ナタリー PowerPush - 片平里菜

東京スカパラダイスオーケストラ、スカパラ茂木&沖と世代を超えた音楽談義

亀田誠治との対談に続いては、東京スカパラダイスオーケストラの茂木欣一(Dr)、沖祐市(Key)との鼎談を掲載する。茂木と沖は片平里菜の3rdシングル「Oh JANE / あなた」の表題曲「あなた」にて、初めてレコーディングに参加。片平のエモーショナルな歌声に華を添えている。

同じ事務所に所属していながらもこれが初共演となった3人は、互いの印象からレコーディングの感想までを明かしている。また茂木と沖は片平の歌から感じた個性や、彼女の歌詞が持つ普遍性についても自身の考えを語っている。

片平里菜×茂木欣一&沖祐市(東京スカパラダイスオーケストラ)鼎談

印象的な歌声ってラジオから飛び込んでくる感が強い

──茂木さんは片平さんのことをいつ頃、どういう形で知りましたか?

左から沖祐市、茂木欣一、片平里菜。

茂木 里菜ちゃんのことを知ったのは今年1月上旬だったかな。僕は家でずっとラジオを付けてるんですけど、そのときJ-WAVEを聴いてたら「あっ、なんかすごく印象的な歌声が流れてきた」という曲があって。それが「女の子は泣かない」だったんですけど、印象的な歌声ってラジオから飛び込んでくる感が強くて、その日は「わー、すごい今、印象に残ったな! 片平里菜ちゃん、名前を覚えておこう」と思いながらスカパラのリハーサルに向かったんです。で、それから1カ月も経たないうちに、今回のレコーディングのお誘いを受けたんですよ。

──特にどういうところが引っかかったんですか?

茂木 そうだなあ。僕は年齢的にはもう40代に入ってるけど、里菜ちゃんの歌声からイノセンスさというかピュアな部分を感じて。そこが一番大きいかな。昔からドライブ中もラジオを聴いてると、そこでいろんな出会いがあったんですけど、秦基博くんもデビュー当時にラジオから流れてきた曲を聴いて「歌声が飛び出してきた!」と思ってたんです。その飛び出してくる感じって、歌ってる人に伝えたい気持ちがすごくあるから、強く響くんじゃないかな。もう理屈とかそういうのを超えてるというか。そういう意味で、僕は昔からすごくラジオを信じてるんです。テレビだとビジュアルが付いてくるので、また変わるんですけど……あ、思い出した。でもこないだ「スッキリ!!」に里菜ちゃんが出て歌ったときは、やっぱり飛び込んでくる感じがすごかったよ(参照:片平里菜、今週「スッキリ!!」でスタジオライブ)。今回のシングルの「Oh JANE」を聴いたときも、それはすごく思いましたね。

片平 うれしいです。

沖祐市

 僕はちょっと遅いんですけど、今回レコーディングのお話をいただいたときに音源のほうを聴かせていただいて。曲を聴いたときもすごくストレートな声というか、逆にこういう素直な声って今の音楽シーンで新鮮に映ったんです。このストレートな声を出すにはただ素直なだけじゃなくて、すごく強い意志がないと出せないんじゃないかって。そういう感じがしましたね。

片平 ありがとうございます(笑)。

茂木 そうだね。届けずにはいられないみたいな感じっていうか。それはすごい感じるね。

片平 そういうふうに歌えたらいいなとは常に思ってますね。でもそこが一番難しいというか……ストレートに歌詞を伝えるのって、実は一番難しいと思うんです。自分でいろいろこう……余計なことをいろいろ考えちゃったりするんで。

茂木 そうね。1枚フィルターを通したりしてね。

 ふふふ(笑)。

──片平さんはスカパラについて、最初どういう印象を持っていましたか?

片平 私が音楽活動を始める前から知っていましたし、確か初めて観たのが2012年の「ARABAKI ROCK FEST」で。夕方涼しくなってきて、桜の下でみんながスカパラさんを聴いて酔いながら踊ってるのを観て、すごくハッピーだなって思ったんです。その頃の私は弾き語り中心だったので、ステージいっぱいに人がいるシチュエーションに憧れましたね。

茂木 ワサワサしてるからね(笑)。

片平 はい(笑)。で、お客さんも自分の好きな楽しみ方をしてる姿がすごくよかったです。

お2人ともすごく優しくてホッとしました

──皆さんが会ったのはレコーディングのときが最初だったそうですが、お互いの第一印象は覚えてますか?

