今は役者としてのスキルを磨く時期

──演技のお仕事としてはドラマや映画、舞台などがありますけど、どれに一番興味がありますか？

映画、ドラマ、舞台どれもやりたいですが、どれを一番やりたいかと聞かれれば、私は映画ですね。

──映画ではどんなジャンルに挑戦したいですか？

三谷幸喜監督のコメディ作品のようなジャンルが好きなんです。リアルにありそうなんだけどちょっと嘘っぽい世界感、明日起こってしまうかもしれないような物語が好きなので、そういうジャンルの作品に挑戦したいですね。もちろん映画だけじゃなくて今は役者としてのスキルを磨く時期だからチャンスがあればどんな演技のお仕事もやりたいです。

もう一度歌っている姿を見せたかった

──2012年6月からアーティストとしての活動を始めました。デビューから1年が経ちましたね。

時間的にはあっという間だったんですけど、心境とか環境の変化だけでなくいろいろなことがありました。

──ソロアーティストとしてデビューするにあたって特別な思いもあったと思いますが……。

そうですね。ファンの人たちからはもう一度歌っている姿を見たいっていう声がすごく多かったので、まずは感謝の気持ちを込めて何かをプレゼントって考えたときに歌うことかなって。ただ演技のお仕事をしようと思ってたので、アーティスト活動が先に走っちゃうことになるとは考えてなかったですね。

──1年でシングルを5枚リリースというのはかなりハイペースですよね。

本当にありえないですよね（笑）。

ダメですよ、そんなふざけたタイトルは！

──1stシングル「えれぴょん」にしても2ndシングル「えれにゃん」にしても、ストレートな曲名だなと（笑）。

私はギリギリまで反対したんですけどね！（笑） タイトルもいろいろ候補があったんですけどなかなか決まらなくて、私が「『えれぴょん』でいいんじゃないですか？」って言っちゃったもんだから、なんだかそれが逆に「新しいかも！」って盛り上がってしまって。自分で言っておきながら、でもまさかそんなタイトルを本気でつけるなんて思ってないから「ダメですよ、そんなふざけたタイトルは！」って抵抗しました。

──まあでも自分で言っちゃったのは仕方ないですね。

そうなんですけど、そんなの普通に考えて100％決まるわけないじゃないですか。でもファミレスでの打ち合わせでマネージャーの口から「デビュー曲の『えれぴょん』の話なんだけど」って出たときに「え？」ってなって。そこで初めて曲名が「えれぴょん」に決まったことを報告されて「嫌です！」って言いながら号泣しました。

──ファミレスで号泣（笑）。

2時間くらい泣きながら抵抗したんですけどね（笑）。まあそのとき私の中で考えていたアーティストとしてのイメージもあったので、ちょっとこれはないなと。

──特に最初ですからね。

粘りに粘って説得を試みたんですけど、家に帰って冷静になって考えてみた結果、「決まっちゃったからしょうがない」という結論に至りました（笑）。

──粘ったわりには最後はあっけなかったんですね（笑）。

社長にも「今後は一緒に相談できたら……」みたいな話をしてたんですけど、2ndも「えれにゃん」だったから思わず笑っちゃいましたよ（笑）。