宮下舞花ソロインタビュー|放プリの歌姫が踏み出す新たな一歩

宮下舞花インタビュー

ソロのほうが力を抜いてステージに立てる

──舞花さんは宮下舞花名義の初の作品としてミニアルバム「#blooMing」を7月11日に発売して、そのリリース記念イベントなども行っていますが、ソロとグループではステージに立つときの心境に違いはありますか?

宮下舞花

全然違いますね。実際にソロ活動を始めるまでは私は私だし特に変わらないかなと思っていたんですけど、いざやってみるとソロのほうが力を抜いてステージに立てていることに気付きました。放プリでは副リーダーとしてMCや歌、パフォーマンスの面でみんなをまとめることを意識しすぎちゃってたのかなって。

──グループでの活動では無意識に力が入りすぎていたと。

そうみたいですね。メンバーのことは大好きだし、リラックスはできているんですけど、ステージでは私が引っ張っていくんだという気持ちを強く持ちすぎていたのかもしれないです。なのでソロではより自然体な私をお届けできているんじゃないかと思います。

──グループではメンバーごとに役割を分担できる一方、ソロでは1人ですべてをこなさなければならず、逆に力が入りそうな気がするのですがそうではないんですね。

最初にお客さんの前に立ったときは、届けたいことが多すぎて緊張してしまってガッチガチでした。でもMCではそんなに負担を感じることはなくて。放プリでは「今は私がしゃべらなきゃ!」と思うことがあるんですけど、ソロでは気張らずにお話できているんじゃないかな。特に何も考えず、そのときに思ったことを話せるんです。でも歌唱面では歌詞を間違えたらどうしようというプレッシャーがあって(笑)。自分で歌詞を書いているので、最終的に採用しなかったフレーズが出てきそうになることがあるんです。

アーティストとして人間性を見てもらえる

──ソロ活動に対するファンの方の反応はいかがですか?

宮下舞花

「新しい舞花を見ることができてうれしい」「アーティストの宮下舞花も応援したい」と言っていただけいて、すごくうれしいです。私推しじゃない方も応援してくれています。先日は兵庫県のイベントで歌わせていただいて、お客さんは年配の方が多く、ほぼ全員私のことを知らない状況でしたが心を込めて歌いました。感動したという声をたくさんもらって、音楽の力を自分でも感じることができました。

──グループとソロという違いだけではなく、アイドルとアーティストという違いもありますよね。

そうですね。ソロ活動を始めて、アイドルグループのよさに改めて気付いた部分もあります。やっぱりアイドルグループだといろんな声が重なることで、より多くのパワーをお客さんに届けられるんですよ。一方、ソロアーティストには伝えたい思いや言葉を自分のためだけに作って、1つの物語を1人で表現できるよさがあります。放プリでは恋愛や日常の憂鬱な気持ちとかの個人の感情をあまり表現してこなかったんですけど、アーティストとしては宮下舞花の人間性も見てもらえるので楽しいですね。

──2つの活動の両立は大変ではないですか?

正直、びっくりするくらい大変です(笑)。ソロのミニアルバムの制作を進めて、グループでの活動があって、また制作に戻ってという期間が2週間ほど続いたときは、死んでしまうかもって思うくらい脳みそがパンパンになって。ファンのみんなに作った曲を聴いてもらって、喜んでもらうことだけを考えて乗り越えました。今も2つの活動が重なって大変なときはあるんですけど、これからも両立させていきたいです。

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すべての曲が宝物

宮下舞花「#blooMing」
2018年7月11日発売 / FORZA RECORDS
宮下舞花「#blooMing」

[CD]
1800円 / FORZA-009

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収録曲
  1. ブルー・ミー
  2. Once
  3. ホタル
  4. 虹のメロディー
  5. sweet rain
  6. on the way to dream

<ボーナストラック>

  1. キミだけ
宮下舞花(ミヤシタマイカ)
宮下舞花
1993年生まれ、神奈川県出身。2014年5月にアイドルグループ・放課後プリンセスに加入し、メインボーカルを務めているほか、作詞にも挑戦している。2017年にはソロ曲「クデマヌン・キオッハムニダ(あなただけを覚えています)」が韓国KBSの連続ドラマ「花を咲かせろ!ダルスン」の挿入歌に抜擢され、「第25回大韓民国文化芸能大賞」のインターナショナル部門海外アーティスト賞を受賞。2018年7月に初の音源となるミニアルバム「#blooMing」をリリースした。