茂木欣一

茂木 僕は「女の子は泣かない」の印象があったから、バーンってスタジオ入ってきて「オーッス!」みたいな強い感じで来るかなと思ったけど、「あっ、おとなしい子なのかな……」っていうのが第一印象(笑)。

片平 確かにおとなしそうだったかも(笑)。

茂木 でも「女の子は泣かない」みたいな側面も、今回の「あなた」みたいな側面も、両方持ってるよね。歌声もそうだし。

片平 そうですね。私はスタッフさんの1人がもともとスカパラさんを担当していたから、よくいろんな話を聞かされてたんです(笑)。

茂木 どんな話? すごい気になる(笑)。

 すいません。もう先に謝っておこう(笑)。

片平 ほんとに怖い……怖いじゃないですけど、すごい貫禄があって……。

茂木 あー、沖さんとか見た目がね(笑)。たぶん僕はスカパラの中では見た目も怖くないほうだし(笑)。

片平 安心しました(笑)。

茂木 だって僕も初めてスカパラのサポートでスタジオに入ったとき、ビビったもん。ホントに「よくこういう顔の人たちが集まったなあ」っていうぐらい(笑)。

片平 そういうイメージだったんですけど、実際はお2人ともすごく優しくてホッとしました。

茂木 ここ太字でお願いします!(笑)

片平里菜 あの場所で偶然 弾き語りツアー2014
2014年5月12日(月)
宮城県 BLUE RESISTANCE
2014年5月13日(火)
岩手県 LIVEHOUSE FREAKS
2014年5月14日(水)
岩手県 KLUB COUNTER ACTION MIYAKO
2014年5月17日(土)
宮城県 遊楽館かなんホール
2014年5月20日(火)
秋田県 Club SWINDLE
2014年5月21日(水)
福島県 club SONIC iwaki
2014年5月24日(土)
福島県 岩瀬郡天栄村「風とロック CARAVAN福島」
2014年5月25日(日)
神奈川県 横浜赤レンガ地区野外特設会場「GREENROOM FESTIVAL '14」
2014年6月9日(月)
長野県 LIVE HOUSE J
2014年6月10日(火)
新潟県 SHOW!CASE!!
2014年6月17日(火)
北海道 COLONY
2014年6月21日(土)
愛媛県 松山キティホール
2014年6月23日(月)
岡山県 城下公会堂
2014年6月24日(火)
広島県 ナミキジャンクション
2014年6月27日(金)
山口県 Organ's Melody
2014年6月28日(土)
熊本県 cafe Arbaro
2014年6月30日(月)
福岡県 ROOMS
2014年7月2日(水)
鹿児島県 SR HALL
2014年7月4日(金)
香川県 高松MONSTER
2014年7月8日(火)
大阪府 Kitchen和
2014年7月9日(水)
京都府 磔磔
2014年7月11日(金)
東京都 自由学園明日館(アコースティックライブ / ワンマン)
片平里菜(カタヒラリナ)
片平里菜

1992年5月12日生まれ、福島出身のシンガーソングライター。2011年9月、「閃光ライオット2011」で1万組の中から審査員特別賞を受賞する。翌2012年にはソニーWALKMAN「Play You. Label」第1弾アーティストに抜擢され、山田貴洋(ASIAN KUNG-FU GENERATION)プロデュースのもと楽曲制作。7月にはメジャーデビュー前にもかかわらず「NANO-MUGEN FES.2012」に出演し、話題を集めた。2013年1月にアジカン山田プロデュースによる楽曲「始まりに」を配信リリース。同年4月には20公演にわたる初の全国弾き語りツアー「片平里菜 飾らない笑顔で 弾き語りツアー2013」も敢行した。5月にはギブソン社傘下のギターブランド・エピフォンが片平を日本人女性初のエピフォンアーティストとして公認したことも発表され、大きな反響を呼んだ。そして8月7日、ポニーキャニオンからシングル「夏の夜」でメジャーデビュー。翌2014年1月15日には2ndシングル「女の子は泣かない」を発表し、同月末からは初のワンマンツアー「片平里菜 1stワンマンツアー2014 “女の子は泣け、笑え、叫べ”」を東京、大阪、福島で行った。4月30日に3rdシングル「Oh JANE / あなた」をリリース。

東京スカパラダイスオーケストラ
(トウキョウスカパラダイスオーケストラ)

NARGO(Tp)、北原雅彦(Tb)、GAMO(Tenor sax)、谷中敦(Baritone sax)、沖祐市(Key)、川上つよし(B)、加藤隆志(G)、大森はじめ(Per)、茂木欣一(Dr)からなる、日本国内のみならず世界25カ国で多数の海外公演も行う、日本が世界に誇るスカバンド。2013年12月からはデビュー25周年の一環として亀田誠治をプロデューサーに迎え「バンドコラボ3部作」を展開。10-FEET、MONGOL800との共演を経て、2014年7月にASIAN KUNG-FU GENERATIONとのコラボシングル(タイトル未定)をリリースする。また5月17日より全21公演にわたる「25th Anniversary Hall Tour “SKA ME CRAZY”」を行う。


2014年5月7日更新