ミラミラがさらに上に行くための挑戦
──では、11月14日リリースの新作ミニアルバム「MIRAISM03」の話題に移りましょう。
李縷 「MIRAISM03」には、ミラミラがステップアップするために、春から夏の終わりにかけて勝負をしかけてきた楽曲たちがギュッと詰まってます。
紫煙 今年の夏は、ミラミラがさらに上に行くためにいろんな曲調に挑戦したんです。ミニアルバムに収録されている楽曲は全部タイプが違いますが、そのすべてが今のミラミラを表しているし、今後の成長を期待してもらえる作品になっていると思います。
──各収録曲の聴きどころについて、皆さんの感想を交えながら紹介もらえますか?
李縷 「ココロマリアージュ」は、ありぃさん(uijin)に作詞していただいた、今までのミラミラにはなかった恋愛をテーマにした楽曲です。歌詞にもメロディにも、跳ねるようなダンスにも“かわいいミラミラ”が全面に出ています。1トラック目の「The most beutiful 2」というSEとつながる構成になっていて、ストリングスで壮大に始まったかと思えば、うにちゃんの歌い出しでかわいい雰囲気にパッと変わるところがすごくいいんですよ。あと、落ちサビ前にもガラッと雰囲気が変化するポイントがあって、ライブではメンバーの表情も一気に変わるんです。パフォーマンスでいろんな表情を見せられる楽曲ですね。
雲丹 「ENCOUNTERS.」は、初めてブラスを取り入れたアッパーな曲です。勢いのあるサウンドと畳みかけるメロディの展開が印象的ですね。ラストのサビに私、りんちゃん、もえの3人のハモリがあるんですけど、レコーディングではとにかく声がきれいに重なるようにがんばりました。あと歌詞の中に「流星」「怪物」とか、今までの曲の歌詞がモチーフとして入ってるんです。「飛行機雲」はデビュー曲「セスナ」に入っていた歌詞で、振付もそれに準じたものになっているので、デビュー時からミラミラを追ってくれている人には、よりエモさを感じてもらえると思います。
莉桜 「REM」には5拍子などの変拍子が詰め込まれていて、今まで以上に挑戦の1曲になってます。私はこういうカッコいい系の曲が好きなので、今回のミニアルバムの中だと「REM」が一番好きですね。サビには手を上げてグルっと回す動きとか、お客さんと一緒に踊れる振りがあるんです。ライブ中、会場の後ろのほうのお客さんまで一緒に踊ってくれているのを見るとすごく楽しいし、「みんなありがとう!」って気持ちになります。
星野 私も、「REM」のサビでみんなが振りコピをしてるのを見るのがすごく楽しいです。今までミラミラは複雑な振りの曲が多かったので、お客さんが振りコピをしやすい曲が欲しいってスタッフさんに伝えたんですよ。そういう流れでできた1曲なので、対バンライブではミラミラのことを知らない人も一緒に踊ってほしいですね。
巴月 「back mirror」でも新しい挑戦をしていて。ラッパーのGOMESSさんが作詞してくださった、メンバー6人全員がラップをする曲なんです。これまでラップパートは李縷さんと紫煙さんが担当していたんですが、メンバー全員でラップに挑戦したことで今までと違った魅力を出せた気がします。私はこの曲で歌い出しを任せていただいてるんですが、つい元気に歌うクセが出てしまい、レコーディングでは苦戦しました(笑)。でも、最近は感情を込めて歌うことに慣れてきたんですよ。ライブではちゃんとお客さんの目を見て、語りかけるようにして歌っています。
紫煙 ミニアルバムの最後を飾る「Chewing Star」は、かわいい明るい系の曲です。今年7月からの3カ月連続配信リリース企画の第1弾楽曲だったんですけど、それまでのミラミラの印象をガラッと変えた曲なんですよ。歌詞は恋愛をイメージさせるけど、私としてはファンの方に向けた曲かなと思っていて、歌詞の「君」というワードはフロアにいる皆さんに向けて歌っています。かわいい明るい系でありながらエモい感じも出ていて、「これからも一緒にいようね」というファンの方に向けたメッセージを歌っているところがミニアルバムを締めくるる1曲にふさわしいかなって。
熱量と愛
──「MIRAISM03」は、ミラミラの新しい可能性を感じさせる作品になっていると感じました。ミラミラは現在も進化を遂げている最中だと思いますが、グループとしての今後の目標は何かありますか?
