音楽ナタリー Power Push - M!LK

5人で描くひと夏の恋物語

上腕三頭筋がヤバいです

──では次は、すいか盤に収録される「サマーガンバ!!」の話を。

佐野 この曲は、いわゆる“タオル曲”です! とにかく盛り上がれる曲なので、ライブでみんなで一緒に熱くなりたいです。

吉田 右手の筋肉だけ、すごくたくましくなりそうだよね。

板垣瑞生

塩﨑 僕一度、タオルを左手に持ち替えて踊ったことがあったんですけど、振付の先生が「絶対に右手で」って言うんですよ(笑)。上腕三頭筋がヤバいです。

板垣 右腕をいじめ抜く感じだよね(笑)。

吉田 でも、これは念願のタオル曲だよね。

板垣 そうだね。

吉田 自分たちのライブで、ペンライトではなくてタオルが振られている光景は、どんなかなあって想像しながらレコーディングしました。

塩﨑 ただただ音楽を楽しんでくれたらうれしいよね。

切ないけど、気持ちが上がる

──わたあめ盤に収録の「『好きだ!』っていえない」についてはいかがでしょう。

山﨑 曲調も歌詞もすごくかわいいです。「夏味ランデブー」と比べると、今までのM!LKらしい曲なのかなって思います。好きな子に対する気持ちは誰よりも強いのに口には出せなくて、心がムズムズする状況を描いている感じです。僕、この曲めっちゃ好きなんです。ダンスもすごくかわいいです。

佐野勇斗

佐野 この曲、今までの僕らの曲の中で、ハートを描く振りが一番多いよね。

吉田 曲調はポップなのに歌詞はすごくセンチメンタルな感じなんです。初めて聴いたときは「こんな表現の仕方があるんだ!」って思いました。切ないけど、気持ちが上がるんですよ。

──こういったラブソングを歌うときは、皆さん曲の主人公を演じるイメージで歌うんですか?

山﨑 僕は「わかる、わかる!」って共感しながら歌っています。

塩﨑 すごく気持ちを込めて歌いますね。

板垣 「好きだ!」って言えますか?

──なかなか言えないかもしれないですね。

板垣 ですよね。だから、すごく共感しながら歌える曲なんです。

前を向いて歩いていこう

──アイス盤のカップリング曲「まっしろサンライズ」は5人の絆を歌う、さわやかなナンバーですね。

吉田 M!LKってかわいい曲がいっぱいあるけれど、この曲はちょっと男らしい感じ。荒川の土手を、みんなで走ってる光景が思い浮かぶような(笑)。

板垣 ああ、土手ね。火星人とかいるやつでしょ?

塩﨑太智

塩﨑 え?

吉田 ……もう、瑞生のボケフォローしきれないよ(笑)。

板垣 あ、金星人か!

吉田 金八先生だよ!(笑) とにかく、歌詞には「前を向いて歩いていこう」っていう思いが込められています。僕ら、今後の目標の1つに武道館でのワンマンライブを掲げているんですが、「み!るきーず(ファンの総称)のみんなを武道館に連れて行ってやる! だから一緒にがんばろうぜ!」っていう気持ちで歌っています。この曲を武道館で披露できたらいいなあ。

板垣 実現したら、絶対グッときちゃうよねえ。

──この曲を歌ってみて、皆さんそれぞれどんなことを感じましたか?

板垣 僕ら、これからもずっと続いていくんだなあって思いました。

山﨑 僕はレコーディングの順番が最後だったんで、みんなの声を聴きながら歌ったんです。そのときに、なんだかすごくグッときました。「足元に並ぶ5つの影は どんな時でも一緒なんだね」っていう歌詞が、まさにM!LKそのもので。

