音楽ナタリー Power Push - ハルメンズX特集

ハルメンズXサエキけんぞうにアーバンギャルド松永天馬が直撃 大作「35世紀」で表現したかったニューウェイブの形

80年代のテイストを入れつつ、今聴くとビビッドに聞こえるもの

──いろんな時代に作った曲が入っているそうですが、「空中都市」は本作の中で一番古い曲だそうですね。

そうそう。これはパール兄弟結成直前の1983年の春に作った曲です。

──作詞作曲者であるサエキさんのクレジットが漢字名義なんですね。アレンジしているみろんPはどんな方なんでしょうか?

初音ミクのVOCALOIDプロデューサーです。上野耕路氏の弟子筋ともいえる才能のある方で、参加していただきました。

──サビでは「街を壊さないで」と繰り返し歌われます。アルバム中でも最もストレートなフレーズですね。バブル期に地上げによって変わっていく街並みを嘆いたような……。

サエキけんぞう

作った当時はバブルのカケラもなくて、これからの時代は一体どうなるんだろうと思ってたんですよね。残しときゃいいようなものも全部なくなっていっちゃって。今もそうですよ。原宿駅とかね、壊すのはやめてほしい。渋谷駅も東急線のロータリーとか最高だったのになくなっちゃって。明治時期の東京写真とか見ると、生きていた時代でもないのにすごくいいなと思ったりもするじゃないですか。そういう気持ちも含めて歌ってますね。

──すでに失われた風景を。

そう。岡崎京子さんの「ジオラマボーイ パノラマガール」とか「東京ガールズブラボー」に80年代中盤当時のことが描かれていて、東京の街の温もり的なものが伝わってくるんですよ。僕は音楽でも似たようなことをしたくて。そういう意味で「35世紀」は、“ビンテージ・ニューウェイブ”を求めて80年代のテイストを入れつつ、今聴くとビビッドに聞こえるものを表現したアルバムでもあるんです。

──今の子たちにとっては、逆にこの音が新しく聞こえる気もします。それは「35世紀」と同時にリリースされる「ハルメンズ・デラックス+11 ヒストリー」もそうですが。

これも自信作になりましたね。ベスト盤のリイシューではあるんです。原盤は曲順も含めていろんな細工をしてるんですよ。窪田晴男に1曲目をミックスしてもらったり、イコライズ、ピッチを本当に細かくいじったり。トータルで今“ベスト”に聞こえるように作りました。

──オリジナル盤とは違う聴き応えがあると。ボーナストラックもたっぷり入ってますし。

はい。完全未発表の「森の人々」「隣の印度人」のビクタースタジオのデモとか、ラストライブの音源とか。実は81~2年に3人になったハルメンズで3枚目のアルバムを作ろうとしてたはいたんです。上野、泉水両氏がいなくなって、活動休止する前に僕と比賀江(隆男)くんと石原(智広)くんの3人で作ったのが「森の人々」「隣の印度人」なんです。

──ラストライブは「ハルメンズの伝説」でしたっけ?

そう。1982年12月29日に目黒の鹿鳴館。対バンには東京タワーズを筆頭に、鈴木慶一さんが出てくれて「ふにゃふにゃサイボーグ」を一緒に歌ったんです。他は、戸川純、野宮真貴、久保田慎吾といった面々。実はハルメンズってメンバー5人でライブをやったときは成功したことがなくて、3人になってサポートメンバーを入れてやったときになって、やっとすごい盛り上がったんですよ。5人でやると濃すぎちゃったのかもしれない。みんな出音がすごく大きくて、僕は自分の歌声が聞こえたことがないんです。助っ人メンバーでやったときに、やっとボーカル聞こえるようになってうれしかった記憶が(笑)。

──5人が5人、自我というか“自分”が強かったと。

で、ハルメンズとしては続けていくことができなくて、伝説になっちゃった。

リミックスには破綻が求められる

──話を「35世紀」に戻しまして、「レ・おじさん」という曲は僭越ながらアーバンギャルドがリミックスを担当させていただきました。これは赤塚不二夫さんのキャラクター、レレレのおじさんのことを歌ったユニークな曲ですね。

その通りです。「レ」はフランスにおける「ザ」を意味する単語なんで、“ザ・おじさん”っていう曲です。

左から松永天馬、サエキけんぞう。

──サエキさんは昔から普通のポップスではスポットが当たらない、おじいさんやおじさんを歌詞に登場させてますよね。少年ホームランズの「焼きソバ老人」とか。

なんか惹かれるんですよね。僕は赤塚不二夫のレレレのおじさんとか山上たつひこのがきデカとかに非常に大きな影響を受けてて。それをモチーフに作ってみたんです。ところでリミックスに苦労はありませんでした?

