ナタリー PowerPush - la la larks

清く正しく“部活ノリ” プロ集団の新境地

la la larksは内村友美(Vo / ex. School Food Punishment)、江口亮(Key / Stereo Fabrication of Youth、MIM)、三井律郎(G / THE YOUTH、LOST IN TIME)、クボタケイスケ(B / sads)、ターキー(Dr / ex. GO!GO!7188)からなる5人組バンド。2012年の結成以来、定期的なライブや他アーティストへの楽曲提供、リミックス参加などの活動を繰り広げてきた彼らは、2014年4月スタートのアニメ「M3-ソノ黒キ鋼-」のエンディングテーマを手がけ1stシングル「ego-izm」としてリリースした。

ナタリーではバンドの核を担う内村と江口にインタビューを実施。2人がともに関わっていたバンドSchool Food Punishmentの解散から新バンドla la larks結成の経緯、また内村と江口が何を目指してバンド活動を続けていくのかを聞いた。

取材・文 / 倉嶌孝彦 インタビュー撮影 / 笹森健一

 
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ライブするのも億劫だった

──江口さんが楽曲制作やアレンジなどを手がけていた内村さんのバンド・School Food Punishmentが2012年に活動を休止し、すぐにla la larksが結成されています。まずはこのあたりの経緯を教えてもらってもいいでしょうか?

左から内村友美(Vo)、江口亮(Key)。

江口亮(Key) School Food Punishmentが活動休止になって、とまるのもよくないなあと思いすぐに僕が内村のライブを決めたんです。でも単独で「内村友美」と打ち出すより、やっぱりプロジェクト名がなきゃなと思い「la la larks」という名前にしました。

──la la larksという名前が先に決まっていたと。

江口 そうです。このときはまだバンドのコンセプトもぼやけていて、とりあえず自分の周りにいるミュージシャンに「手伝ってよ」と飲みの席でお願いしました。まあ飲むときにお願いごとをするとだいたいみんな「はい」って言うので、まず飲ませて(笑)。そこからずるずるとメンバーを集めてライブをやったんです。このときの内村はライブをやるのも億劫な状態だったんですけれど、公演後の感想で「楽しかった」と言ってくれて。

内村友美(Vo) そうですね。すごい楽しかった。School Food Punishmentを休止したときは、けっこう疲れてしまっていて。自分にはバンドをやるのも音楽を仕事にするのもすごく難しいなと思っていたんです。なので少し休むなりして、やりたいってなったらまた活動しようかなと。そうしたら……。

江口 しんどいときに次のことを考えてないと何もできなくなってしまうよって僕が言って。人間って、一度楽をしてしまったらそこから抜け出せなくなってしまうから。飲んで帰って、洗濯は明日の朝だと思っても、絶対朝できなくて昼まで寝てる。飲んで帰ってしんどいときこそ、夜のうちに洗濯しておく。これ大事じゃないですか。

内村 「内村、とりあえずライブしようよ」って江口さんに言われて。さらに「内村の名前でやるのもなんだから名前決めようよ」「メンバー誘っといた!」と。しかもこのときは「la la larksのメンバーは流動的なものにするから、内村が歌っても歌わなくてもいい」って聞かされていたんです。

──ボーカルすらも変わるバンドだと思っていたら……。

江口 休みたがってた人間なんで。それぐらい言ってだまさないと!

内村友美(Vo)

内村 知り合いのアーティストたちも今後歌っていくみたいなイメージで、あくまでライブの第1回のボーカルを私がやるつもりでライブをしました。でも実際にライブをやったら、やっぱり楽しくてla la larksを続けていきたいと思った。ただこのときはまだSchool Food Punishmentを休止しただけで解散していなかったから、la la larksが外からどう見られているのか心配になったんです。

江口 内村のサブプロジェクトみたいな。

内村 そう。せっかくla la larksとして集まって一緒にライブをしてくれた人たちが、私のサブプロジェクトのサポートメンバーみたいに思われてしまうのが申し訳ないなと思って。

──休みたかったはずなのに、いざライブをやってみたら思うところは全然違ったと。

内村 あんまり理由を言わずにSchool Food Punishmentを休止してたから、周りからは「で、いつ再開するの?」って言われたりして。“休止”って言い方をしてしまったからみんな待っててくれてたんです。待っててくれる人にも、la la larksのメンバーにも申し訳なかった。だからちゃんと、自分が脱退するからバンドは解散しますって言い切らないといけないなと思って。私は今la la larksという新しいバンドをちゃんとやりたいって思ってることをわかりやすく示さないといけない。なのでそのあとすぐ“休止”から“解散”にして、正式にla la larks結成っていう流れになったんです。

ただの飲兵衛の集まり

──それにしても、江口さんが声をかけて集まったというメンバーが、これまたすごく豪華な……。

江口亮(Key)

江口 ただの飲兵衛の集まりですよ(笑)。まあ普段から仕事を一緒にやる仲だったんです。クボタさんとはsadsよりも前のはやぶさジョーンズってバンドのときにもう会ってたりして。そうやって考えると、今もつながりのあるバンド仲間たちを集めたみたいな感じですね。

──la la larksのメンバーを見たときの第一印象は“第一線で活躍するミュージシャンたちが集まったプロ集団”でした。各自かけ持ちのバンド活動をこなしながらla la larksをやっていくのは大変じゃないですか?

江口 自分のバンドとか本業の仕事をやるってことは当たり前じゃないですか。世の中の人は毎日働いているから、多忙っていうのもみんな一緒だと思っていて。ただ僕らは幸いにもやりたいことをやらせてもらっている。忙しい中にバンド活動をやるのは当然で、やれるだけで感謝すべきなんです。だから僕らは当たり前に仕事をしたあとの時間でバンドをやるって形でla la larksの活動を続けています。

──実際に今のメンバーでやってみてどうですか?

江口 一発録りで、録れるようになったのはデカいかもしれないですね。School Food Punishmentのときは1個1個組み立てていくみたいな作業で。そこはやっぱり大きな差かな。

内村 録りながら演奏をどんどん変えることができる。レコーディングしながら「うん、もうちょっとこうしたい」ってなったときにすぐ応えることができるのは、このメンバーならではですね。

1stシングル「ego-izm」/ 2014年6月4日発売 / FlyingDog / VTCL-35183
[CD] 1404円 / VTCL-35183
収録曲
  1. ego-izm[作詞・作曲・編曲:la la larks / ストリングス編曲:江口亮、石塚徹]
  2. end of refrain[作詞・作曲・編曲:la la larks]
  3. earworm[作詞・作曲・編曲:la la larks]
  4. ego-izm(Instrumental)
  5. end of refrain(Instrumental)
la la larks(ラララークス)

内村友美(Vo / ex. School Food Punishment)、江口亮(Key / Stereo Fabrication of Youth、MIM)、三井律郎(G / THE YOUTH、LOST IN TIME)、クボタケイスケ(B / sads)、ターキー(Dr / ex. GO!GO!7188)からなる5人組バンド。2012年に結成。定期的なライブ活動を通じて着実に知名度を上げていく。2013年には栗山千明に楽曲「0」を提供。またAZUMA HITOMIの1stアルバム「フォトン」にはリミックスアーティストとして参加している。2014年1月、デモ音源でのオンエアにも関わらずJ-WAVE TOKIO HOT 100で「さよならワルツ」が22位にチャートイン。J-WAVEの番組「TOKYO REAL-EYES」では番組とのコラボ企画として新曲を制作し、2014年4月にはクラウドファンディングの出資者向けにCD「28時」をリリースした。同年6月、1stシングル「ego-izm」を発表する。