音楽ナタリー PowerPush - 大原櫻子

初桜ソング「ひらり」と親友・広瀬すずへの思い

一生懸命やりすぎて恥ずかしい

大原櫻子

──映画「チア☆ダン」には大原さんも出演しているんですよね。女優として広瀬さんとの共演も実現したわけですが、それに関してはいかがですか?

同じ作品に出られることはうれしかったんですけど、劇中ではすずちゃんと絡みがなかったんですよ。それがちょっと残念でしたね。

──でも華麗なチアダンスを披露しているそうなのでね、そこは必見かなと。

そうですね。ぜひ観ていただきたいんですけど……ちょっと恥ずかしい感じもしますね。一生懸命やりすぎたので(笑)。

──チアダンス部の主将役ですからね。

「いやー、もうやめてよー!」って感じですよね。ダンスの経験はありますけど、まさか主将役をやるとは(笑)。今回、ダンスレッスンの時間が1日しか取れなかったので、このシングルに入っている「Realize」のレコーディングをしているときもスタジオでずっと踊っていましたね。それくらいしないと撮影に間に合わなかったのでなかなか大変でした。

疲れたときにはこの曲を聴いていただければ

大原櫻子

──ではシングルのカップリング曲についてもお話を伺いましょう。まずはコロプラ「白猫プロジェクト」&「白猫テニス」のCMソングになっていた「Coming Soon!!!」です。

去年の暮、舞台の合間に10日間くらいお休みがあったので、そこで録りました。ちょっとかわいい男の子目線で片思いを描いた曲なんですけど、こういうタイプはけっこうひさしぶりかも。この曲はデモを聴いた段階でメロディにひと聴き惚れしてしまった感じだったんですよ。キー的に自分の声に合ってもいたし、レコーディングではすごく歌いやすかったですね。メロディとリズムに乗って楽しく歌えました。

──もう1曲は「at home×sports」CMソングの「Realize」です。「努力しちゃってさ」とか「サンキュ」とか言葉使いにかわいい雰囲気がある曲です。

応援ソングではあるんだけど、「青い季節」とは違ってライトに聴ける感じですね。この曲もメロディがすごくいいなって最初に思いました。カラオケなんかで楽しみながら歌ってもらえたらうれしいです。

──自分自身と闘い、自分を乗り越えようとがんばるこの曲の主人公は、大原さんの姿に重なる気もしました。

あー、そうだったらうれしいですね。もちろん幅広い人に当てはまる内容にもなっていると思います。大人になればなるほど日々、自分との闘いになってくると思うので、それに疲れたときにはぜひこの曲を聴いていただければなって思います。

今年は出して出して、
アタックしまくっていけたら

大原櫻子

──全曲にタイアップが付いた豪華な本作をリリースしたあと、5月には初主演を務める舞台「Little Voice(リトル・ヴォイス)」がスタートします。今回は“歌”をテーマとする舞台なので、アーティスト・大原櫻子とリンクさせて楽しむこともできそうですよね。

そうですね。舞台の中でミニライブがある感じですからね。ただ、それは大原櫻子としてではなく、リトル・ヴォイスと呼ばれる女の子のライブなので、ファンの方にとっては少し新鮮に映るところがあるかもしれないですね。

──これまでのシンガーの経験が舞台に生かされる部分もありそうですよね。

いや、それが実際はあまり関係なさそうなんですよ(笑)。舞台では発声方法からしてまったく違っているので、すごく難しいんです。だから大原櫻子としての自我はなくして臨んだほうがよさそうなんですよね。

──なるほど。では逆に、今回の舞台での経験がシンガー・大原櫻子としての活動にフィードバックされることはありそうですか?

それはあると思いますね。この「Little Voice(リトル・ヴォイス)」での経験は絶対にシンガーである自分に返ってくると思います。それが楽しみですね。リトル・ヴォイスという役に音楽活動での経験から持っていけるものはまだ今の自分にはないのかもなって思うところはあるけど、でもきっとどこかには何かしら生かせる部分もあるはずなので、それを見定めながらいい作品になるようがんばりたいなって思っています。

──では最後に今後の抱負的なことをお聞かせいただければ。

去年はいろいろなことを吸収する1年だったなと思っていて。お仕事も充実していたけど、実はプライベートの時間もたっぷりあったんですよ。そこで人付き合いの幅がどんどん広がって、いろんな趣味を始めることもできたし、通っている大学の授業にもしっかり出られましたしね。

──そこで得たものを今年はアウトプットしていきたいと。

はい。今年はそれを出して出して、アタックしまくっていけたらいいなって思っています。まずはこのシングルが多くの人に届くように、そしてこんなに早く実現すると思わなかった初の主演舞台「Little Voice(リトル・ヴォイス)」が成功するように思い切りがんばりたいと思います!