ナタリー PowerPush - JAPAN-狂撃-SPECIAL
パンキーロックは死ぬまで有効!ウワサの仏恥義理バンドが衝撃デビュー
会場の4000人が4人くらいに見えたわ
——僕は昨年発売されたアルバム「I Love Punky Night.....」で皆さんのことを知ったんですよ。あのアルバムを聴いて僕はすっごくカッコいいなと思ったんですけど、アレを聴いてメジャー契約を決めたKi/oon Recordsもすっごくカッコいいなと思って(笑)。
JUNZØ なんか去年の夏に大阪でライブやったとき、Ki/oon Recordsの人がわざわざオレらのステージを観に来てくれたらしくて。
過激 半ズボンにブーツ履いて。
よーかい どこの探検隊かと思ったわ。
過激 どこの高橋名人やと思たわ。
よーかい 似とる似とる(笑)。そしたら、契約がなんたらーって話されて。その日のうちに「やらないの、やるの、早く決めて!」とか迫られて。
過激 あの人、もう最初からベロベロやったやん。ライブ中も酒飲んでて。
——メジャーのレコード会社の人が来て「契約したいんだけど」って言われたとき、どんな気分でした?
過激 やっぱりな……みたいな。
JUNZØ 喰らいついてきたなあと、オレらで儲けたいんやなあと思いました。
よーかい もうそろそろ来る頃やろなと思ってたんですよ。
——その頃にはライブの動員も結構あったんでしょうか?
JUNZØ いや、別に。
過激 5、6人?
よーかい 最初はぜんぜんおらんかったよな。今もおらんけど(笑)。
ラン坊 親戚とか町内のご近所さんとかみんな集めてやってた(笑)。
過激 客が2人のときもあったよな。
よーかい あったあった。その2人も出演者やけど(笑)。
——メジャーに進出したわけですし、これからはたぶん大きい会場で、たくさんの人の前でもライブをすることになるでしょうね。
過激 ああ、でっかくやりたいですね。
よーかい できれば1回のライブを全国民に観てもらいたいですわ。オレ、それやっても勝つ自信ある。
——6月に出演したグループ魂主催の野外フェス「秩父ぱつんぱつんフェスティバル」はかなり大きなステージだったと思いますが、やってみてどうでしたか?
過激 気持ちよかった。
よーかい あんな大きいの初めてやったなあ。観てた客4000人やもんな。
過激 ぜんぜん余裕ですね。4人くらいに見えたわ。あんだけ人数がいてもオレら4人のパワーに負けとったよ。
よーかい うん、みんな唖然としとったよ。もうガクガクーってふるえて、しょんべん漏らして(笑)。
普通に歩いてるだけなのに遠くのほうで笑われる
——ライブハウスの対バンなどで狂撃がステージに出てきたら、何の前情報もなく偶然見ていたお客さんは結構びっくりするんじゃないでしょうか。ライブを始めた最初の頃って周りからどんな反応がありました?
よーかい みんなオレらを指差して「あほやー!」言うてましたね。それか、指くわえて泡吹いとったりとか(笑)。
過激 二度見されたり(笑)。
ラン坊 普通に歩いとっても、遠くの方で笑っとーやつおるしな。
JUNZØ ギャグか本気かわかれへんみたいな感じに思われとるからな。マジやのに。どマジやのに。立原あゆみの「本気!(マジ)」を半年に1回は全巻読んでるのに。
——曲も演奏もかっこいいのに、そんな風にイロモノっぽく思われたりすることについて、苛立ちはないんですか?
よーかい カモンカモン。どないでも思ってください。うん。
過激 まあ、いつまでもそう思われ続けるのはイヤやけどな。笑わせようと思ってこんなんやってるわけじゃないから。本気で一番カッコいいと思ってやってることがまだ認められてないわけだから。一生笑われもんになりたいとは思わへん。
よーかい 笑わせものになりたいです。みんなを笑顔にさせるような。
JUNZØ いやー、でも笑われてるっていうこともないで? シブいと思われてるやろ。実際にシブいもん(笑)。
過激 みんながオレらのことをちゃんと知ったら絶対にシブいと思ってもらえる自信がある。今はオレらのことを知ってる人がまだ少ないから、その少数が声を上げてシブいって言われへんのとちゃう? もっとオレらがいっぱいメディアに出るようになったらオレらのシブさに気付く人が増えてくるんとちゃうかな。だから今は笑われたり変な目で見られても「お前らもじきにわかるわ」って思ってる。
よーかい パッと見でもう忘れられへんでしょ? 他のやつらと差の付けやすい世の中でよかったなあ。
——僕も初めて狂撃のアルバムをCDショップの試聴機で聴いたとき、やっぱりその後ずーっと覚えてましたからね(笑)。ジャケットのビジュアルも曲の内容もすごくインパクトがあって。
よーかい あのジャケットは過激が作ったんですよ。狂撃のデザインはほとんど過激がやってますね。て、天才や!
ラン坊 シ、シブい!!
過激 「カミカゼ・ロード」のジャケットもやらせてもらってます。やっぱりジャケは大事やと思うから、自分らで考えたイメージを自分らで思うままにできるのが一番だと思ってんすよね。
JUNZØ デザイン! ファッション! ミュージック! メッセージ! 全部シブいっすわ! 自信持って言えます!
プロフィール
JAPAN-狂撃-SPECIAL
(じゃぱんくるうすぺしゃる)
キワメミチJUNZØ:ヴォーカリスト 元ゴミ屋
なめんなよーかい:ベーシスト(?) 特攻隊長
ラン坊:ギタリスト 元ペンキ屋
昭和過激:ドラマー 無職屋
昭和?年に関西各地の府営スラム団地で産声をあげた4人。紆余曲折など、うんぬんかんぬんなど(長くなるので割愛)、その他もろもろあり(コレもカット)、遂に出会ったしまった4人。コブシを交わして築いた(気付いた)結束は固く、「なめんなよの精神」のもとに日本最強の暴走音楽結社を結成することを決意する。その名をJAPAN-狂撃(くるう)-SPECIALと名付けた。(正式名称は長いので割愛)
昭和78年、1st DEMO「THE PUNX(4曲入)」を自主レーベル「爆裂レコード」よりリリース。翌年、この世で最もイカしたファッション「ジャパトラ」、そしてこの世で最もイカしたヘアースタイル「ジャパトラ・パーマネント」を生み出す。マスコットキャラクター「なめぞう君」も誕生。
昭和82年-1st アルバム「I LOVE PUNKY NIGHT...(10曲入)」リリース。同年突如、キューンレコードの新人コンベンション ライブに彗星のごとく登場!そのイカしたパフォーマンスで話題をさらう。その後、パーマ代の支払いが原因でキューンレコードとの契約が難航中であったが、パーマ問題も無事解決して!?、晴れて08年11月26日 キューンレコードよりシングル「カミカゼロード」にてメジャーデビューが決定!!