JISOOの言葉に助けられた最終審査
──この4人は「No No Girls」最終審査の「Drop」で同じAチームでしたよね。練習はどんな雰囲気でしたか?
YURI 真面目で、自分のスタイルを持っている子が勢ぞろいしていて。うまくやっていけるか、少し不安なところはありました。
MAHINA 私は、KOHARUは3次審査からずっと一緒、JISOOは5次審査で同じチームだったけど、KOKOとYURIは初めてで。どんな感じかなと思いながら「Drop」の合宿に入ったら、Bチームが個性豊かでダンスもそろっていて、衝撃を受けてしまいました。「私たちもがんばらなきゃ」と思いつつ、すごく落ち込んで……。
KOHARU 内心、面食らったよね。合宿が始まったら、みんな一生懸命すぎるがゆえに、楽しむ心を忘れてしまう瞬間が多かったなって。
YURI 「ここはちゃんとそろえよう」「きれいに合わせてうまくやろう」と意識しすぎて、楽しめなくなってた。焦りが強かったな。
MAHINA 2チームに分かれるとどうしても比べられちゃうからね。私はいつもステージでは楽しむタイプだったけど、本番2日前にそれぞれのチームでパフォーマンスを見せ合ったあとは、「表情が暗いよ、大丈夫?」と心配されてしまうくらい、不安に包まれていて。それで「このままじゃダメだ」と、みんなで話し合ったんです。
KOHARU 本当に直前にね。ビデオ通話で泣きながら話したり……。
JISOO みんなテンションが下がっていて、すごく心配になりました。私は誰かと比べて落ち込むのではなく、自分がやるべきことをしっかりできなかったときに不安を感じるタイプなので、必死でみんなに声をかけました。
YURI 本当に、あのときはJISOOの言葉に助けられた。ハッと引き戻された感じ。
KOHARU でも本番のステージは最高だったもんね! いろんなことがあったからこそ、あんなにも爆発できたかなと。
JISOO めちゃくちゃ楽しかった!
──そんな過程があったとは信じられないくらい、本番のパフォーマンスには圧倒されました。「No No Girls」ではちゃんみなさんが皆さんにかける言葉も素晴らしいものばかりでしたが、特に印象的だった言葉を教えてください。
YURI 「ずっと前を見るのはいいことだけど、たまには後ろも見て、過去の自分を認めてあげなさい」と言ってもらったことが、すごく心に残っています。練習を続ける中で課題が増えていって、「どうしよう」と苦しくなっていた時期があったんです。今までの自分を認めてあげようと思えて、一気に心が軽くなりました。
JISOO ちゃんみなさんに言われると、すごく肩の力が抜けるんだよね。
KOHARU 全部見透かされてる感じがする。
JISOO デビューが決まってから、いろいろと心配なことがあったので、ちゃんみなさんに話したんです。「絶対大丈夫!」と言ってもらえて、一気にスッと楽になりました。韓国語でも話しかけてくださるので、本当にいつも感謝しています。
お互いをリスペクトし合う7人
──HANAとして7人で切磋琢磨する日々だと思いますが、今お隣に座っているメンバーの、アーティストとしてリスペクトしている部分と、普段の姿で好きな部分を1人ずつ教えてもらえますか?
JISOO 当時は話したことはなかったんですけど、YURIは3次審査の頃から表情とオーラが本当にすごいと思っていました。写真撮影のときも表情がすごくよくて、「私もこんなオーラが欲しいな」といつも思っています。普段はまた印象が違って、ちょっと気だるげに話す姿が面白いです(笑)。
YURI ありがとう(笑)。MAHINAは、本当にかわいいんですよね。私はいろいろと考えてからステージに立つタイプですが、MAHINAは真逆で、楽しむことが本当に上手。すごくうらやましいし、めちゃくちゃ尊敬できる。そして全員に明るく「大丈夫だよ」と寄り添ってくれるので、メンバーみんなの支えになってくれています。MAHINAがいなかったら全然違うHANAだっただろうし、MAHINAがいることで、メンタル面でもスキル面でも華やかになっている実感があります。
MAHINA うれしい。こはちゃん(KOHARU)は……本当に3次審査からずっと一緒で。4次審査でグループは分かれたけど、宿舎は一緒だったし。うーん、こはちゃんってなんだろう?
