ONE N' ONLY|“普段着の僕ら”の姿に込めた、会いたい君へのメッセージ

世界がこんな状況だからこそできた曲

──そして今回配信する新曲が「Video Chat」という楽曲です。まず、「会えない分までハッピーに踊って歌おう」というこの曲のコンセプトを聞いたときに、すごく珍しいなと……。

HAYATO そう言われると思いました(笑)。今までとは全然違いますもんね。

EIKU 意外だと思われますよね。

──カップリング曲やアルバム収録曲ではなく、タイトル曲でこういったさわやかでポップなコンセプトは過去になかったですよね。

KENSHIN なかったですね。

HAYATO

HAYATO 今までは、社会に対して僕らが感じている疑問や伝えたいメッセージを力強い音やダンスで投げかける曲が多かったけど、今回は伝えたい思いが「少しでも社会を明るくしたい、ハッピーにしたい」というものだったんです。だから、曲を発表するときの根本のスタンスが変わったわけではないんですよ。

一同 (頷く)

HAYATO 世界が大変な状況で大事な人ともなかなか会えないけど「ビデオチャットを通してみんなでハッピーになろうよ」と考えたことが、この曲を作るきっかけで。何よりもみんなに元気になってほしかったから、こういったポップでキャッチーな仕上がりになりました。

NAOYA 本当に、大切な人と思うように会えない苦しみを僕らもみんなも知っているからこそ生まれた曲だよなと思ってて。つらい気持ちもハッピーに変えてしまうような応援ソングになっているから、また新しいワンエンの姿を見られると思います。あとは、デビューして3年という時が経ったからこそ見せられる新しい顔なのかなとも感じています。実際、僕たちもかなり活用してたんですよ、ビデオチャット。去年の緊急事態宣言の自粛期間中、ビデオチャットでつながって、メンバーみんなで筋トレをしたり、人狼したり……。

KENSHIN いろいろとやってたねー。筋トレは週3くらい?

HAYATO みんな上裸でガッチガチにやってたよね(笑)。SWAG(ONE N' ONLYファンの呼称)に向けてインスタライブもすごくたくさんやっていたし、だからこそ曲にすごく実感が込められるんですよ。

──そう、ワンエンの皆さんはステイホーム期間中もすごく頻繁にインスタライブをやられていた記憶があります。

NAOYA ステイホームきっかけにやり始めたけど、今もずっと続いてるしね。

HAYATO そう思うと意味のある期間だったよね。SNSをもっと上手に活用して、会えないことを寂しく感じないようにファンの皆さんとコミュニケーションを取ろうと考えて……自分たちの活動を見つめ直せる期間だったなと思います。

これは来たな。“5M”だな……

──曲の話に戻って、完成した「Video Chat」を聴いて、皆さんはどう感じましたか?

HAYATO 「こういう曲を作りたいです」と(音楽プロデューサーの)JUNEさんにしっかりお願いして完成した曲だったので、最初に聴いたときは、やっぱりテンション上がりました。

REI 上がったねえ。

HAYATO で、「これは来たな。“5M”だな……」って。

KENSHIN あ、5Mは「500万再生」のことです。

一同 あはははは!(笑)

HAYATO そう思ってしまうくらい、ワクワク感がすごかったってことです(笑)。

──でも本当に、キャッチーなサビが魅力的な曲だと感じました。ボーカルにオートチューンがかかっているのも過去にあまり例がないのかなと思いましたが、レコーディングも普段とは違う感じでしたか?

TETTA 普段はカッコよくセクシーにということを意識しているんですけど、今回は飾らない歌い方をテーマにしました。どこかあどけない少年感をみんなで出したくて。だから、うまく歌おうとしないで、ありのままな感じで。みんなが友達と一緒に歌ってくれたらいいなという思いを込めながらレコーディングしました。

REI ビデオチャットで集まった仲間がタイムラグも気にせず騒いで、その場が楽しくなる……みたいなシーンをイメージして歌ったので、構えずにね。

──ラップも肩の力の抜けた雰囲気でしたね。

HAYATO そうなんです。だから逆に難しかったです。JUNEさんに「カッコつけないで」って怒られました(笑)。どうしても強めに歌っちゃうんですよ。

EIKU いつものクセがね。

HAYATO 意識してないはずなのに自然とそうなってしまって、「もっとかわいく歌って。うまく歌おうとしないで」と言われちゃって(笑)。だからリラックスして、無邪気に明るいトーンで歌うようにしました。音程とかも気にしすぎず、むしろ雑に歌うくらいのイメージだったよね。

KENSHIN そうだね。あとは途中にガヤパートがあるんですけど、そこも今までのワンエンにはない表現だと思います。

──そう、ガヤの部分はすごく楽しそうなムードが出ていて、「何をしゃべっているんだろう?」と気になりました。

KENSHIN ビデオチャットでみんながワイワイしゃべっている様子をイメージしてレコーディングしたんです。とにかく楽しく自然に。

NAOYA みんなでブースに入ってね。

TETTA いろんなことを言ってるから、たくさん聴いて解読してほしいよね(笑)。

HAYATO 自由にやりすぎて、曲と全然関係ない話とかもしてるので。

KENSHIN 曲中にメンバー同士で会話するなんて、今までになかったもんね(笑)。

EIKUの初挑戦

──「Video Chat」のダンスパフォーマンスは完成しているんですか?

HAYATO しています。今回はEIKUが振り付けをしてくれたんですよ!

EIKU そうなんです、初挑戦しました! 以前から「振り付けをやってみたいな」と思っていて、いろんなダンサーさんの映像を観たりしていて……これまではHAYATOがやってくれていたんですけど、今回は僕が。少年っぽさのある、誰にでもできるようなダンスを考えたので、いろんな方に踊ってほしいです。

──そうだったんですね。具体的にはどんな特徴があるんでしょう?

HAYATO ビデオチャットの画面をイメージした手の動きだったり……。

EIKU

EIKU 「Video Chat」のVをモチーフにしたり。

TETTA 上半身だけでも全然踊れるよね。

EIKU そうだね。

──実際振りを付けてみて、いかがでした?

EIKU 楽しかったです! 初挑戦ということもあって不安な部分もあったけど、レコーディングしているときからイメージがすごく湧いていたから、いろんなアイデアを詰め込めたと思います。みんなに協力してもらった部分もあるし、考えすぎずに楽しく作れました。

──EIKUさんのおすすめポイントは、やはり手の動きですか?

EIKU そうですね。手の振りはキャッチーさを追求して考えたので、ホントに小さな子でもできると思う。お子さんから大人の方まで、たくさんの方に踊ってもらえたらうれしいです。