板垣 僕が先に歌ってたからいいふうに聞こえたんだなあ、きっと。

吉田 僕も歌ってたよ。

山﨑悠稀

山﨑 あはは(笑)。「もっとがんばらないとな」って、感動しながら歌えました。

吉田 別々にレコーディングしたのに、完成したものを聞くと5人の息がすごく合ってて、そんなところでもM!LKのチームワークを感じることができました。

──歌詞には、ここまでの5人の歩みも表現されていますね。

佐野 そうなんです。しかもこの曲、きっと大きくなってから聴いても、その時々で「僕ら成長できたかな?」ってこれまでを振り返ることができると思う。未来へ向けてのタイムカプセルみたいな曲だなって思うんです。

山﨑 そう。大きくなって、もう1回歌い直してみるのもきっといいよね。

──ではそんな歌詞に絡めて聞きたいんですが、皆さんがこれまでで一番5人の絆を感じた瞬間って、どんなときですか?

板垣 はい! 僕はこの間のツアー最終日の大阪公演ですね。僕ら初めてダブルアンコールを受けてすごくうれしかったんですけど、何も曲を用意していなかったから「どうしよう!?」ってなっちゃって。で「とにかく5人で出よう、『新学期アラカルト』をやるぞ」っていうことだけ話して、ほかは何も決めずにステージに出たんです。なのに、このダブルアンコールがこの日の中で一番ボルテージが上がった感じがして。5人がステージ上のいろんなところに行ってただ歌うっていうだけだったんだけど、全員が一体感を感じて、誰の位置も被らずに動くことができたんです。最高潮の瞬間を本編で迎えられなかった悔しさもあるけど、5人の力でこんなにすごい空間を作ることができるんだ、って感じたことが、心に残ってます。

塩﨑 僕はこの間「みんなでお泊り会しよう」って話したときが楽しかったし、絆を感じたな。

一同 あはははは!

吉田仁人

吉田 ただ企画しただけだからね!? まだ実現もしてないし!(笑)

佐野 僕と瑞生と太智が受験のときに仁人と悠稀ががんばって、M!LKの活動を止めないでいてくれたときに、僕は絆を感じたよ。あとワンマンのことで言うと、開演前の緊張感があるときに、メンバー同士で目くばせして「行くぞ!」って言った瞬間が……。

塩﨑 え、なになに? お茶を注いでて聞いてなかった。

佐野 おいー! 今、けっこういい話してたって!(笑)

板垣 僕そのとき、「勇斗くん、なんでじゃんけんしてくるんだろう?」って思ってた。

佐野 「がんばろうね!」のピースだろ! 急にじゃんけんするとかおかしいって(笑)。

板垣 ああ! なんだ、そういうことか。今わかりました(笑)。

ニューシングル「夏味ランデブー」 / 2016年8月10日発売 / SDR
すいか盤 [CD] / 1080円 / ZXRC-1074
わたあめ盤 [CD] / 1080円 / ZXRC-1075
アイス盤 [CD] / 1080円 / ZXRC-1076
すいか盤収録曲
  1. 夏味ランデブー
  2. サマーガンバ!!
わたあめ盤収録曲
  1. 夏味ランデブー
  2. 「好きだ!」っていえない
アイス盤収録曲
  1. 夏味ランデブー
  2. まっしろサンライズ
M!LK(ミルク)
M!LK

スターダストプロモーションの恵比寿学園男子部、通称EBiDANに所属する若手俳優によるボーカルダンスユニット。メンバーは板垣瑞生、佐野勇斗、塩﨑太智、山﨑悠稀、吉田仁人の5人。2014年11月に東京・日本青年館で行われたEBiDAN 39 & KiDSの単独公演で初パフォーマンスを披露した。2015年3月に「コーヒーが飲めません」でCDデビュー。同年8月に2ndシングル「反抗期アバンチュール」を発表する。また12月には山崎と吉田が「ハルキ&ジント from M!LK」名義でシングル「僕のとなり / だる恋。」をリリース。2016年3月に3rdシングルとなる「新学期アラカルト」を発表し、5月には東名阪を回る初のワンマンツアー「ようこそ M!LK牧場へ」を開催した。8月10日に4thシングル「夏味ランデブー」を発売する。