雲丹 ミラミラは、来年5月20日に新宿BLAZEで5thワンマンライブを開催するんです。なので、私たちの近々の目標は新宿BLAZEワンマンのソールドアウトですね。私たち、今年の5月にも新宿BLAZEでワンマンライブをやったんですけど、そのときはチケットを完売させることができなくて、すごく悔しい思いをしたんです。そこから努力して、9月のWWW Xでの4thワンマンライブでは初めてソールドアウトを達成できて。この勢いのまま新宿BLAZE公演のリベンジをして、自分たちの成長をお客さんにしっかり見せつけたいです。
──1年越しのリベンジに燃えていると。
雲丹 そうなんです。新宿BLAZEは来年夏に閉館してしまうので、リベンジできる最後のチャンスなんですよ。新宿BLAZEでの思い出を華々しくきれいな形で残したいと思っています。ただ正直なところ、今のミラミラではソールドアウトは達成できないとも思っているんです。来年5月までたくさんライブがありますし、もっと多くの方にミラミラのことを知ってもらって、曲やメンバーの魅力を伝えていきたいです。
──新宿BLAZE公演の先のビジョンは何か思い描いていますか? ゆくゆくはどんなグループになっていきたいか、理想像を聞かせてください。
紫煙 「ミラミラが一番好き」「ミラミラのライブが一番楽しい」とたくさんの方に思ってもらいたいです。ミラミラは対バンライブにいっぱい出させてもらっていて、ライブの数はかなり多いほうだと思うんです。そのすべてのライブで「今日も楽しかったから次も楽しみ」と思ってもらえるステージにしなきゃダメで、常に新しい魅力を届け続けて、楽しい思い出を毎回更新していけるようなグループになりたいですね。ここまで2年弱活動してきて、すでにファンの方からのたくさんの愛を感じるんですよ。それって当たり前のことじゃないし、応援してくださっている方たちへの感謝の気持ちをもっと大切にしていきたい。毎回新鮮な気持ちでライブに挑んで、みんなに「ありがとう!」という気持ちを伝える、愛いっぱいのグループになれたらいいなと思います。
李縷 新しいことに挑戦しつつも、ファンの皆さんを誰1人置いてきぼりにしたくないんですよ。全員を愛で包むというか、ずっと一緒にいたい。ライブという、ファンの皆さんとお会いできる限られた時間の中で、どれだけ濃い時間を一緒に作れるかが大事だと思ってます。1回1回のライブに本当に真剣に向き合っていますし、ミラミラの輪をもっと大きくしていけるように、愛を大事に活動していきたいなって思ってます。なんか、愛ばっかりになっちゃいました(笑)。
──(笑)。今日お話を聞いて、ミラミラは熱量と愛がある温かいグループなんだなとすごく感じました。
紫煙 ありがとうございます! 確かに、熱量と愛があるグループだと自分たちでも思います!(笑)
プロフィール
Mirror,Mirror(ミラーミラー)
紫煙りん、莉桜みき、巴月もえ、星野まお、李縷さき、雲丹うにの6人からなる“自分らしく突き進む個性派ピアノコアアイドル”。ピアノサウンドを主体とした音楽性が特徴で、数々のアイドルソングを手がけてきた慎之甫(VONOBA inc.)が全楽曲の制作を担当している。2022年1月にステージデビューを飾って以降、数多くのライブやイベントに出演している。2023年11月に新作ミニアルバム「MIRAISM03」をリリース。
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