KOHARU (笑)。
MAHINA 何事にも全力で、みんなを楽しませようといつもがんばってる子。太陽みたいな存在で、笑顔がとってもかわいい。メンバーを気遣ってくれて、変化にも細かく気付いてくれる。でも自分自身がネガティブになったときはそれを絶対に見せないし、傷付いていても本人はそのことに気付いてないと思うので、そういうときは頼ってほしいです。
KOHARU (頷きながら)ありがとう。
──お二人はダンス歴が長いですが、お互いのダンスをどう見ていますか?
KOHARU MAHINAは成長がすごい! 伸びしろ無限大で、末恐ろしいです。
MAHINA オーディション期間中にNo No Girlsの公式SNSアカウントでも発信された、KOHARUのソロダンスは、自分にはできないジャンルだし、信じられないくらい上手で。「どうやったらあんな動きができるの?」と、教わりたいレベルでした。こんな子がメンバーにいることが誇らしいです。
KOHARU うれしい。JISOOは、いい意味でギャップがない人です。音楽にひたむきだし、普段も真面目なところがすごく魅力的。プライベートな部分が音楽とつながっているのは、すごい強みですよね。本当に周りをよく見ているお姉さんで、音楽の面でも「こういう考え方をしたらいいよ」と言ってくれる。そういう性格だからこそ、たまに見せるひょうきんな姿が、私は大好きです(笑)。
JISOO ありがとう!(笑)
──ちなみに、出会った頃から印象が大きく変わったメンバーはいますか?
KOHARU これはもう、CHIKAちゃん一択!
JISOO 私も同じ。3次審査のときと今のCHIKAは、本当に別人!
YURI あの頃はずっと下を向いてたもんね。心を開いてくれて本当にうれしい。
KOHARU CHIKA自身が変わろうと相当努力して、自信を付けたんだと思います。
──メンバー7人が集まったときは、どんな空気が流れていますか?
KOHARU それぞれの空気が流れてるよね。
MAHINA お互いの性格を理解しているので、リスペクトしつつ過ごしています。
──待ち時間などには何を話すんですか?
MAHINA なんだろう? 「お腹空いたー!」とか……。
KOHARU くだらない話ばっかりだよね(笑)。
YURI 全然覚えてない。JISOOとだったら、韓国の食べ物の話とか?
JISOO 食べ物のことばかり考えてるので、「何がおいしかった?」「何が好き?」とか、そんな話ばかりしています(笑)。
KOHARU JISOOはおいしいお店をたくさん知ってるんですよ。
──いつか食レポなども見てみたいですね。
JISOO わー! ぜひやりたいです!
全世界のNOをいろんな形でYESにしていく
──最後に、これからHANAが成し遂げたいことや目標を教えてください。
KOHARU 私たちがHANAとして音楽を発信していく理由を全世界に届けること、全世界のNOをいろんな形でYESにしていくことが目標です。皆さんのヒーローになりたいですね。
MAHINA 私も一緒。日本はもちろん、世界各地の方々に私たちの音楽を届けて、いろんな方々に自信や勇気、笑顔を与えられるグループになりたいです。
YURI 唯一無二の、今まで見たことがないグループ。「やばい、このライブにHANA出るじゃん」「やっぱりHANAは違うね」と言われるくらいの存在になりたいです。
JISOO 私は歌詞の意味を大事にしているので、意味が込められた楽曲を作ってパフォーマンスして、みんなと一緒に、ずっと心に残る音楽を作っていきたいです。
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CHIKA、MOMOKA、NAOKOインタビュー