豆柴の大群が復活!ハナエモンスター電撃復帰!クロちゃんプロデュースで新展開 (3/3)

アイナ・ジ・エンド直伝の「りロード」ダンス

──「りロード」のパフォーマンス面の注目ポイントは?

クロちゃん 一番に言いたいのは、アイナ・ジ・エンドちゃんに振付をお願いしたことですね。「りスタート」のとき以来になるんですけど、アイナちゃんにお願いしたら、めちゃくちゃ忙しいのに快く引き受けてくれて。

ナオ アイナさんに振付を作っていただくのは5年ぶりです。本当にありがたいし、なんだか感慨深い気持ちになりました。

──アイナさんはBiSH解散後も大活躍で、日本武道館でのワンマンライブも成功させています。

ナオ アイナさんが自身の成長についてもおっしゃっていて。「MONSTER IDOL」の番組でオーディション合宿をしたときにアイナさんも参加してくださったんですけど、アイナさんはあのときを振り返って「未熟なまま教えてしまって、後悔が残っていた」と。「5年経った今の自分が『りロード』で豆柴の大群に振付を教えてあげられることがすごくうれしい」と言ってくださったんです。

クロちゃん アイナちゃんって嘘をつく子じゃないから、本当にそう思ってくれてるんだなと思います。ありがたいことですし、アイナちゃんに頼んでよかった。

一同 ありがとうございます!

豆柴の大群とクロちゃん

豆柴の大群とクロちゃん

──ハナエさんはひさびさにアイナさんとお会いしてどうでした?

ハナエ 「ゆっくり休めたー?」って言ってくれて、ほんわかしたアイナさんの感じは5年前と変わらなかったです! 昔からアイナさんはまっすぐだし、優しいし、話していて「りスタート」の頃を思い出しました。「後悔がある」なんて言ってましたけど、あのときもとっても優しかったし、私たちに寄り添ってくれてました。5年前は私たちのことをよく知らないまま振付を考えてもらいましたけど、その後BiSHさんと対バンもしましたし、関わりが少なからずあったんです。今回、「りロード」の振り入れでアイナさんはメンバー1人ひとりに「この振りが合うね」「あなたはこういうのが得意だからこうするといいね」とたくさんアドバイスをしてくれて。「この曲はやればやるほど伸びる振付だから」「5人でいっぱいがんばってね」とも言ってくれたんです。その言葉はこれからも私たちの大きな力になるはずです。

ナオ あと「曲線を意識した振付に挑戦してみてほしい」と言ってくれて。

ハナエ そうそう。アイナさんから見た私たちは「“まっすぐ”が得意な人たち」なんですって。「性格もまっすぐなんやろな」なんて言われました(笑)。

ナオ 「踊りにも性格が出る」というお話でした。だから「まっすぐではない振付も得意になってほしい」という思いも込めていただいた振りになっています。これまでの豆柴の大群にはなかったしなやかさが、この曲を通じて表現できると思います。

──クロちゃんは「りロード」のサウンド面についてはどのようなオーダーをしたんですか?

クロちゃん 「りロード」を発注するにあたって、作曲してくれたKENJI03(Hi-yunk、BACK-ON)さんには初期の「りスタート」「ろけっとすたーと」の2曲の感じがほしいと伝えました。そしたら初期曲に寄せた感じと、のちに「りロード」になったデモの2曲を作ってくれて。本当は豆柴の大群らしいかわいい曲にしたかったんですけど、それだと聴けば聴くほど味わいが出るスルメ曲にならないと判断しました。もう1曲のほうが歌詞はパッと思い浮かぶ感じではあったんですけどね。カッコいい印象もある今回の「りロード」を選んだのは僕なりの挑戦でもあるという。

ナオ 2択だったんですね。

クロちゃん もう1曲のほうが俺っぽかったよ。

ハナエ 聴きたいな、そっちも。

クロちゃん もちろんその曲もとてもよかったから、いつか出せたらなと思います。

この1年の流れは“運命”だった

──豆柴の大群は上下関係のないグループだと思いますが、現状レオナさんモモチさんからすると、ハナエさんは後輩になりますよね?

