- V.A.「風街に連れてって!」
- 2021年7月14日発売 / 日本コロムビア
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初回限定盤
[CD+アナログ+ブックレット]
税込11000円
COZP-1747〜8
- CD収録曲
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- 夏色のおもいで(オリジナル:チューリップ) / 吉岡聖恵[作詞:松本隆 / 作曲:財津和夫 / プロデュース:亀田誠治]
- 君は天然色(オリジナル:大滝詠一) / 川崎鷹也[作詞:松本隆 / 作曲:大瀧詠一 / プロデュース:亀田誠治]
- SWEET MEMORIES(オリジナル:松田聖子) / 幾田りら[作詞:松本隆 / 作曲:大村雅朗 / プロデュース:亀田誠治]
- SEPTEMBER(オリジナル:竹内まりや) / 宮本浩次[作詞:松本隆 / 作曲:林哲司 / プロデュース:亀田誠治]
- Woman“Wの悲劇”より(オリジナル:薬師丸ひろ子) / 池田エライザ[作詞:松本隆 / 作曲:呉田軽穂 / プロデュース:亀田誠治]
- セクシャルバイオレットNo.1(オリジナル:桑名正博) / B'z[作詞:松本隆 / 作曲:筒美京平 / プロデュース:亀田誠治]
- スローなブギにしてくれ(I want you)(オリジナル:南佳孝) / GLIM SPANKY[作詞:松本隆 / 作曲:南佳孝 / プロデュース:亀田誠治]
- キャンディ(オリジナル:原田真二) / 三浦大知[作詞:松本隆 / 作曲:原田真二 / プロデュース:亀田誠治]
- 風の谷のナウシカ(オリジナル:安田成美) / Daoko[作詞:松本隆 / 作曲:細野晴臣 / プロデュース:亀田誠治]
- ルビーの指環(オリジナル:寺尾聰) / 横山剣(クレイジーケンバンド)[作詞:松本隆 / 作曲:寺尾聰 / プロデュース:亀田誠治]
- 風をあつめて(オリジナル:はっぴいえんど) / MAYU・manaka・アサヒ(Little Glee Monster)[作詞:松本隆 / 作曲:細野晴臣 / プロデュース:亀田誠治]
- 初回限定盤特典ブックレット収録内容
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「100%松本 隆」
- 巻頭グラビア「青をあつめて」女優・森七菜 × 写真家・石田真澄
名曲の歌詞に載せて、松本隆の世界を実写化 - 佐野史郎が紐解く はっぴいえんど
佐野史郎からはっぴいえんどのメンバー(松本隆、細野晴臣、鈴木茂)にそれぞれ質問を投げかける! - 「拝啓 松本隆様」
松田聖子から松本隆への手紙 - 「偏愛インタビュー」
松本作品に魅了された爆笑問題、大根仁、小西康陽、いくえみ綾、菊池亜希子にインタビュー(インタビュアー:辛島いづみ、鈴木啓之、竹村真奈) - 対談 太田裕美×松本隆
- 元ソニーディレクター白川隆三氏インタビュー
- 「WINK WINK WINK」イラストレーター・たなかみさき
「小麦色のマーメイド」をテーマに松本隆の詞の世界を漫画化 - 「風街住人に聞く わたしの好きな曲」
松本隆を語るうえで欠かせないアーティスト17組に聞いた、自身の楽曲で好きな曲と松本隆へのメッセージ
ラインナップ:松田聖子、太田裕美、吉田拓郎、小泉今日子、加山雄三、斉藤由貴、南佳孝、アグネス・チャン、岡田奈々、大橋純子、原田真二、長江健次、笠浩二(C-C-B)、久保田洋司(The東南西北)、裕木奈江、クミコ、藤井隆 - 「松本隆と女性アイドル」
マキタスポーツとスージー鈴木が、松本隆が手がけた女性アイドルの魅力を徹底解析! - 「松本隆とジャニーズ・アイドル」
ミッツ・マングローブと堂島孝平が分析! 松本隆がジャニーズに書いてきた詞の少年像 - 「松本隆とクラシック」
放送作家・中野俊成による、松本隆が長年手がけてきたクラシックの歌詞について考察したコラム - 「松本隆とアニメソング」
漫画やアニメに精通する中川翔子による、松本隆とアニメの歴史を紐解いたコラム - 「風街住人図鑑」
松本隆が作詞を手がけた400組近いアーティストを完全網羅した、50年の歴史を解説する住人図鑑(文:鈴木啓之、馬飼野元宏) - 「松本隆と花手帖」「松本隆と色事典」
