっと会いに行けるので全力のパフォーマンスを見せたいと思います！

──どんなライブにするかはもう考えています？

根岸　あまり変化球は投げるつもりはなくて、いつも通り連続で曲を披露して「これぞPASSPO☆」っていうのを見せるつもりです。

槙田　私たちが楽しいと思うことをやっていれば絶対にうまくいくんですよ。それがパッセンジャーさんにも伝わるし、満足してもらえる自信があるので。

増井　国内でもあまりいろいろな場所に行ったことがなかったから、今回のツアーは本当に楽しみなんです。

根岸　このまま海外までテイクオフしたい気持ち（笑）。

──みんなで行ってみたい国は？

槙田　ライブするならアメリカですね。以前ロサンゼルスは行ったことがあるんですけど、また行きたいですね。やっぱりロックサウンドが多い土地で認められたいっていうのはあります。