「君」を「紅白」に変えても当てはまる

──それではニューシングル「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」についてお訊きします。この曲を最初にもらったときは、どんな印象でしたか？

百田　いつも私たちはブッ飛んでる曲ばっかりなので（笑）、新曲をもらうときは「次はどんな感じなんだろう？」っていつもワクワクするんですけど、「猛烈」はブッ飛んだ印象よりも、まず「カッコいい！」と思いました。

佐々木　サビがすんなりと入ってきたよね。

有安　うん。切なくなるメロディだなって。

──アイドルの曲としては十分変わった曲だと思いますけど（笑）。

玉井　私たちにはなんの変哲もないというか（笑）、逆に「ストレートないい曲！」って印象でした。

有安　歌詞の意味もすんなり入ってきたし、歌ってて熱くなれるんです。私たちのことも歌ってるし、ファンの皆さんのことも歌ってる。だからこそライブで気持ちがひとつになれるんじゃないかなって。

──この曲を手がけた前山田健一さんに直接この曲の話を聞いたんですけど、前山田さんは、これだけ大きな存在、手の届かない存在になりつつあるももクロが、今この立場からファンに向けて届けるメッセージソングとしてこの曲を作ったそうです。それがあのさいたまスーパーアリーナで最初に披露されたというのは意義深いことだなと。

高城　そうなんだー。私は完全に織姫と彦星のことだと思ってました。

玉井　あー、わからなくもない。愛を歌った曲だもんね。

佐々木　「愛し続ける」とか「探し出す」みたいな素敵な言葉が多いんです。そういうのも入っていれば、「星屑のクズとなりて」みたいなフレーズもあって（笑）。私たちがよく言ってる「ももクロはスターダストの“ダスト”組」とリンクするような面白い言葉遊びも入ってるけど、基本はラブソングなんです。

百田　でもさ、この「君」を「紅白」に変えたりしても、ぴったり自分たちの気持ちに当てはまるんだよね。捉え方はいくらでもあって。「ももクリ2011」のステージで最初に披露して、今年に入ってからもライブやテレビ収録で歌ってるけど、そのときどきによっていろんな思いがあります。

──ライブで歌ったときの反応はどうですか？

佐々木　間奏で私たちがUFOを呼ぶような振り付けがあるんですけど、あそこでファンの皆さんのコールがすごいんですよ！ ライブで何度か歌ううちに、だんだんみんなで曲を作り上げていくみたいな。だから新曲を発表するのは毎回楽しみですね。

客席の一番遠くにいる方にも届くように

──最後に5人それぞれ、今作の聴きどころを伝えつつ、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

有安　「猛烈」はスケールの大きい壮大な曲です。CDでじっくり聴くのも良し、PVをじっくり観るも良し、ライブで全力で楽しむのも良し、いろんな楽しみ方があると思います。

佐々木　ギターのメロディもすごいんです！ このギターの演奏は「ももクリ2011」にも出てくださったマーティ・フリードマンさんなんです。私たちの歌やパフォーマンスだけじゃなく、曲の隅々にまで注目してほしいですね。

高城　皆さんには私たちのことを思って歌詞のキーワードひとつひとつをじっくりと聴いてほしいし、私たちも皆さんのことを思って全力で歌います。ライブでは一緒に歌ってほしいし、カラオケでも気持ちを込めて歌ってもらえたらうれしいです。

玉井　今回、私たちの歌い方にも変化があるんですよ。いつもと違う印象があると思うので、皆さんもじっくり聴いてメンバーそれぞれの歌を楽しんでほしいです。

百田　シングルを発売した後、4月にはももクロにとって今までで一番大きい横浜アリーナでのライブが控えています。この日のステージでも全力で歌って、客席の一番遠くにいる方にも届くようにがんばります！