──そうですね、ループ的な曲調だけに……迷いました(笑)。今まであまり外注の曲をやっていないメンバーがアイデアを出したら新しいことができるかなと思って、ギターの瀬々信を中心にリアレンジしています。

伝え聞いたところ、バンド内でもめたとか。

──今回に限らずうちはメンバー同士頻繁にダメ出しをするんですけど、1回、瀬々が出してきたものにちょっとダメ出しをしまして……。

ダメ出し! どんな?

──アーバンギャルドが作るものには破綻がなきゃいけないのに、破綻が足りなかったんですよ。あとリミックスってのは大抵破綻を求められていると思うんです。サエキさんがアーバンギャルドに依頼してくださったのは、破綻を求めてだろうなと思ったのに足りなかったので……。

その通りですね(笑)。

──なのでみんなで相談しながら、できるだけ壊しました(笑)。

「ペンギンWALK」は50年代へのオマージュ

──アルバム終盤に収録されている「ペンギンWALK」は、大滝詠一さんに捧げられた曲だとか。

そうですね。結局このハルメンズXっていうユニットの誕生、「35世紀」というアルバムを作るに至ったきっかけというのは、2年前くらいに「天使は腐女子」という曲ができたことだったんです。それは大滝詠一さんの「大瀧詠一のアメリカン・ポップス伝」で聴いたバディ・ホリーからインスパイアされた“ロックンロール回帰曲”だったんですね。50年代のロックが生まれるか生まれないかの頃の音楽に回帰することによって「35世紀」というアルバムは完結するというか。パンクとかニューウェイブって、50年代の音楽から始まっていると僕は思ってるんです。その50年代の音楽に触れることで、作品の柱ができたんですよね。50年代に流行ったブギのサウンドも入ってて。今のようなロックサウンドが確立したのは60年代末以降じゃないですか。でも、50年代のアメリカのポップスには、その核となるロックのスピリットが入っている。「ペンギンWALK」はそのオマージュなんです。

──ファッションなど、音楽に限った話じゃないですけど、当時の文献をあたると、80年代は50年代のリバイバル的なところがあったと言いますよね。

左から松永天馬、サエキけんぞう。

そうですね。パンクは50年代のカルチャーの発展形なんですよね。マーロン・ブランド主演の「The Wild One」(邦題:乱暴者)っていう暴走族の抗争を描いた映画を亀渕昭信さんに教えていただいたんですが、その映画がすごい怖いんですよ。この「乱暴者」とか「Blackboard Jungle」(邦題:暴力教室)を観たあとに、The ClashとかSex Pistolsの暴れ方を見ると小僧っ子に思える。パンクバンドは50年代の不良たちに比べたら小僧みたいな感じなんです。で、パンクを生み出したロックの原点を僕なりに表現したのが「ペンギンWALK」で。アルバムの最後に入れようと思って作りました。

──ではラストナンバーの「ワープ長屋」はおまけ的な位置付けですか?

まあ、はい(笑)。ふざけた曲ですね。江戸時代的な長屋が宇宙にワープしてエイリアンと宴会するという、いよいよ過去と未来の区別が曖昧になるという。

──ハルメンズらしい曲ですよね。それで「35世紀」が終わるのもらしくて。

はははは(笑)。

みんなが見えてないものを見せる使命

──ハルメンズXは次回作もあるんでしょうか? 「35世紀」は続編を感じさせるような終わり方をしていますが。

いや。ハルメンズは常に潔く散る。兄弟バンド・ジョリッツは残ります。

──では秋に行われるライブで完全に凍結するんでしょうか?

