音楽ナタリー Power Push - いい音で音楽を

history“いい音”の歴史と世の中の動き

1877
(明治10年)
アメリカの発明家トーマス・エジソンが最初の蓄音機を開発。
九州で西南戦争勃発。
1887
(明治20年)
ドイツのエミール・ベルリナーが円盤式蓄音器「Gramophon」を発明。特許を取得し、円盤式の蓄音機製造販売会社「Gramophon」を設立。
東京藝術大学の前身、東京音楽学校が開校。
1910
(明治43年)
日本初のレコード会社「日本蓄音器商会」(のちの日本コロムビア)創立。
1925
(大正14年)
日本初のラジオ実験放送開始。
1926
(昭和元年)
世界で初めて映像と音楽を同期させたトーキー映画「ドン・ファン」アメリカで公開。
東京、名古屋、大阪のラジオ放送局3局が統合し、社団法人日本放送協会(NHK)を設立。
1933
(昭和8年)
アメリカ・ベル研究所が史上初のステレオ音響再生実験実施。
1946
(昭和21年)
終戦翌年の日本で東京通信工業(SONY)、大阪電気音響社(ONKYO)、春日無線電気商会(TRIOのちにKENWOOD)が設立。
1947
(昭和22年)
アメリカのギタリスト、レス・ポールが発表した多重録音によるレコーディング作品「Lover / Brazil」がヒット。
1948
(昭和23年)
6月21日にアメリカ・コロムビアより初の市販LPレコード発売。
1950
(昭和25年)
SONY、国産初のテープレコーダー「GT-3」発売。
美空ひばりのシングル「東京キッド」が同タイトルの映画と共に流行。
1951
(昭和26年)
日本コロムビアより日本初のLPレコード発売。ベートーヴェン「交響曲第9番」だった。
1957
(昭和32年)
日本ビクター、国産初のステレオ再生装置「STL-1s」発売。
1960
(昭和35年)
日本ビクター、生演奏とレコード再生のすり替え実験「ステレオ・パーフェクトサウンド・フェスティバル」を実施。
日本でカラーテレビの本放送がスタート。
1961
(昭和36年)
坂本九「上を向いて歩こう」が大ヒット。翌62年にはケニー・ボールが「Sukiyaki」のタイトルでカバーし、イギリスでもヒットした。
1962
(昭和37年)
アメリカ・PHILIPSがコンパクトカセット(カセットテープ)「EL-3300」発売。
1963
(昭和38年)
NHK、FMラジオのステレオ放送を開始。
アメリカの大統領ジョン・F・ケネディがテキサス州ダラスで暗殺された。
1964
(昭和39年)
スイス・STUDERが4trのマルチトラックレコーダー「J37」を発表。イギリス・アビーロードスタジオにも設置され、のちにThe Beatlesのレコーディングで大いに活躍した。
1965
(昭和40年)
レイ・ドルビーがアメリカで音声ノイズリダクション技術をライセンスする会社「Dolby Laboratories」創立。
1966
(昭和41年)
初のFM番組情報誌「FM fan」、季刊誌「ステレオサウンド」創刊。
The Beatles来日。日本武道館で初めてコンサートが開かれた。
The Beach Boys、アルバム「Pet Sounds」発売。
1967
(昭和42年)
The Beatles、アルバム「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」発売。収録曲「A Day in the Life」の終盤に収められた謎の音声は「犬にしか聞こえない高周波」と説明された。
1969
(昭和44年)
NHK技術研究所、デジタル録音機による実験録音に成功。
東京・渋谷区にビクタースタジオ誕生。
参照:「いい音で音楽を」特集“いい音”の現場から ~ビクタースタジオ訪問~
1970
(昭和45年)
TECHNICS、世界初のダイレクトドライブ方式ターンテーブル「SP-10」発売。1972年にはDJターンテーブルの名機「SL-1200」シリーズの初代モデルが登場した。
大阪で「日本万国博覧会」開催。
1972
(昭和47年)
1960年代後半に開発された4chステレオ方式が発展。標準規格のRM(レギュラーマトリックス)方式をはじめ、SQ、CD-4、QS、UD-4など各メーカーが独自の規格による4chレコードが多数販売された。
1977
(昭和52年)
SONY、デジタル録音と再生が行える世界初の民生用PCMプロセッサー「PCM-1」発売。
1978
(昭和53年)
YAMAHA、のちにスタジオモニターの定番となるスピーカー「NS-10M」発売。愛称は“テンモニ”。
細野晴臣、坂本龍一、高橋幸宏がYellow Magic Orchestraを結成し、1stアルバム「イエロー・マジック・オーケストラ」を発表。シンセサイザーを多用したサウンドが注目され、翌79年にはアメリカ盤も発売された。
1979
(昭和54年)
PHILIPSとSONYによるCDの共同開発プロジェクト始動。
SONY、初代Walkman「TPS-L2」発売。
ジョン・トラボルタ主演の映画「サタデー・ナイト・フィーバー」が日本公開され、大ヒットを記録。ディスコブームが巻き起こった。
1980
(昭和55年)
タワーレコード日本第1号店、北海道・札幌にオープン。翌81年には日本法人タワーレコード株式会社が設立され、東京都内初出店となる渋谷店がオープンした。
1982
(昭和57年)
SONY、世界初のCDプレーヤー「CDP-101」とソフト15タイトルを発売。
SONY、初のインナーイヤー型ヘッドフォン「N・U・D・E」シリーズの1号機「MDR-E252」発表。
1984
(昭和59年)
SONY、世界初のポータブルCDプレーヤー“ディスクマン”「D-50」発表。
SONYの開発によるデジタルマルチトラック / 24trレコーダー「PCM-3324」が普及。本格的なデジタルレコーディング時代の幕開け。
1986
(昭和61年)
CDの国内生産数がLPを上回る。
1987
(昭和62年)
AKAI、サンプラー「MPC」シリーズの初代となる「MPC60」発売。

2016年12月21日更新