レオナ そうです!

クロちゃん レオナ、言ったれ!

レオナ 敬ってもらわないと!

レオナエンパイア

レオナエンパイア

ハナエ 先輩風オーラは感じますよ(笑)。「ハナエ、お弁当取って!」って言われた(笑)。ちゃんと取ってあげましたよ!

クロちゃん ははは。レオナそんなこと言うの? 気を付けないとレオナは「ギャグ足んないから考えて」なんてムチャぶりしてくるかもよ(笑)。

ハナエ それじゃ雑用じゃないですか!

ナオ でもハナエ、お笑い好きだよね?

アイカ ちょうどいいんじゃないかな。レオナのギャグが面白くなっちゃうかも(笑)。

ハナエ ギャグはレオナの罰ゲームでしょ? それじゃ罰ゲームになんないよ!

クロちゃん ハナエとミユキがいなくなってから、ライブの煽りをモモチがやるようになったんです。モモチはそういうところをがんばってるけど、「ハナエみたいにうまくできない」って前に言ってたよね。ハナエが戻ってきても、負けずにがんばるんだよ?

モモチ 煽りで負けたくないですね。もう拳で勝負です!

クロちゃん 殴っちゃダメだから! でもハナエが戻ってきて安心しちゃうとグループとしての成長が止まって、1人ひとりが輝けないと思うから。ハナエが戻ってきても、自分ががんばってきたところは譲らないぞっていう気概は持っていてほしいな。

モモチ この1年のがんばりは本当に意味のあるものだったと思います。私とレオナからすると特にそう。急成長できたかはわからないですけど、成長せざるを得ない環境に置かせてもらえたのが、モンアイで過ごした1年。今となっては運命だったのかもしれません。私とレオナは自分たちの役割を意識して、育つことができた。4人は4人だけでがんばった1年がありつつ、もともとパフォーマンスも煽りもできる、グループを引っ張ってくれる存在のハナエが入ってきたら最強! 遠回りのようで超最短ルートで成長できたと思いました、今!

クロちゃん 今なの(笑)。でも本当にそう。4人で苦しい中、お客さんが少なくなってどうしよう?ってもがきながらやってきたんだから、これからも反骨精神は大事にして、もっと成長していけるといいね。

モモチ マジで無意味じゃなかった。むしろ超意味がありました。

ハナエ 私が以前在籍していたとき、レオナとモモチは入ったばっかりだったんで、振付を覚えるのが精一杯でした。でも覚えてもらわないことにはライブができないから、歌にダンスにといろいろと叩き込んでたのを思い出しました。2人はあとから加入しているから、初期の曲はあくまでカバーしてる感じだったけど、ひさびさに観た2人のパフォーマンスはすごくよかったですね。正直なところ「成長してやがる!」って思っちゃいました。のびのびとやっている感じもよかったし、加入当時の印象からすると見違えたようでした。

モモチ 人間は置かれた環境に順応できるんですよ。だから4人で過ごす1年がなかったら、こうはならなかったかもない。ハナエとミユキがいなくなったときも、ミクがいなくなったときも悲しかったけど、それを乗り越えて今に至ったことを考えると、やっぱり運命だったんです。

モモチ・ンゲール

モモチ・ンゲール

クロちゃんプロデュースで新しい世界へ

──グループ名が変わっても、メンバーが抜けても、活動を続けていきたいという意志を持った4人がいたから、今につながったという。

クロちゃん 2023年12月の品川ステラボールが豆柴の大群の最後のライブでしたけど、あのあとのモンアイ発表で本当にグループそのものが終わりそうな雰囲気でしたからね。急に「グループ名が変わって2組が合併します」なんて。崩壊しかけたからこそ、俺もがんばらないといけないと思ったし、この1年で自分がプロデューサーになれるチャンスをずっとうかがっていたので、やっとここまで来ました。モンアイとしての1年は僕も苦しかったですよ、アドバイザーとはいえ「運営ではないから……」と言いたいことも言えない状況でしたから。

──クロちゃんにも苦労があったんですね。

クロちゃん だからこそ、今回プロデューサーになって責任を持って彼女たちを売り出していこうと思っています。嘘じゃないですよ。プロデューサーって偉そうにしながら好き放題できると思ったら、いろんな人の意見を聞かないといけないし、ジャケットひとつにしても写真とかロゴをどれにするかジャッジしなきゃいけない。仕事が増えすぎててんやわんやですよ! 楽して偉そうにできると思ってたのに!

