ホワイトデーのお返しのような曲に
──カップリング曲のお話も聞かせてください。「クレッシェンド」はとてもまっすぐな思いを歌うラブソングです。
佐野 「王道のラブソングを作りたいです」と僕からオーダーさせてもらいました。僕が新曲を考えるときって、まずファンの方が何を求めているか?ということを考えるんですけど、「イイじゃん」「好きすぎて滅!」「爆裂愛してる」とトンチキっぽい曲が続いたので「みんなは王道のM!LKをひさしぶりに見たいんじゃないか」と思ったんです。リリースがバレンタインデーとホワイトデーの間だから、バレンタインにみんなからプレゼントをもらったテイで、ホワイトデーのお返しのような曲になればいいなと。曲の最後に「ラッピングして着飾って」というフレーズがあるのはその意図を表現したものですね。
──なるほど、そういうことだったんですね。
佐野 ちなみに、裏設定では舜太くんが主人公らしいです。
曽野 おお~!
佐野 俺が作ったのに!(笑) まっすぐな恋心を表した歌詞が舜太っぽいからって。だから舜太、いいところいっぱい歌ってるよね。
山中 落ちサビも舜太だし。
曽野 そうなんです。たくさん歌わせていただきました。
──太智さんが「もっと好きになる 君を」と歌い上げるラストサビ前のパートも印象的でした。
佐野 ここは僕がリクエストして歌い方を変更してもらったんです。「君を」を短く切って歌ってたんですけど、「ここは伸ばしてほしいです」と伝えて。
曽野・山中 そうなんだ。
佐野 太智が真剣に歌い上げるのって感動するんだよね。普段適当だからこそ(笑)。彼がまっすぐな眼差しで歌ってるのを見るとグッとくるので、ちゃんとそこを生かせたらなって。てか、太智に限らずみんな表現力が上がってるなあと思いました。みんないろいろ経験してきて、それがちゃんと歌に表れているなと感じましたね。
M!LKって寄り添ってくれるイメージがある
佐野 そして「まちあわせ」は舜太くんが制作に参加しました。
曽野 じんちゃん(吉田)がキャンペーンキャラクターをやっている文化放送の受験生応援キャンペーンのために曲を作ることになって。僕も毎年受験生を応援しているので、携わらせてもらいたいなと思って制作に参加したんです。まず「お守りみたいな曲にしたいな」という思いがありました。受験生時代、僕も音楽に助けられたので「この曲を聴いたらがんばれる、心の拠りどころになる、救われる気持ちになる」というものになったらなと。
山中 もっと元気系の曲になるのかなと思ってたからちょっと意外だったんだよね。
曽野 それ、僕1人のイメージでしょ。ちゃんとメンバーのこと考えてますよ!(笑) 僕の中で、M!LKって寄り添ってくれるようなイメージがあるんですよ。「がんばれ、がんばれ」と応援するんじゃなくて、隣にいてあげるような。そんな歌にしたかったんです。
佐野 俺めっちゃ好きです、この曲。メンバーも休憩中に口ずさんだりするくらい気に入ってるよね。
山中 泣けるフレーズもけっこうあるんだよ。お弁当のところとか……。
佐野 「おにぎり作ってくれた母ちゃんへ」みたいなところでしょ。
山中 全然違う(笑)。
曽野 ひどい!
山中 「毎朝 毎晩の送り迎えも 綺麗に包まれたお弁当も」は自分のパートなんですけど、歌いながら泣きそうになる。
曽野 みんなの思い出の中にあるような、情景が思い浮かぶ具体的な描写を入れてほしいってお願いしたの。
山中 なるほどね。「ボロボロになった単語帳」とかも、わかるもんな。
佐野 おっと? コイツ、使ってないから響かないはずなんだけど(笑)。
山中 思い出すなあ。AとかBとか書いてある……。
曽野 なんだそれ(笑)。
これまでのM!LKにはない感じのテイスト
──「Love Drive」は、アリーナツアー「SMILE POP!」のオープニングを飾っていた楽曲です。
山中 これは塩﨑さんですね。塩﨑さん、この曲をめちゃくちゃプロデュースしたらしいんですけど、本人は自分の口で全然言わないんですよ。
佐野 アイツ言わないよねー!
山中 たぶん、それがカッコいいと思ってます。
佐野 スカしてます。
一同 あはははは!
