校庭で遊んでる子を見て妄想してた

──今回は「アーティスト小野恵令奈」としていろいろとお話を聞いていきたいと思います。まずは芸能界を志す前、子供の頃の小野さんってどんな感じの女の子でしたか？

もともと人と一緒にいるのが好きじゃない一匹狼的なタイプで、ずっと教室にこもってるような子でしたね。

──1人遊びが好き？

そうですね。自分の趣味に関しても、絶対にこれは将来武器になるなって思うことをやるのが好きでした。

──小学生の頃からその考え方はなかなかできないと思います（笑）。

先生に「今日は天気がいいから外で遊びましょう」って言われても私は「結構です」って言って教室でイラストを描いてましたからね（笑）。だから誤解はされやすかったです。今も同世代の子より年上の友達のほうが多いのは、私のそういうところを理解してくれて話をしやすいからっていうのはあります。

──絵を描く以外で好きだったことは？

今も変わらないんですけど人間観察が本当に好きで。校庭で遊んでる子たちを教室から見て妄想して遊んでました。「この子はこの子のことが好きなんだろうな」とか（笑）。

アンダーグラフとか聴いてるような子でした

──子供の頃からどんな音楽を聴いてましたか？

母がL'Arc-en-Cielさんが大好きで3歳くらいのときに一緒にライブへ行って以来、私も好きになりました。だから周りの子がアニメソングやアイドルソングを聴いてるときにアンダーグラフとかロックな音楽を聴いてるような子でしたね。

──早いですね（笑）。

カラオケに同世代の人と行くとやっぱりアイドルソングとか歌うじゃないですか。でも私はロックばっかりでしたね。声がハスキーっていうのもあるんですけど歌いやすいんですよ。

──得意な曲は？

いつもだいたいセットリストが決まっちゃってるんですけど、SHAKALABBITSさんの曲はよく歌います。

演技は納得いくまで繰り返した

──芸能関係の仕事をしたいと思ったのはいつ頃からですか？

本当のきっかけは小学校の低学年のときに特撮の戦隊ヒーロー番組を観て、私もこういうのをやってみたいって母に言ったときですね。そこで役者という仕事があることを知って目指そうと思いました。

──役者のどんなところに魅力を感じました？

演技のお仕事って日常ではありえないことが起こる世界に行けちゃうじゃないですか。マンガとか読んでても「こんなことが起こっちゃうかも」って考えちゃうタイプだったので、そういうことができる職業は超楽しいだろうなと。

──ちょうど現在テレビドラマ「タンクトップファイター」で主演をされてます。かなりアクションが激しいですね。

初主演だしやるならとことんアクションがすごいものをやりたいと思って、中途半端なものにはできないぞと。特に今がターニングポイントだと思っているし絶対に最高の作品にしたいと思って全力でやってます。

──映像からもその気持ちが伝わってきました。

できあがりをチェックして「もう1回やらせてください」って何度も納得いくまで繰り返すたびに燃えてきて。だからアクションに関しては後半になるにつれて動きがよくなってると思います。大変でしたけど自信につながりましたね。