M!LK「STARS」インタビュー|僕たちが“星”になる つかめそうな夢に手を伸ばして (3/3)

オイルクオーツがキーアイテム

──「STARS」のミュージックビデオはどんな内容になっていますか?

吉田 けっこう大人っぽいよね。

塩﨑 雪が降っててね。

吉田 ダンスパートを撮ったときのセットが素敵でした。冬のMVっていうのが一瞬で伝わるし、優しくて柔らかい光も印象的でしたね。

塩﨑 みんなが大事に持っているオイルクオーツが、MVのキーアイテムになってます。

吉田 オイルクオーツって、願いが叶うっていう意味があるらしいんですよ。あとは衣装かな。ベージュ(「Ribbon」)からホログラム(「HIKARI」)、白と黄色(「奇跡が空に恋を響かせた」)ときて、急にネイビーっていう。ダンスパートを撮っているときも「締まった絵になるな」と感じたし、ただただ仲良しでってやっているだけじゃない、5人の一体感が出ているなと思います。

吉田仁人

吉田仁人

テレパシーで告白する時代が来るかも

──カップリング曲についても聞かせてください。通常盤収録の「テレパシー」は「STARS」から一転、速いパッセージのポップソングです。

吉田 かわいい曲ですね。恋する大学生が主人公の曲で、現役大学生の舜太が歌の口火を切ってる。かなり早口でトライだった部分はあるんですけど、とにかくかわいいっすね。男子だけど奥手で、ぽわっとしてるところもあって。またM!LKの新しい部分が出てるんじゃないかと思います。

曽野 「シャーペン トントンする癖」とか「斜めうしろから見てる」とか。歌詞もわかりやすくて、すごくイメージしやすい曲です。一方通行な好意だけでよかったのに、相手が感付いたらどうすればいいんだろうと迷ってる。聴けば聴くほど病みつきになるし、沼にハマっていく曲なんじゃないですかね。

曽野舜太

曽野舜太

塩﨑 僕も今4年生でギリ大学生なんですけど、なんかわかるな。すごくキャッチーな曲だから、それこそTikTokとかで流行ったらいいなとも思うので、ファンの皆さんもたくさん拡散していただけたらうれしいですね。

山中 TikTokで使ってほしいね。こういう曲を女の子が歌うことはよくあると思うけど、男の子5人でユニゾンで歌うのは新しいかも。なんというか、ラブコメアニメの主題歌みたいなイメージですね。

──“テレパシー”で相手の脳内に直接語りかけてるところは、まさにアニメっぽいですよね。

佐野 でも、最終的に彼は言えないじゃないですか。僕はこうなりたくない! 共感できないです。届けろ!って思います。

吉田 なんてこと言うんだ!(笑)

曽野 あはははは。でも現代っぽいよね。昔は直接思いを伝えてほしいって人が多かったと思うんですよ。それが、伝える手段も手紙になって、電話になって、メールになって……今はSNSとか。このままテクノロジーが進化したら、もしかしたらテレパシーで告白する時代が来るかもしれないよ。

塩﨑 そういえば、「今脳内に」のところ、ロボットっぽく歌ってって言われた!

佐野 あとは、イントロにメンバーの声を加工した、テレパシー風の声も入ってます。この曲のサウンドのテーマが「おもちゃ箱をひっくり返した音」で、間奏なんかも面白いので、ぜひサウンドも楽しんでもらいたいです。

佐野勇斗

佐野勇斗

今までに蒔いてきた1つひとつの種が花開くような1年に

──そしてもう1曲、初回限定盤にはハードなトランスビートのダンスナンバー「INFINITY TRY」が収録されています。

吉田 これはすごいです。ガチでリミッターを外して録った曲。ものすごい勢いで歌いました。掛け合いも多いし、ライブでも盛り上がり曲になればいいなって。

曽野 エネルギー使いましたね、レコーディングで。

塩﨑 ずっと走ってる感じだった。

山中 キーもずっと高いままだし、体力もいるし、ライブでやることを考えたら相当大変だなと思います。でもその分パワーがある曲なので、絶対盛り上がると思います。あと、僕は「INFINITY TRY」というタイトルがちょっと舜太っぽいなと思ってて……。

山中柔太朗

山中柔太朗

曽野 (立ち上がってガッツポーズを作り、大声で)インフィニティ・トライ!