山中 リクエストが誰よりも細かかったらしくて。もともと細かい人、物事を詰め切れる人だからというのもあるとは思うんですけど。
佐野 太智はOne Directionさんとかが好きなので、リファレンスには海外のポップスっぽいイメージがあったと思う。あと俺が知ってる限りだと、キーをけっこう上げてます。M!LKの曲の中でも、一番高い音域が続く曲だと思う。そこはこだわってましたね。無条件に手を挙げて盛り上がれるような、ライブの幕開けにふさわしい曲にしたいと言ってて。これまでのM!LKにはない感じのテイストなんで、歌うのも面白かったですね。
山中 ホントに新鮮だよね。
国民的アイドルになるために
──今回のシングルのリリースに始まり、世間からの熱視線の中で進んでいくであろう2026年。M!LKはどうやって進んでいくのか、今皆さんが考えていることを教えてもらえますか?
佐野 今の環境に感謝して、とにかく丁寧に。マジで、感謝を忘れた瞬間に何かが崩れていくと思うから。とんでもない量のお仕事をさせてもらえていて、日々メンバー同士「すごいね」と言い合っているような状況なんですが、そこでいかに1つひとつを大切に……正直なかなか目が開かないときもあるけど(笑)、僕らのために集まってくれた方達に感謝して、全力をぶつけていかないと、と思っています。目の前にいる人を元気にできなければ、日本中を元気にすることなんてできないと思うので。それを意識し続けます!
山中 今、自分に言い聞かせたね。
佐野 まずは自分を元気にしなきゃなと思って(笑)。本当に今が大事だし、「こんなチャンスない」ってメンバー全員がわかってる。その共通認識があるから、正直あんま負ける気しないって感覚もあります。
──何事にも手を抜かず、全力で楽しんで物事をやりきるM!LKの姿勢がしっかりとお茶の間に伝わっているからこその、今の注目度だと感じます。皆さんがずっと目指している「国民的アイドル」も確実に近付いていると思いますし、YouTubeのコメント欄などを見ると、実際にそういう存在になることを期待する声も上がっていますよね。
佐野 もちろん憧れはありますけど、「国民的アイドル」なのかどうかを判断するのは皆さんなので。僕らは本当に、ライブに来てくれたり、SNSなどで興味を持ってくれたりした人たちの1日がちょっと元気に、幸せになればいいなという気持ちでしかないというか。
山中 なりたいですよ、もちろん。
佐野 もちろんそう、自分たちは「国民的アイドル」と呼ばれる方々を「カッコいい」と思って育ってきたから、そうなれたらいいなと思いますけど……。
山中 まだまだ、足元にも及ばないから。そこを目標にしつつも、まずは目の前のことを全力でやらなきゃってことだと思います。それに、「国民的アイドル」の定義ってきっと人それぞれで難しいじゃないですか。それより先に、愛されるグループになることが大事だよね。
──M!LKの愛され力は相当高いんじゃないかなと思いますよ。
佐野 ……いや。正直、国民的アイドルめっちゃ意識してます! めっちゃ意識してる!!
一同 あはははは!
山中 (笑)。そりゃなりたいっす!
曽野 間違いなく目標です!
佐野 「ドームツアーをやりたい」と言い続けてるのも、国民的アイドルになるための目標の1つなので。これからどんどん具現化していきたいです。
ずっと仲良し
──ここ数年、1年間の目標を具体的に掲げてきた皆さんですが、2026年の目標は?
佐野 具体的な目標で言うと、「2回目のNHK紅白歌合戦出場」「メンバーの主演作の主題歌」「東京ドーム公演実施の確約をしたい」「MVで1億再生」、あとは「富士山登頂」。この5つに決めてます。
山中 あと個人的にはサッカーワールドカップのお仕事がしたいです。
佐野 俺はアカデミー賞獲りたい!
曽野 僕は気象予報士の資格!
山中 みんな明確でいいね!
佐野 それがM!LKのいいとこよ。あとは「仲良し」!
山中 ずっと仲良し。
曽野 変わらない関係でいたい!
山中 逆に俺らが仲悪くなることとかあるのかね?
佐野 ない気がする(笑)。でも、たとえなったとしてもさ。M!LKって、誰かがピンチに陥ると誰かがフォローする動きが自然とできていて、そこがすごいと思うんです。みんながみんなのことめっちゃ見てるから。すごいフォローしてくれてんなと思うときあるし、自分がフォローするときもあるし。
曽野 確かになあ。
佐野 「あれ?」という空気になってもすぐに収束するから。コケる心配がないんです。
山中 それが一番大事なことですね。
佐野 みんな仲良し。ここまで来て仲良しなんだから、さすがに大丈夫だと思うけどね! この激動の、環境が劇的に変わっていく中でも変わらず仲いいんだから。
曽野 なんでも言えるしな。なんでも信じられるし。
佐野 そういうことだね。……ごめんなさい、勝手に話して取材時間延ばしちゃいました(取材終了の予定時刻をオーバーしていた)。
山中 時間延ばしてまで仲良しアピールしてね(笑)。いやらし!
一同 あはははは!
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こぼれ話:M!LK、み!るきーずが生み出すバズを考える





