夜な夜な繰り返される地獄の特訓

──皆さんって普段、練習がない日でも一緒に遊んでたりするんですか？

JUNZØ　家が近いからね。ラン坊君だけちょっと離れてるんやけど。

──じゃあ誰かの家に集まって？

JUNZØ　非威巣（狂撃のマネージャー。ピースと読む）の家を事務所代わりにしてて。そこが1部屋空いててな。

よーかい　そこにインベーダーゲームを置いたりしてな。

昭和過激　マンガとかビデオとかも全部置いて。

──一緒にいるときは何をしてるんですか？

よーかい　アホなことを言い続けたり。

JUNZØ　2時間くらいずっとな。

昭和過激　“もしも話”をしてることが多いですね。「100万円あったらどうするー？」とかしょうもない話。っていうか8割くらいそうじゃない？

JUNZØ　ほとんどそんな感じ。それがけっこう広がっていくんですよ。

──ということは、普段からいつも音楽についてミーティングしているわけじゃないんですね。

JUNZØ　そういうのはだいたい、しょうもない話をずーっとしてるうちに、そこからなんとなく生まれてくるんですよね。

よーかい　おもろいこと思いついて、それを歌詞に盛り込んだりとか。

ラン坊　“もしも話”しとるときに、これおもろいやろ！ これ曲に使えるやん！ みたいな。

昭和過激　それはけっこう多い。

──他にはどんなことを？

ラン坊　昨日は夜にJUNZØと2人で地獄の特訓行ってな？

──特訓？ いったい何をしてたんですか？

JUNZØ　ああ、いつもやってるんですよ。地獄の特訓を。

──何なんですかそれは。

JUNZØ　精神力と体力と知能、そして愛を全体的に鍛えるんです。「家に着くまで足を止めたらあかん！」って言って、金も水もなんも持っていかんと1時間くらい休まず走り続けるっていう。夜な夜な出かけてそれやってます。

──走り込み、ってことですか？

昭和過激　そうですね。

JUNZØ　一言で済まされた（笑）。

──こう言っちゃなんですけど、その見た目で夜中に走ってたら職務質問されますよね。

JUNZØ　いや、職質されへんのですよ俺ら。なんでやろう。地獄の特訓のときにはかなり変な走り方とかしてんのにパトカーが来てもなんも言われへん。逆にアピールしまくってるからかな？

よーかい　そうかもしれん。だって昔は大阪で自転車に乗ってるときにお巡りさんによう止められてたし。そんときは1日に2>回とか職務質問受けたりして、めちゃくちゃだるいわ思ってた。でもそれってやっぱり、お巡りさん見たときに多少なり挙動不審になってるのかなと思って。それからはお巡りさんの前を通 るときは思いっきりメンチ切るくらいの気持ちで。

ラン坊　「堂々としとるな、こいつは」みたいな。

昭和過激　きっと自信がなさそうなところを見るんやろうな。

よーかい　そうそう。そんな気がする。

JUNZØ　俺らいつでも自信満々やから、スキがないのかもしれん。