山中 あははは。松岡修造さんか舜太が笑顔で言いそうなんですよね。「何回もやってみよう!」って。どちらかというと僕はこういう曲を歌うのが得意ではないので、みんなに追い付けるように……みんなにパワー負けしないようにと思いながら、ちょっとダミ声を意識しました。地声を強く出したり、新しい歌い方もできた曲でしたね。

佐野 僕は歌詞がすごく好きです。ちょっと少年漫画的な雰囲気があって。「全部僕らの力になれ!」と言ってますが、これは元気玉ですね。

塩﨑 ホントにライブでも盛り上がりそう。今回の収録曲で一番ライブのイメージが湧く曲だし、掛け合いの部分も多いので、コロナ禍が明けて声が出せるようになったら、みんなには一緒に歌ってほしいです。僕らからファンの皆さんにパワーを与えるんですけど、ファンの皆さんも一緒に盛り上がってくれたらうれしいんで、いっぱい聴いて覚えておいてくださいと伝えておきます(笑)。

塩﨑太智

塩﨑太智

──では最後、佐野さんに締めてもらいましょうか。

佐野 メジャー3枚目のシングルって大事だと思うんですけど、その表題曲をあえてバラードにするというのは、ホントに勝負だなと思っています。今年の初めから、僕らは「アリーナが見える1年にしたい」と言って活動を続けてきて、実際、僕らの中ではアリーナが見えた感覚がある。来年はアリーナ公演を……まだ決まってはないですけど、気持ちとしてはやるつもりだし、YouTubeの登録者数10万人、前回のシングルでオリコン週間ランキング1位と、いい流れも来ているのを感じています。ただ、こういうときに落とし穴があるかもしれないから、ちゃんと気を引き締めて。来年は、今までに蒔いてきた1つひとつの種が花開くような1年にします。なので、ぜひ「STARS」もオリコン週間ランキング1位を。皆さんの手にかかってますから! ぜひそんなことを意識して、生活してください!

吉田 応援しづらいわ、このグループ!(笑)

佐野 あはははは。とにかくいっぱい聴いてください!

M!LK

M!LK

ライブ情報

M!LK 里帰りイベント ~僕たちここで生まれました~

  • 2023年1月5日(木)和歌山県 和歌山城ホール 大ホール
  • 2023年1月7日(土)鹿児島県 ライカ南国ホール
  • 2023年1月9日(月・祝)三重県 四日市市文化会館 第2ホール
  • 2023年1月14日(土)栃木県 宇都宮市文化会館 小ホール
  • 2023年1月28日(土)愛知県 岡崎市民会館

M!LK CONCERT TOUR 2023「CHECKMATE」

  • 2023年3月31日(金)福岡県 福岡国際会議場
  • 2023年4月1日(土)福岡県 福岡国際会議場
  • 2023年4月15日(土)大阪府 フェニーチェ堺
  • 2023年4月16日(日)大阪府 フェニーチェ堺
  • 2023年5月4日(木・祝)愛知県 名古屋市公会堂 大ホール
  • 2023年5月5日(金・祝)愛知県 名古屋市公会堂 大ホール
  • 2023年5月7日(日)東京都 東京ガーデンシアター

プロフィール

M!LK(ミルク)

2014年11月結成のダンスボーカルグループ。メンバーは佐野勇斗、塩﨑太智、曽野舜太、山中柔太朗、吉田仁人の5人。いろいろなものに混ざりやすく、さまざまな形状に変化することのできる“変幻自在”のユニットとして活動している。2015年3月に「コーヒーが飲めません」でCDデビュー。2019年11月には結成5周年を記念したシングル「ERA」をリリースし、翌2020 年3月には3rdアルバム「Juvenilizm -青春主義-」、9月には4thアルバム「HOME MADE CHU!?」を発表。2021年11月に、ビクターエンタテインメントよりメジャーデビューシングル「Ribbon」をリリースした。2022年8月発売のメジャー2ndシングル「奇跡が空に恋を響かせた」では、オリコン週間ランキングで自身最高の1位を獲得。11月にメジャー3rdシングル「STARS」をリリースする。