ナオ なんか、ちょいちょい本音が……。

クロちゃん 大変だもん! メンバーに強めの文句言ってやるとか思ったら、逆に「なんでセットリストからこの曲外したんですか!」とか詰められて。

モモチ さっきセットリストの件でクロちゃんとバトルしてました(笑)。

クロちゃん プロデューサーなのに楯突いてこられて、「もうちょっと考えるね」とか持ち帰る仕事も増えました(笑)。でも僕はプロデューサー1年目なんでしっかり何をすべきかを吸収して、彼女たちに還元できるようにします。

──アイカさんは素直に従うつもりですか?

アイカ 従ってますよ! いつだっていい子に!

クロちゃん してないじゃん! 一番歯向かってるじゃん!

モモチ ちなみにさっきはアイカが先陣を切ってバトルしてました(笑)。

アイカ だって12月に出したばっかりのアルバム「突破」の曲が全部よかったから、「セットリストにしっかり入れたらどうですか?」って言いたくて。

クロちゃん 「りロード」を入れるのはもちろんだけど、「突破」の収録曲を入れるのも大事。だけど、「突破」は14曲も入ってるのに俺が作詞した曲1つもないんで。

アイカ 最低!

モモチ 今、最低なこと言った!

クロちゃん ……近々セットリストに「突破」の曲も入れます。もうプロデューサーって大変! 思ったのと違う!! まあ僕の意見が通るかメンバーの意見が通るかわからないですけど(笑)。とりあえずここから爆発的に突き進んでいきますんで。間違いなく豆柴の大群は日本を席巻するので楽しみにしていてください。

レオナ 楽しみですね!

クロちゃん あなたたちは豆柴の大群に戻りました。以前よりも力を付けているので、思いっ切り苦労して、思いっ切り嫌なことはギュッとポイして。縮んだところをバネだと思って飛び上がってください! それ以上に、売れたい気持ちはチョモランマだからね! 頼んだよ!

一同 ……。

クロちゃん 「はい!」って言ってよー! なんなのおー!? ここからがんばるしんよ! おー!

一同 おー!

豆柴の大群とクロちゃん

豆柴の大群とクロちゃん

プロフィール

豆柴の大群(マメシバノタイグン)

TBS系のバラエティ「水曜日のダウンタウン」内のアイドルオーディション企画「MONSTER IDOL」から生まれたアイドルグループ。クロちゃん(安田大サーカス)プロデュースによってシングル「りスタート」でデビュー。その後、コロナ禍に見舞われ思うように活動ができない期間が続くも、2020年10月に初のワンマンライブ「豆柴の大群のりりスタート」を開催した。2021年10月には千葉・舞浜アンフィシアターで藤井健太郎による総合演出の特別公演「豆柴の大群の疾走」を実施。2022年12月に新メンバーオーディション「豆柴の大群なりの合宿」を行い、2023年1月の新体制お披露目ライブ「豆柴の大群のりりりスタート」でレオナエンパイア、モモチ・ンゲールが加入した。同年12月に開催した4周年記念ライブ「ら:すたーと」を最後にハナエモンスター、ミユキエンジェルが脱退。アイドルグループ・都内某所と合併し、豆柴の大群都内某所 a.k.a. MONSTERIDOLになった。2025年1月にハナエモンスターが復帰すると同時に、豆柴の大群が復活。新体制で新曲「りロード」を発表した。現在のメンバーはアイカ・ザ・スパイ、ナオ・オブ・ナオ、ハナエモンスター、レオナエンパイア、モモチ・ンゲールの5人で、クロちゃんがプロデューサーを務める。