そうですね。ハルメンズも「ハルメンズの20世紀」を出して、ライブをやって凍結したので、ハルメンズXも「35世紀」を出してライブをもって凍結します。

──でもサエキさんは、ハルメンズ的なテーマはこれからも追い求めていくんでしょうか。つまり、すべてが模造品やフェイクという状態の中で愛を探したり、新しい夢を探したりするような。

それはライフワークではあるんですよね。ハルメンズやハルメンズXっていうのは、ニューウェイブ的なアイデアの結晶体だと思ってるんですよ。

──それは思います。いわゆるテクノポップ御三家より、純粋にニューウェイブのアイデアだとか哲学が一番詰まってるのはハルメンズだと思うんです。P-MODELはもともとプログレ出身のバンドだし、ヒカシューは演劇からスタートしているし、プラスチックスはファッションというサウンド以外の特徴もあった。その点、ハルメンズはすごくストレートにテクノポップ、ニューウェーブしているというか。

ありがとうございます。今回は、歴史的なニューウェイブの要素すべてと、今起こっていることの奇妙さなどをすべてを結集させた感じです。

──なるほど。ちなみに「35世紀」というアルバムタイトルは、「ハルメンズの20世紀」の発売35周年と関係もありつつ、この数十年の間、1年で100年ぐらい文明が進歩しているという比喩なのかなと。つまりここ35年で3500年進んでいる。

左からサエキけんぞう、松永天馬。

そういうところはあるかもしれません。世界は1年ごとにすごい勢いで変化してきてるし、未来から見れば相当奇妙な時代だと思うんですよね。その事実は記録しておくに足りるんじゃないかなと思って。一方でこんなに変なことがずっと続いてたらどうなるんだろうとも思いますけど。

──サエキさんはどうなると思いますか?

今、奇妙だと思われていることが、風物詩だったり当たり前になっていくんでしょうね。あと未来はもっと複雑な社会になって、「スワイプメン」とか「腐女子」が「シンプルだなあ」って言われる存在になるんじゃないかな。その頃は性が20種類ぐらいあったりしてね。

──性の種類やその識別方法はますます増えそうですよね。もはや男や女といったシンプルな時代じゃない。サエキさんがこういった「現象」を歌う理由はなんでしょうか?

みんなが見えてないものを見せるためですね。例えば僕が歌にして、腐女子の存在を意識するようになるとか。2008年にディアステージと出会ったとき、昔はヤマギワ電気や石丸電気があった場所に新しいカルチャーが生まれたことを感じたんですね。でも、それを実感しない人もいる。ただそれを音楽にすることでそれを伝えられる。同じくハルメンズ誕生のきっかけになった稲毛海岸の変化に、普通の人は何も感じない。でも変化の中に何かを発見することが歌を作るきっかけになったり、新しいものを生み出す源になる。

──なるほど。これからも僕らには見えない世界を描き続けてください。

はい。ありがとうございました。

ハルメンズX ライブ情報

ハルメンズX ツアー

  • 2016年10月8日(土)福井県 福井NoSiDE
  • 2016年10月9日(日)京都府 T'S studio
  • 2016年10月10日(月・祝)愛知県 Tokuzo

ハルメンズXの伝説

2016年11月16日(水)東京都 渋谷CLUB QUATTRO
<出演者>
ハルメンズX / Boogie the マッハモータース / ジョリッツ / リアル3区 / 鈴木慶一(ムーンライダーズ)、直枝政広(カーネーション) / 巻上公一(ヒカシュー) / イリア(ジューシィ・フルーツ) / 小川美潮(チャクラ) / 松尾清憲&一色進(シネマ) / 久保田慎吾(8 1/2) / and more

ハルメンズX「35世紀」チェーン店別オリジナル特典情報

タワーレコード「ハルメンズX タワレコ ver.ミックス CD-R」

※タワーレコード全国各店、タワーレコード オンライン購入者対象

収録曲
  1. 結果(タワレコ ver.) / サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Vocal 古川未鈴、夢眠ねむ(でんぱ組.inc)
  2. Bがなくっちゃ(タワレコ ver.)/ サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Vocal 野宮真貴
  3. スワイプメン(タワレコ ver.) / サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Vocal リアル3区