甲斐みのりによる解説と服部あさ美によるイラストで考察する「松本隆の歌詞に描かれる花」コラムと、澤部渡(スカート)が紐解く「松本隆の歌詞に登場する様々な色」コラム - 「風街に連れてって!」製作総指揮・亀田誠治による全曲解説(インタビュアー:柴那典)
- 「松本隆と振り返る 風街ダイアリー」
トリビュートアルバムの特設サイトで一般公募した「心に残る松本隆作品のフレーズは?」企画に届いたメッセージから50通を厳選し、松本隆本人のコメントを掲載 - 松本隆ロングインタビュー(インタビュアー:田家秀樹)
- 特設サイトでのアンケートにご協力いただいた約1000名のファン全員のペンネームを巻末に記載
- 巻頭グラビア「青をあつめて」女優・森七菜 × 写真家・石田真澄
- 松本隆(マツモトタカシ)
- 1949年7月16日東京都生まれの作詞家。生まれ育った青山を基点に、多感な時期に多くの時を過ごした乃木坂、麻布、六本木、渋谷を「風街」と称し、心の拠り所として愛している。1968年に細野晴臣が所属していたバンド・バーンズのドラマーとして活動中、小坂忠、柳田博義、菊池英二に細野とともに誘われ、1969年にエイプリル・フールを結成。その後同年に細野、大瀧詠一、鈴木茂とバレンタイン・ブルー(のちのはっぴいえんど)を結成した。1972年のはっぴいえんど解散後、作詞家兼音楽プロデューサー業を開始。大ヒットナンバーである太田裕美「木綿のハンカチーフ」、寺尾聰「ルビーの指環」や、大滝詠一の代表作「A LONG VACATION」、また松田聖子、薬師丸ひろ子、斉藤由貴、中山美穂、Original Love、KinKi Kids、松たか子ら多数のアーティストの作品で作詞を手がけ、日本のポップスシーンに多大な影響を与えた。2021年7月、日本コロムビア内に新設された音楽レーベル・びいだまレコーズの第1弾作品として、作詞活動50周年を記念したトリビュートアルバム「風街に連れてって!」がリリースされた。
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「風街に連れてって!」に寄せて
アルバム参加アーティスト3名からのメッセージ
川崎鷹也
松本隆の歌詞を一言で表すと
時代も世代も越えて愛される、等身大で純情な恋物語
松本隆の歌詞の魅力
松本隆さんの描かれる世界は、その経験をせずとも容易に想像ができ、まるでその世界に自分もいるかのような感覚を覚える、そんな魅力があります。例えば「赤いスイートピー」の一節、「四月の雨に降られて 駅のベンチで二人 他に人影もなくて不意に気まずくなる」。僕はこのような経験をしたことがないにもかかわらず、その風景、景色、色や匂いに至るまで、なぜかリアルにイメージができます。こんなふうに歌詞を通してさまざまな疑似体験をさせてくれるような歌詞世界が魅力だと感じます。
アルバムで歌唱した楽曲の感想
歌唱曲:「君は天然色」
この曲は僕自身がCMで耳にしたり、親が聴いていたり、事務所の社長が大好きだったりと、どこか耳馴染みがあり、そして気持ちが落ち着くような楽曲でした。そんな楽曲を歌わせていただくのはとても光栄でしたし、それと同時にとてもプレッシャーに感じました。それは、川崎鷹也という新人が松本隆さんというレジェンドの楽曲をカバーするなんて、恐れ多かったからです。でもその分、レコーディングには覚悟を決めて臨みました。同じ歌詞が繰り返されるサビでは、自分なりの解釈や思い、チャレンジの意味も込めて、歌い方を少しだけ変えたりして、それにいち早く気付いてくださったのが、レコーディングに立ち会ってくださった亀田誠治さんでした。「鷹也くんなりに考えてくれたんだね。それでいこう」と否定することなく、むしろ楽しみながら僕の背中を押してくださいました。亀田さんのアレンジはとても心地よく、原曲を損なうことなく進化している気がして、歌っていて気持ちが高まりました。事前にバンドのレコーディングにも立ち会わせていただき、バンドメンバーの皆さんの思いも背負って歌いました。僕の100%の力が出せたと思います。
松本隆へのメッセージ
松本先生、この度は作詞活動50周年、誠におめでとうございます。世代を超えて愛され続け、そして今も最前線で活躍し続けておられる先生に、心からの尊敬と、そして絶大なる憧れを持っております。そしてそんな松本さんと音楽を通して関わることができて本当に光栄であり、今後の音楽人生における揺るがぬ誇りとなりました。これからも、恐縮ながら先生と同じ世界にいる端くれとして背中を追い続けます。改めて、作詞活動50周年、おめでとうございます。
