「栃木と言えばMAGIC OF LiFE」と言われるように

──では、そんな9組に加え、主催者であり出演者でもあるMAGIC OF LiFEとしての意気込みを聞かせてください。

高津戸　もうね、おもてなしすることに尽きると思うんですよ。出演を決めてくれたバンドの皆さんはもちろん、いろいろな場所から栃木市まで来てくれるお客さんたちにも、とにかく楽しんでもらえるフェスにしなきゃなと。去年の反省を生かして、今年もがんばりたいですね。

──4月から、とちぎテレビでは栃フェス特集が毎日オンエアされるそうですね。地域とともに一丸となって、開催までさらに盛り上がっていく感じですね。

渡辺　はい。とちぎテレビの「SOUND10」という毎日放送されている番組で、栃フェスに出演してくれるアーティストのミュージックビデオが流れるんですけどMAGIC OF LiFEの特集の日もあります。

高津戸　栃木県民に愛されてる、とちテレで特集を組んでもらえるなんて異例中の異例ですよ。もう栃木だけで見たら、僕ら売れっ子アーティストなんじゃないかっていう（笑）。

山下　でも本当に「栃木と言えばMAGIC OF LiFE」って言われるようになりたいよね。僕らがもっと大きくなれば、いずれは栃フェスを野外でやったりとか、2～3万人を集められる規模にもできると思うし。自分らでフェスをやることがずっと夢でしたけど、それが叶ったことで、今度はそれをもっとよいものに、もっと大きなものにしていくことが夢になりましたね。

岡田　ただ、フェスが大きくなったとしても、愛にあふれていた第1回目のことはずっと忘れないでいたいと思います。出てくれるバンドやお客さん、あとは栃木への愛が大事なフェスだと思うので。

栃フェス直後に新曲「DOUBLE」をリリース

──栃フェスが開催されたあと、5月25日にはMAGIC OF LiFEのニューシングル「DOUBLE」のリリースも決定していますね。

高津戸　はい。4月から始まるTVアニメ「ジョーカー・ゲーム」のエンディングテーマとして書き下ろしました。アニメは特殊能力を持ったスパイのエリート集団が活躍する物語なんですけど、スパイ活動をする際に芽生える心の葛藤が描かれているんですよ。「自分がやっていることは正しいことなのか？ 実は間違っているんじゃないか」っていう。それって夢を目指して音楽をやっている僕らにも当てはまるものでもあるんですよね。なので、そういった心の揺らぎを乗り越えて、信じた道を突き進もうという気持ちを曲として表現しました。新たな生活が始まる季節でもあるので、いろいろなことにがんばっている人たちの背中を押せる楽曲になったんじゃないかなと思います。

──栃フェスを通してMAGIC OF LiFEのファンになった人がすぐに新曲を聴けるという素晴らしい流れですね。

高津戸　そうっすね。いや、これ、売れちゃうんじゃないの？（笑）

山下　苦節10数年、そろそろ俺らの時代か？（笑）

渡辺　今年は、栃フェスやニューシングル以外にも、いろいろと決まってることがあるんですよ。なので、本当に「売れるんじゃないの？」って思えるような、勢いのある1年になると思いますね。

高津戸　うん。とにかく今は自分たちの楽しいことを思い切りやれている実感があって。常にワクワク、ドキドキしてる。それが純粋にうれしいしね。

岡田　バンド自体、すごくいい状況だと思う。

──その状況を加速させるべく、まずは2度目の栃フェスを成功に導くと。

渡辺　はい。自分たちで最高と思えるものができた第1回を超えるフェスに必ずしますので、ぜひ皆さん遊びに来てください！