ナタリー PowerPush - 石崎ひゅーい

人に寄り添う歌を歌いたい 新人新鋭シンガーソングライター出現

何かをぶっ壊してやりたい

──そして7月25日にいよいよメジャーデビューを飾るわけですが、リスナーの反応は気になりますか?

なりますね。売れてほしいです(笑)。

──今後、音楽業界でどういう立場になっていきたいと思います?

まず、100万枚売れるアーティストになりたいっていうのは強く思っていて。というのも僕、昔のCDの売り上げが100万枚をバンバン超えてた時代の歌が好きなんです。主に90年代だと思うんですけど、すごい歌心があって良かったなって。だから、そういう時代がもう一度やってこないかなって思ってます。

──最近の日本の音楽シーンはアイドルの独占市場といった感じですが、そこに風穴を開けたいっていう気持ちもあります?

あります! いいですね、それ。何かをぶっ壊してやりたいです(笑)。

──そうなるために、今の自分には何が必要だと思いますか?

なんだろう……多分、自分の中にどんどん歌を向けていくっていう作業なんじゃないかな。自分を常に掘り続けるというか、そうしないと曲を書いててもつまんなくなっちゃうし。

──「こういう歌を作る」という宣言ではなく、自分を常に掘り続ける作業が大事ってことですか?

はい。そういう中でいい曲ができたら、なんか奇跡が起きちゃった!みたいな感じで、素晴らしいことが起こっていって……。そんな想像をするほうが面白いかなって(笑)。

──じゃあ、今は特に不安はない?

全然ないです! きっと大変なこともあるんでしょうけど、今はこれからのことが楽しみでしょうがないですね。

石崎ひゅーい 『第三惑星交響曲』

石崎ひゅーい(いしざきひゅーい)

1984年3月7日生まれ、茨城県水戸市出身の男性シンガーソングライター。風変わりな名前は本名。高校時代より音楽活動を開始し、高校卒業後に大学で結成したバンドにてオリジナル曲でのライブ活動を本格化させる。その後は音楽プロデューサーの須藤晃との出会いをきっかけにソロシンガーに転向し、精力的なライブ活動を展開。2012年4月から行われたRakeの全国ツアーでは12会場でオープニングアクトを務めた。自身の心情やエピソードを歌った、赤裸々な中に幻想的な表情を見せる歌詞、強い印象を与えるメロディライン、ダイナミックなライブパフォーマンスで、大きな注目を集めている。2012年7月、ミニアルバム「第三惑星交響曲」でメジャーデビューを果たす。