個性派ピアノコアアイドルMirror,Mirrorインタビュー|新たな可能性を感じさせるミニアルバム

6人組アイドルグループMirror,Mirrorの新作ミニアルバム「MIRAISM03」がリリースされた。

Mirror,Mirror、通称ミラミラは「自分を受け入れて自信を持って表現する」という意味を込め、活動に関わるあらゆるものに鏡をモチーフとして取り入れているグループ。ピアノサウンドを主体とした楽曲を武器に、2021年1月のステージデビュー以来、精力的なライブ活動を展開している。

ミニアルバム「MIRAISM03」には今年7~9月に3カ月連続で配信リリースされた「Chewing Star」「REM」「ココロマリアージュ」、9月の4thワンマンライブで初披露された「ENCOUNTERS.」「back mirror」などを収録。作品を重ねるごとに成長を示し続けているMirror,Mirrorの最新型がパッケージされている。音楽ナタリーではメンバー6人にインタビューし、グループや強みや各メンバーの特徴を聞きつつ、「MIRAISM03」の聴きどころを語ってもらった。

取材・文 / 土屋恵介撮影 / 藤木裕之

楽曲が“強い”

──Mirror,Mirrorが2022年1月にステージデビューしてから約2年弱。ここまで順調にライブを重ねていると思いますが、音楽ナタリーの特集に登場いただくのはこれが初めてです。まだMirror,Mirrorのことをよく知らない読者のために、グループの特徴や、ほかのアイドルに負けない強みがあれば教えてください。

紫煙りん ミラミラは「自分らしく突き進む個性派ピアノコアアイドル」というコンセプトのグループです。コンセプト通り個性を大事にしていて、メンバー6人のビジュアルもキャラクターも統一感がなくてバラバラなんですよ。あとは、楽曲が“強い”ってファンの方からよく言われます。

雲丹うに 作曲家の山下智輝さんと慎之甫(VONOBA inc.)さんが共同プロデュースしていて、楽曲に関しては慎之甫さんがすべて手がけてくださっているんですけど、誰が聴いてもクオリティが高いと思ってもらえる自信があります。“ピアノコア”というピアノをメインにした音楽性は、アイドルシーンの中では珍しいと思いますし。

雲丹うに

雲丹うに

──その音楽性についてもっと詳しく聞かせてもらえますか。

紫煙 “ピアノコア”というのは、ほかでは聴けない、ミラミラが掲げているオリジナルのジャンルなんです。アイドルらしいかわいい曲だったりカッコいい曲だったり、振り幅が広くて新曲をいただくたびに新鮮に感じるんですが、ピアノがサウンドの軸にあることですべての曲に統一感が出ています。あと、耳に残るメロディやフレーズが絶対にあって、中毒性が高いのもミラミラの楽曲の特徴だと思います。

星野まお 人それぞれ曲の好みがあると思うんですけど、私はミラミラの曲は全部、最初に聴いた瞬間から好きになります。家でもずっと聴いているし、ライブ中も「ミラミラの曲、全部好き!」という気持ちでパフォーマンスしています。

──ミラミラの楽曲は変拍子など、リズムの特徴も多いように思います。独自の音楽をやっていることが、パフォーマンスの自信にもつながっているみたいですね。

紫煙 はい。自分たちの楽曲について胸を張って「好き」と言えることが大きくて。後ろで鳴ってるピアノの音や、リズムの変拍子を追いながらパフォーマンスするのは楽しいです。

──6人のボーカルとピアノが奏でるメロディラインの絡み合いも、ミラミラの楽曲やライブの醍醐味ですよね。

紫煙 本当にそうですね。ピアノによって私たちの歌が映えるし、その逆も言えると思います。曲によっていろんな見せ方ができるんですよ。サビを3人でユニゾンしたり、最近の曲では1人ずつサビのパートを分けて歌うことにも挑戦してます。曲ごとの声の厚みの違いも、楽しめるポイントだと思います。

紫煙りん

紫煙りん

雲丹 まず音源を聴いて「いいじゃん!」って気に入って、ライブで曲を聴きたくなって現場に来てくれる人が多いんです。そんな中、私たちとしてはいい意味で音源とライブの違いを楽しんでもらいたいという気持ちがあります。

紫煙 いわゆる「楽曲派」と言われるアイドルは、歌に重点を置いたパフォーマンスをすることが多いと思うんですが、ミラミラはもちろん歌も大切にしつつ、お客さんと一緒に踊って楽しめるような、しっかり盛り上がるライブをしようと意識してるんです。

巴月もえ ミラミラの曲は変拍子が多いのでその分、振付が難しいんですが、サビの振りに関してはお客さんが真似しやすいようにキャッチーさを意識してるんですよ。

莉桜みき 振りコピをしてくれたり声を出して応援してくれたり、会場のみんなで一緒にライブを作り上げている感覚があるから、パフォーマンスしていて楽しいし、うれしいです。

──確かに楽曲派と言うと歌で魅了するイメージが強いですが、Mirror,Mirrorはお客さんを巻き込む熱いライブをしていると。

雲丹 お客さんには型にハマらず、人それぞれの楽しみ方でライブを観てほしいという思いがあります。

巴月 私たちの踊りもそれぞれ個性が出てるからね。でも共通しているのは、みんな全力で踊っているということ。ライブが終わったあとは、6人とも汗だくでヤバいです(笑)。“がむしゃらで全力さが伝わる楽曲派”というところが、ほかのアイドルグループとは違うミラミラの特徴なんだと思います。

