身をもって感じた「愛情とコミュニケーション」

──そして7月30日に配信シングル「音無き言葉」がリリースされました。テーマは「愛情とコミュニケーション」だそうですね。

高津戸　この曲は視覚と聴覚に障害を持った、盲ろう者の方の話を聞いて書いた曲なんですけど。自分が声を出せなかったそのときに、本当に「目に映るもの、耳に聞こえるものだけじゃなく、感じたり想像することが愛というものだ」と感じることができて、「ああ、俺が今一番伝えたいことがこの曲に入ってるな」って思いました。遠く離れていても愛というものは感じられるし、1人じゃないんだなって感じることができる。それを身をもって体感したので、届けられるなって確信を持てました。盲ろう者の方の曲なので、もしかしたらそのシチュエーションには共感できないかもしれないけど、歌詞に出てくる会話や伝えたい思いは共感できるものだと思うので、ぜひ多くの人に聴いてもらいたいですね。

岡田　曲を聴いた段階で「いい曲だな、キャッチーだな」とは思ってました。歌詞で描かれているストーリーは限定的な状況だけど “見えなくても聞こえなくても心であなたを感じられています”っていうメッセージは誰しも求めていたり感じていたり、必要としているものだと思うのでいいなと思います。

渡辺　曲が上がってきたときに、候補の曲がほかにも何曲かあったんですけど、どうしてもこの曲がやりたいって思って。メロがすごく好きでした。わかりやすくて、すごく聴きやすい感じがしたんですよ。で、いざバンドで合わせてみたら案の定、最高です。

──すごく優しい曲ですよね。曲調も歌詞も。

岡田　歌い方も優しい感じがしますよね。

高津戸　歌詞は男女の会話で構成されてるんですけど、今回サビが全部女性パートで。サビが全部女性の言葉っていうのは初めてのことだったので、女性らしさっていうのをどこかで意識してたのかなって思いますね。

改名1周年を記念して対バンライブを

──10月には改名1周年を記念した対バンライブ「Don't Stop Music ～ 一周年の攻撃呪文 ～」が東名阪で開催されます。

山下　楽しみですね。誕生日みたいなもんですからね。

岡田　結成何周年記念ライブみたいな。自分で「誕生日会やるから来てくれる？」って感じですけどね（笑）。

──現時点では愛知公演に出演するasobiusとHaKUが発表されていますが、ほかにどんなバンドを呼んでるんですか？

高津戸　1周年を祝ってもらいたいバンドです。asobiusもHaKUも対バンするのひさしぶりだよね。2バンドともすごく上手ね（笑）。

山下　どこかのお母さんかよ！（笑）

岡田　上手なバンドとやると、刺激受けますよね。俺らもしっかりやらないとなって。

渡辺　気持ちだけじゃアカンなって。

高津戸　でもasobiusとHaKUはうまいだけじゃなくて気持ちも入ってるよね。結局そういうバンドが好きなんだろうね。そのほかにも尊敬している、カッコいいバンドが出るので楽しみにしていてください。