HMV 全国各店 / ローチケHMV「ハルメンズX HMV ver.ミックス CD-R」

収録曲
  1. 結果(HMV ver.) / サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Vocal 古川未鈴、夢眠ねむ(でんぱ組.inc)
  2. Bがなくっちゃ(HMV ver.) / サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Vocal 野宮真貴
  3. スワイプメン(HMV ver.) / サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Vocal リアル3区

TSUTAYA RECORDS「ハルメンズX TSUTAYA ver. ミックス CD-R」

※TSUTAYAオンラインショッピングは予約分のみ対象

収録曲
  1. 結果(TSUTAYA ver.) / サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Vocal 古川未鈴、夢眠ねむ(でんぱ組.inc)
  2. Bがなくっちゃ(TSUTAYA ver.) / サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Vocal 野宮真貴 ※Off Vocal
  3. スワイプメン(TSUTAYA ver.) / サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Vocal リアル3区 ※Off Vocal仁郎
ハルメンズX ニューアルバム「35世紀」/ 2016年9月21日発売 / 3000円 / VICL-64637 / Victor Entertainment
「35世紀」
収録曲 / アーティスト名
  1. スワイプメン / サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Vocal リアル3区
    [作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎]
  2. ブルー海岸 / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース
    [作詞:サエキけんぞう / 作曲:直枝政広]
  3. 結果 / サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Vocal 古川未鈴、夢眠ねむ(でんぱ組.inc)
    [作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎]
  4. 君はミラーボール / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース
    [作詞:サエキけんぞう / 作曲:Boogie the マッハモータース]
  5. 亀のロマーン / ジョリッツ Guest Vocal 帝子さん
    [作詞:サエキけんぞう / 作曲:亀]
  6. こんぱしヨん / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース Guest Guitar 鈴木慶一
    [作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、Boogie the マッハモータース]
  7. 隕石でフレンドリクエスト / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース featuring 泉水敏郎
    [作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、Boogie the マッハモータース]
  8. 月面に一人 / サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Noise テンテンコ
    [作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎]
  9. ナーブな恋愛 / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース featuring 泉水敏郎
    [作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、Boogie the マッハモータース]
  10. ラブ is ガービッジ / ジョリッツ Guest Vocal リアル3区
    [作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎]
  11. Bがなくっちゃ / サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Vocal 野宮真貴
    [作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎]
  12. Do the Ping-Pong / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース featuring 泉水敏郎 Guest Vocal AZUMA HITOMI
    [作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、Boogie the マッハモータース]
  13. 天使は腐女子 / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース
    [作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、亀]
  14. 空中都市 / サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Programming みろんP
    [作詞:佐伯健三 / 作曲:佐伯健三、吉田仁郎]
  15. 二重の貴方 / ジョリッツ
    [作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎]
  16. アヴォカド / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース featuring 泉水敏郎
    [作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、Boogie the マッハモータース、吉田仁郎]
  17. レ・おじさん / サエキけんぞう&吉田仁郎
    [作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎 / リミックス:アーバンギャルド]
  18. タランチュラとカウボーイ / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース featuring 泉水敏郎 Guest Vocal リアル3区
    [作詞・作曲:泉水敏郎]
  19. ペンギンWALK / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース featuring 泉水敏郎
    [作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、Boogie the マッハモータース、吉田仁郎]
  20. ワープ長屋 / サエキけんぞう&吉田仁郎/Guest Vocal 帝子さん
    [作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎]
ハルメンズ ベストアルバム「ハルメンズ・デラックス+11ヒストリー」/ 2016年9月21日発売 / 2700円 / VICL-64638 / Victor Entertainment
「ハルメンズ・デラックス+11ヒストリー」
収録曲
  1. マスタード
    [作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一]
  2. 昆虫群
    [作詞:佐伯健三 / 作曲:上野耕路 / 編曲:ハルメンズ]
  3. Q-P-ダンス
    [作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一]
  4. レーダー・マン
    [作詞:高橋修 / 作曲:泉水敏郎 / 編曲:ハルメンズ]
  5. 電車でGO
    [作詞:佐伯健三 / 作曲:上野耕路、佐伯健三 / 編曲:ハルメンズ]
  6. キネマの夜
    [作詞・作曲:泉水敏郎 / 編曲:ハルメンズ]
  7. マスクト・パーティー
    [作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一]
  8. ボ・ク・ラ パノラマ
    [作詞:太田螢一 / 作曲:上野耕路 / 編曲:ハルメンズ]
  9. 趣味の時代
    [作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一]
  10. お散歩
    [作詞:高橋修 / 作曲:比賀江隆男 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一]
  11. フリートーキング
    [作詞・作曲:泉水敏郎 / 編曲:ハルメンズ]
  12. モーター・ハミング
    [作詞:高橋修 / 作曲:上野耕路、佐伯健三 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一]
  13. ふにゃふにゃサイボーグ
    [作詞:佐伯健三 / 作曲:上野耕路、比賀江隆男 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一]
  14. 母子受精
    [作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一]
  15. 森の人々(1981ビクター・デモ)
    [作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男]
  16. 隣の印度人(1981ビクター・デモ)
    [作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男]
  17. 森の人々(1981Higaeルーム・デモ)
    [作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男]
  18. P.T.A.(1979パリー美容専門学校デモ)
    [作詞:佐伯健三 / 作曲:上野耕路、佐伯健三]
  19. プレイゾーン(1982-8ライブ@原宿クロコダイル)
    [作詞:佐伯健三 / 作曲:石原智広、佐伯健三、比賀江隆男]
  20. シングル・ハンド・ボーイ(1982-8ライブ@原宿クロコダイル)
    [作詞:高橋修 / 作曲:比賀江隆男]
  21. ふにゃふにゃサイボーグ(デュエットwith鈴木慶一 1982-12ライブ@ハルメンズの伝説)
    [作詞:佐伯健三 / 作曲:上野耕路、比賀江隆男]
  22. ゴールデン・エイジ(1982-12ライブ@ハルメンズの伝説)
    [作詞:高橋修 / 作曲:比賀江隆男]
  23. 昆虫群(1982-12ライブ@ハルメンズの伝説)
    [作詞:佐伯健三 / 作曲:上野耕路]
  24. 趣味の時代(1982-12ライブ@ハルメンズの伝説)
    [作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男]
  25. Q-P-ダンス(1982-12ライブ@ハルメンズの伝説)
    [作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男]
サエキけんぞう