巴月もえ

巴月もえ

李縷さき そういう、いい意味でのギャップがミラミラにはたくさんあって。“ピアノコア”という音楽性を掲げつつ、楽曲のタイプはさまざまだから、対バンライブで披露する3、4曲の中で、カッコいいバキバキのパフォーマンスもキュートなパフォーマンスも見せられるんです。私たちとしても、曲ごとに表情を変えてライブするのが楽しいです。

個性的な6人それぞれの強み

──グループの強みについてお話しいただいたところで、ここからはメンバー1人ひとりの個性についても聞かせてください。「これに関してはほかのメンバーには負けない!」というそれぞれの武器や強みを教えていただければ。

雲丹 私の強みは、印象に残りやすいところだと思います。髪色が一番明るかったり東大卒っていう肩書きがあったり、目を引くような特徴が多いのかなと思います。それでいて、アイドルらしさにも自信がありますね。例えばダンスについては、メンバーの中で一番“かわいい”に寄せて踊っています。もともと私は歌やダンスに感情を乗せることができないタイプだったんですけど、ライブを重ねていく中でいろいろ研究して、自分なりの解釈で表現していけるようになったんです。それが結果的にアイドルらしさにつながったんじゃないかなと思います。

紫煙 私はメンバーの中で一番声がハスキーで、一番声がデカいんです(笑)。特徴的な耳に残りやすい歌声は、自分の強みだと思っています。もともとクラシックバレエをやっていたので、指先まで意識したしなやかなダンスにも自信がありますね。歌うことが昔から大好きで、音楽も好きだったので前はよくお客さんとしていろんなライブに行ってたんです。なので、お客さんの気持ちを考えて、ライブに来てくれたファンの方にその日ならではの楽しさを提供できるようにいつも心がけてます。

莉桜 私は「ライブ中の笑顔がいいね」ってファンの方によく言われるので、笑顔が強みかなと思います。活動を始めたばかりの頃はステージに出るときに不安と緊張が押し寄せてきちゃって、ライブ中もどこを見たらいいかわからなかったんです。でも今は、お客さんの目をしっかり見てパフォーマンスできるようになりました。そこは自分の中ですごく成長したところですね。

莉桜みき

莉桜みき

巴月 私の強みは、パフォーマンス中の全力さだと思います。ダンスの先生に「120%くらいになってるから80%くらいに抑えて!」って注意されたり(笑)、お客さんに「見ていると元気になる」と言ってもらえたりするんです。私はももいろクローバーZの百田夏菜子さんが憧れで、夏菜子ちゃんのような太陽みたいな存在になりたいと思っていつもライブをしているので、その気持ちがパフォーマンスに出てお客さんにも伝わってるのだとしたらうれしいです。ただ、ミラミラはいろんな雰囲気の楽曲があるから、全部の曲で元気に歌って踊っていたらダメで。最近はいろんなアイドルさんのパフォーマンスを研究して、曲の世界観に合わせることをより意識しています。そうしたらファンの方から「今日は緩急があってよかったね」と言われるようにもなったので、「まだまだ伸びしろがあるぞ!」と思いながらがんばっているところです!

星野 私がほかのメンバーに負けないと思うところは、X(Twitter)を見る頻度です。「#ミラミラ」を付いている投稿には絶対に「いいね」を押しにいきます。それに自撮りを毎日上げるようにしていて、SNSをがんばっています。

星野まお

星野まお

──今やSNSはアイドル活動において不可欠ですからね。既存のファンはもちろん、グループのことを知らない人の興味を引くうえで重要なものだと思います。

星野 一方、パフォーマンス面については苦手意識があって、ミラミラとして活動を始めた頃はレッスンでめっちゃ泣いてました。お披露目ライブの映像がYouTubeにあるんですけど、もう顔がアウトです(笑)。でも今はファンの方にパフォーマンスを褒めてもらえることも増えてきて、最初の頃と比べると表情も動きもかなりよくなったと思います。

李縷 私の強みは、小学校の頃からずっと1.5を保ち続けてる視力で、自分のファンの方を会場のどこにいても見つけられることです。あと、ミラミラの楽曲でラップやポエトリーリーディングのパートを任せていただくことが多いのも自分の特徴かな。最初は棒読みになっちゃってたんですけど、あるとき長い尺のポエトリーに挑戦させていただいたら、ライブでお客さんから「間がいい」「声がいい」って褒めていただけたんです。まだまだだと思いつつこれからも成長して、自分の落ち着いた声を強みにしていきたいです。

李縷さき

李縷さき

──李縷さんもダンスについては最初の頃は苦手意識があったそうですね。

李縷 私、もともと運動をしたことがあまりなくて……。小学校ではバルーンアートクラブ、中学では茶道部に所属していたし、高校のときは部活をやってなかったし、大学ではクッキング部の会計係だったので、体を動かすことに対して未知すぎたんです(笑)。なので最初の頃はダンスがバタバタした動きになっちゃってたんですけど、ここまで2年弱活動してきてだいぶ成長したと実感しています。