おひさまが私たちにプレゼントしてくれた曲なのかもしれない

──通常盤収録のカップリング曲「アディショナルタイム」はライブ映えしそうで、おひさまの人気曲になりそうですね。

潮　メンバー人気も高いんですよ。みんな「好き」と言っている印象があります。

──TYPE B、TYPE C、TYPE Dに収録されるユニット曲に関してはいかがですか？

潮　「夢は何歳まで？」（TYPE B収録）と「酸っぱい自己嫌悪」（TYPE D収録）はおひさまの投票をもとに決まったユニットの楽曲なので、皆さん楽しみに待っていてくださると思います。「あくびLetter」（TYPE C収録）の埼玉3人組（金村美玖、丹生明里、渡邉美穂）の曲もそれぞれの歌声が特徴的で、みんなの個性が出ていて素敵な曲ですね。あと私、ユニット曲ではないのですが「思いがけないダブルレインボー」（TYPE A収録）が個人的にめちゃくちゃ好きなんです。今の季節にも合っていて……。

上村　私も「思いがけないダブルレインボー」すごく好き！

潮　ええ、一緒だ！ うれしい！

上村　「雨が降っても虹が架かるよ、今の悩みがずっと続くわけではないよ」といったようなメッセージが込められていて、聴くだけで明るい気分になりますし、私、この曲は「何度でも何度でも」とは違う視点で書かれた応援歌だと思っているんです。日向坂46には「JOYFUL LOVE」という曲があって、ライブで披露するとおひさまの皆さんがペンライトの光で虹を作ってくださるんですけど、私たちには“虹”のイメージがあるのかなと思っていて……。

潮　そうそう。秋元先生がその光景を観て「思いがけないダブルレインボー」を作ってくださったのかな？と思ってしまうよね。

上村　今までタイトルに「虹」が入った曲って、意外となかったですもんね。

潮　もしかしたら、おひさまが私たちにプレゼントしてくれた曲なのかもしれないです。

オードリーさんのおかげですね！

──活動を続けていく中で曲もどんどん増え、ライブでもいろんなことができるようになったぶん、さらに高みを目指すこの先の日向坂46はどうなっていくんだろう？と期待感が高まりますね。

潮　未知ですよね！ 私たち自身もどうなるのか、わからないです。この世界は、明日何が起こるのかもわからないくらい未知なことばかりで、毎日いい意味でドキドキワクワクしているので。この気持ちを忘れず、すべてのことに感謝して、みんなで一緒に坂を登っていけたらいいなって思います。

上村　未来が未知だからこそ、目の前のことを全力でがんばりたいなという思いで私たちはそれぞれに毎日を過ごしているんですけど……1人ひとりの成長を大切にしつつ、みんなが集まったときの結束力が一番大事だと思うので、これからもみんなで日向坂46を大切にしながら、おひさまの皆さん、応援してくださる皆さんと大切な時間を過ごしていけたらなと思います。

──それにしても、お二人とも発言がすごくしっかりしていますね。自他ともに認める変人の上村さん、常識人に見えてその実一番変な人なのでは？という疑いのある潮さんの2人ということで、取材前は正直少し不安だったのですが。

潮　いやいや、普通ですよ！（笑） ただ、この何年かでいろんな経験をさせていただいて、メンバーそれぞれに自分のやりたかったことが実現したり、夢が叶っていって……「夢が叶う」って、そう簡単に聞ける言葉じゃないと思うんです。だけど、ここにいると聞ける機会がすごく多いんですよ。そういう環境にいられることが私はすごく幸せだなと思っているんですけど、そうやって個人個人の夢が叶っていく場所だからこそ、1人ひとりがグループを大切にして、グループのことを好きでいて、「みんなで日向坂46だよ」という心の持ちようでいられたらいいなということは、いつも考えているかもしれないです。

──素晴らしいですね。大人数グループの代表として話すとき、グループを背負いながら自分の意見を言うのはけっこう難しいことだと思うんです。それが、お二人ともちゃんと自分の意見があって、どんな質問にもしっかりした返しがあるのが立派だなーと思いながらお話を聞いていました。

潮　ありがとうございます。オードリーさんに育てていただいているおかげかもしれない。

上村　オードリーさんのおかげですね！

──さっきからオードリーの神格化がすごいですね。

潮　昔は自分の思っていることを言うのが怖かったんですよ。「これを言ったらどう思われるんだろう」とか、「私なんかが発言するなんて」とか思っていたんですけど、オードリーさんに出会って、いろんな経験をさせていただく中でちょっとずつ自分の心の内を口に出して言えるようになったし、口にしたことでそれがまた別の“いいこと”につながっていくということを経験させてもらって、「成長できているのかな」と感じることはあります。

上村　後輩からしたら、先輩方が明るく前向きに発信してくださるおかげで「あ、私ももっと言っていいんだ」と思うことができるんです。本当に、先輩方の背中を見て学ぶことばっかりです。

潮　悪い背中を見せないようにしなきゃですね！ いつもそうやって言ってくれるので、私たち先輩は気を引き締めないといけないなって思います、本当に。