Daoko
松本隆の歌詞を一言で表すと
すぅー、と心に染み渡る言葉たち
松本隆の歌詞の魅力
松本隆さんの歌詞は本当にどの曲も大好きなのです。最近は南佳孝さんの楽曲を聴き直していて、特に「おいらぎゃんぐだぞ」の歌詞が好きです! 「ほろ酔い気分の時花歌 せなで泣いてる唐獅子牡丹」など、言葉たちから日本語ならではの艶やかさや美しさを感じます。私は、少しキザな男性が主人公の歌詞が昔から好きで、特に松本隆さんの表現力にいつもキュンとしています。昭和のロマンスや香りを想像できるところも素敵ですね。でも風化せずに、いつまでも新鮮に、言葉が胸に響いてくるのが松本隆さんの詩の魅力の1つだと思います。
アルバムで歌唱した楽曲の感想
歌唱曲:「風の谷のナウシカ」
映画「風の谷のナウシカ」も宮崎駿さんによる作品「シュナの旅」も大好きで、小さい頃から大切に思っていました。この曲自体も大好きで、詩も素晴らしいということ、それと「きっと私の声に一番合うだろうな」という直感から歌唱曲として選ばせていただきました。今までこの曲を何気なく口ずさんだりはしてきたものの、ちゃんと世界観に沿って歌唱するのは今回が初めてでした。作品の世界観と詩の言葉たちを頭で想像しながら歌うのは、まるで空を飛び舞うナウシカの気分を体験するようでとても心地よかったです。
松本隆へのメッセージ
この度はトリビュートアルバムに参加させていただきありがとうございました。そして!作詞活動50周年おめでとうございます。
大好きな音楽を聴いていると、松本隆先生の言葉たちによく出会います。
松本隆さんの詩は音楽そのもので、私が大切に思っている日本語ならではの美しさが表現されていて、今までたくさんの感動をいただきました。
本当にありがとうございます。心から尊敬しております。
私は作詞を始めて10年目になるのですが、
最近やっと「言葉たちと仲よくなってきたな」というような実感が湧いてきたところです。
50年作詞を続けたら言葉とどんな関係になれるのだろうとワクワクします。
何世代にもわたって受け継がれていく美しい表現の遺伝子を受け取って、私もずっと作詞を続けたいなと思いました。
これからのご活躍も心より楽しみにしております。
松尾レミ(GLIM SPANKY)
松本隆の歌詞を一言で表すと
一瞬で曲の世界に引き込み、みんなの感情を操ることのできる歌詞
松本隆の歌詞の魅力
長野の田舎から東京に上京してきた大学生の夏、はっぴいえんどの「夏なんです」を聴きながら地元を思い出していました。「田舎の白い畦道で 埃っぽい風が立ち止る」「舞い降りてきた静けさが 古い茶屋の店先に 誰かさんとぶらさがる」「空模様の縫い目を辿って 石畳を駆け抜けると」という夏の風景を表現したこの言葉の後に「ぼくはたいくつ」という言葉の流れ。何もすることがなく、祖母の家でごろごろしながら窓から見える真っ青な空と入道雲を見つめた小学校の夏休みを思い出し、胸がギュウッとなります。大人になって時間があっという間に過ぎるようになりましたが、あの頃は1日がとっても長かったなあと子供時代の感覚が蘇ります。
アルバムで歌唱した楽曲の感想
歌唱曲:「スローなブギにしてくれ(I want you)」
非常に男性的な歌詞、歌なので、どうやったら自分の声がしっくりハマるかなあと考えながら歌いました。カッコつけ過ぎるのは違うし、強く歌い過ぎたくもないし。自然にこの曲の主人公になれているような歌になっていないと、自分がリスナーだとしたら納得できないなあと思いました。ブルージーな曲なので、亀田さんにアレンジの相談をしたときに“「Oh Darling」風味”をより強くしてほしいとリクエストしました。そのおかげで自分のルーツにも更に馴染み、楽しく表現できました。また歌詞のストーリーが1番、2番と進んでいくので、サビの歌い方に変化もつけました。
松本隆へのメッセージ
作詞活動50周年、おめでとうございます。幼い頃から、特に、はっぴいえんどやナイアガラ・レーベル作品など、松本隆さんの歌詞をたくさん聴いてきました。こうしてトリビュートアルバムに参加できることがとってもうれしいです。いつの時代も色褪せずに響く言葉は魔法のようで、キラキラしていて、大好きです。(いつか、松本さんといろいろな音楽の話をしたい!)
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