「アイ★チュウ」に夢中です

──ここまで全曲のお話を伺ってきましたが、今回大森さんに作詞していただいた楽曲について、伊藤さんはどんな印象を持たれましたか？

伊藤　どの曲もユニットのリーダーや、こちらが提示したテーマとシチュエーションに沿って作ってくださって、今までとは方向性の違う歌詞を書いていただいたなと。どの楽曲にもインパクトの強いフレーズがあって、例えば「W・O・N・D・E・R・L・A・N・D」でエヴァ様に「パピーが跳んで カナリーが歌って」って言わせちゃうギャップも面白いですし、パッと耳に残るワードの選び方もすごいなと思いました。私が読めない部分まで歌詞のストーリーも考えて作られていて、すごく素敵だなと感じています。ファンの方にも、歌詞に注目して聴いてほしいです。

──大森さんは作詞で参加されて、「アイ★チュウ」のどんなところに魅力を感じられましたか？

大森　今回のお話をいただいたのが2月の頭くらいだったんですけど、そこから4カ月くらい経って……（恥ずかしそうに）私、今すっごく夢中になってゲームをやってるんです。すごいスピードでレベルも上がっていって、もうメインストーリーは全部読み終わって。最初はキャラクターを理解するためにお話を読み進めていかないと、と思って仕事としてやってたんですけど、途中からただの趣味になってしまって（笑）。

伊藤　収録でお会いするたびに大森さんのレベルが上がってるんですよ。会うたびに「いつ私のレベルが抜かされるんだろう」って思っていたら、最近とうとう抜かされました（笑）。この間もゲームのイベントの報酬でもらったGRカードを自慢げに見せてくださって、なんておちゃめな方なんだろうって。

大森　（笑）。キャラクターがみんなかわいいんですよね。既存のユニットもたくさんいるのに、それぞれにみんな違っていて、どのユニットも全然似てない。びっくりしたのが「We are I★CHU!」という楽曲を各ユニットがアレンジ違いで歌っているんですけど、同じ曲なのにそれぞれのユニットの特性に合わせてアレンジされてるから、全然違う曲みたいに聞こえて、それがすごいなと思って。あと私は個人的にクマのキャラクターが好きなので、クマ校長もかわいくて好きなんです。クマ校長が「アイ★チュウ」を乗っ取ったエピソードもあって……。

伊藤　エイプリルフールに、クマ校長がゲームをジャックした企画ですね（笑）。

大森　そうそう（笑）。ミニアルバムの最初の打ち合わせのときは「このゲームはどうやって進めていくんですか？」って、なんにもわからなかったのに。

伊藤　ゲームのやり方を説明する打ち合わせになってましたもんね（笑）。

大森　「あっ、カードって自分で集めなきゃいけないんだ」みたいな。「勝手にもらえるのかと思ってました」っていう、それくらいの状態で。

──そんな方が今や……。

大森　もう、すごく夢中になってます（笑）。

伊藤　開発側としてはとてもうれしいです（笑）。

──とても熱い気持ちが伝わってきました（笑）。音楽ナタリーで「アイ★チュウ」の特集を展開するのは初めてということもありますので、ディレクターの伊藤さんからも改めて「アイ★チュウ」の注目ポイントを教えていただけますか。

伊藤　やっぱり一番の魅力はキャラクターなのかなと思っています。ユニットごとにイラストレーターの方が違っていますし、楽曲もロックやテクノ、和風のメロディなどそれぞれのジャンルに分かれているので、各ユニットに個性があります。ユーザーさんの反応を見ていても、キャラクターをとても愛してくださっている方が多い印象です。

──今後の展開についても教えてください。

伊藤　もうすぐ2周年を記念した第2回キャラクター総選挙「I★Chu Award ～2017～」が始まります。前回から新たにAlchemistという新ユニットのキャラクターが3人増えたので、彼らが順位をどう掻き回してくれるのか楽しみですね。あと今回の上位入賞キャラクターへの特典は去年とはまた違った内容になっています。ユーザーさんに驚いていただけたのではないかと思います。

──楽曲も増えてきましたし、ファンの方はライブイベントなども期待されているんじゃないかと。

伊藤　やりたいですね！ 今までファンミーティングをやって、2.5次元舞台もやってきたので、次に期待されるとしたらライブなんだろうなと思うんですが、何か新しい展開ができればいいなと、開発、運営共々動いております。

大森　ちなみに、今回のシャッフルユニットでアルバムを出したりとかはしないんですか？

──確かに、この1曲だけで終わるのはもったいないですね。

大森　これで解散ですか？

伊藤　反響次第で検討できるところだと思っています。ユーザーさんが要望してくださるのなら、「これで終わり」と言うわけではないのかなと。

大森　せっかくこんな素敵なユニットができたんですもんね。

伊藤　そうですね、新しいユニット衣装も作りましたし（笑）。

──せっかくなので今回の楽曲以外でも聴いてみたいです。

伊藤　そうなんですよね。そうするとAlchemistのメンバーはどうしようかとか、ちょっと悩ましいところもあって。でもそれはそれで考えていく楽しみがありますので、ぜひご意見や感想などいただけるとうれしいです。今回も新たなクリエイターの方々にご協力いただきましたが、今後もどんどん新しいことを取り入れて、ユーザーさんにもっともっと楽しんでいただけるような工夫をしていけたらなと思っておりますので、これからも「アイ★チュウ」の応援をよろしくお願いいたします。