1958年生まれ、千葉県出身。大学在学中の1980年にハルメンズのメンバーとしてアルバム「ハルメンズの近代体操」でデビュー。1983年にはテクノユニット・パール兄弟を結成し、アルバム「未来はパール」を皮切りにリリースを重ねる。1990年代に入ると作詞家およびプロデューサーとして活躍し、2003年にはアルバム「スシ頭の男」でフランスでデビューを果たすなどワールドワイドに活躍。2010年にはハルメンズのアルバム「ハルメンズの20世紀」発売30周年を記念してオリジナル盤のリマスター復刻盤を発表したほか、サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース名義によるアルバム「21世紀さんsingsハルメンズ」をリリースする。サブカルチャーにも造詣が深く、「ヌードなオニオン」「ネット限定恋愛革命 スパムメール大賞」「ロックとメディア社会」といった著書を発表している。2016年にはハルメンズのオリジナルメンバーである泉水敏郎と共にハルメンズXを始動。9月にアルバム「35世紀」をリリースした。

松永天馬(マツナガテンマ)

「トラウマテクノポップ」をコンセプトに掲げる4人組バンド・アーバンギャルドのリーダー兼ボーカル担当。2009年3月に初の全国流通アルバム「少女は二度死ぬ」を発表し、2011年7月にアルバム「スカート革命」でメジャーデビューする。音楽活動以外にも執筆活動やタレント活動も積極的に展開。2013年に「死んでれら、灰をかぶれ」で小説家デビューを果たし、2015年よりNHK Eテレの番組「Let's天才てれびくん」にレギュラー出演する。2016年にはNHK BSプレミアム「シリーズ・江戸川乱歩短編集 1925年の明智小五郎」でドラマ初出演を果たした。