音楽ナタリー Power Push - ハルメンズX特集
ハルメンズXサエキけんぞうにアーバンギャルド松永天馬が直撃 大作「35世紀」で表現したかったニューウェイブの形
ハルメンズはぐにゃぐにゃ、ふにゃふにゃ
──ハルメンズってニューウェイブ、テクノポップにジャンル分けされますけど、あまりピコピコしていないですよね。ぐにゃぐにゃしてるというか。ふにゃふにゃしたシンセ音が入ってるし……「ふにゃふにゃサイボーグ」という曲がハルメンズを象徴している気がします。ジャケットの絵も昔からふにゃふにゃしてますよね。
確かにふにゃふにゃしてますね、シンセとギターが。実はピコピコは少ないんですよ。
──今回の太田螢一(ex. ゲルニカ)さんによるジャケットもぐにゃぐにゃしてますし。そこにはこだわりが?
僕の目から見れば目の前の現実がふにゃふにゃ、ぐにゃぐにゃしてるなという。現実を音で表現した結果こういう形になったというか。いつの時代も若者の願望っていうのはストレートではなく、どこかぐにゃっとしてるんじゃないかなと思うんですね。腐女子だってまっすぐとは言えないし。昔の人に比べたら、ますますいろいろねじれてるんじゃないかな。
──性欲の在り方であるとか欲望の在り方っていうものがストレートではなくなっている感じはしますね。
その姿をそのまんま描き出したのがこの「35世紀」で、僕にとってはすごく素直な作品なんですよ。例えば「隕石でフレンドリクエスト」っていうのは、SNSのフレンドリクエストをネタにしていて。SNSで会ったこともない友達にリクエストを出して、それで承認してもらって友達になるってこと自体がけっこう狂ってるというか。本当の友達が欲しいなら、隕石をぶつけるくらいの勢いでフレンドリクエストを出してみろと。
──この曲はネットストーカーの曲のようでもあるし、コミュニケーションとは本来リスキーなものだと伝えているように感じました。
リスキーでもあるけど、インパクトのある行動を通してホントの友達について考えたいし、愛についても考えたいなと。ねじれてるように見える現実に対して“ハルメンズレンズ”を通して、ホントの人間の姿とか愛の姿とかを描きたいんですよ。
──ハルメンズのときから一貫したテーマだと思うんですけども、今作もすべてが模造品やフェイクになってしまったところから、どうやって愛を探すか、どうやって自己像や世界を作り上げるかというようなことが作品のテーマになってるのかなと。
そうだね。そこはアーバンギャルドとちょっと似てるなって思う。
──そう言っていただけてうれしいです。
サブカルっていうのはがらくたの塊
──「35世紀」には地域をモチーフにした曲も入ってますね。「ブルー海岸」はカーネーションの直江(政広)さん作曲の曲で、千葉の人工海岸が舞台になっています。
具体的には稲毛海岸です。そこは上野氏が生まれ育った思い出深い場所で、海岸線が5kmくらい埋め立てで東京湾の内海沿いに入ってしまってるんです。一方、直江くんは東京の大森海岸と縁がある人なんですね。大森海岸も埋め立てられた海岸だし、同じ湾岸に対する気持ちがわかってもらえるだろうなと思って作曲をお願いして。東京湾ってものはどういうふうに変わっていったか、これから変わっていくのかという景色の行方を表現してもらいました。それって僕だけじゃなくていろんな人が抱えている人工的な景色に対する思いがあると思うんですよ。あと曲の中で歌ってる「最終バスで行こう」「もう戻れない宇宙旅行へ」っていうのは、「もう僕らには戻るところがないんだよ」っていうことを表していてね。僕らは埋め立てられた海岸で新しい夢を見るしかなくて、それは宇宙旅行のようなものかもね?と言ってるんです。
──ああ、なるほど。でも都市の海岸っていうのは、新しい夢というよりは、夢の果てというか夢の残骸のようなイメージがありませんか?
いやいや! 空っぽの中で僕は新しく何かを作り出すための場所だと思ってます。曲の中で「がらくたの向こう側へ」って歌ってるんだけど、正直言って僕はサブカルっていうのはがらくたの塊だと思うんです。そのがらくたの向こう側にくぐり抜けて何かを生み出そうっていうのが、「ハルメンズの20世紀」に収録されている「母子受精」からの一貫したテーマなんですよ。都市の子供を生み出すのがハルメンズの役割だし、ニューウェイブなんじゃないかという思いが「ブルー海岸」っていう曲に結実している。
──人工的なものの中から、もう1回何かを生み出すことが自分たちの役割だと。
人工物から生まれた生命体だから、グニャグニャしている(笑)。
──「ブルー海岸」は稲毛海岸が舞台ですが、僕はアーバンギャルドを始めたときに、バンドのコンセプトとして新木場や夢の島の埋め立て地の景色をイメージしてたんです。新木場に住んでいたわけではないんですけど、実家が近くのほうで、よく自主映画なんかを海の近くのだだっ広い空き地で撮ってた。僕の思春期の頃のお台場って、実施されなかった世界都市博覧会の更地がたくさんあったんですよ。そこからたくさんインスピレーションを受けたんですね。懐かしい未来、新しい過去のイメージというか、アバンギャルドでレトロな感じ……。昔のアニメなどでよく描かれた、核戦争後の荒廃した都市のイメージですね。ムーンライダーズも羽田をモチーフにした曲があるし、人工的な海岸とか埋立地というのはインスピレーションを与えるものがあるんじゃないかと。
それは僕の持っていた稲毛海岸に対する感慨に極めて近い。僕たちはそういう廃れた都市の場所が好きなんだろうね。
──ちなみに、ハルメンズが生まれた頃の千葉には、ニューウェイブ的な磁場というかコミュニティがあったんですか?
ないですよ。ハルメンズと美術担当の太田螢一さんとFOXさんの中だけ。そもそもニューウェイブという言葉もなかったし。パンクもニューウェイブもない、何もない中でロックで面白いことをやろうって最初のバンドが、泉水敏郎が在籍した伝説のバンド・ウインクだったんですね。そういう突然変異みたいなエネルギーが千葉の人間にはあると思います。あと千葉の人は“いわゆるオシャレ”じゃないんですよね。だからこそクリエイティブなものを生み出していると思いますね。
ニューウェイブと相通じるものがあったディアステ
──豪華なゲストも特徴の本作ですが、「結果」という曲にはでんぱ組.incの夢眠ねむさん、古川未鈴さんがボーカルとして参加しています。サエキさん流のエロい曲ですよね。
はははは(笑)。エロいっていうか……この曲は、未鈴ちゃんやねむちゃんも出ていたオタクの人たち相手のアイドルイベント「TOgether」を主宰していた頃の状況にインスパイアされて作った曲で、アイドルの女の子からダイレクトメッセージがきて感動したっていう曲なんです。
──聴いたときにアイドルヲタの歌なのかなと思ったんですが……。
そういうこと。2008年から2012年までやってた「TOgether」には、秋葉原ディアステージ、つまりでんぱ組.incのメンバーや、BiS、桃井はるこさん、などに出てもらってて。そういう思い出が含まれてます。
──サエキさんは、ディアステをはじめ秋葉原のアイドルシーンにかなり早くから注目されてたと思うんですけど、どういう経緯で踏み込んでいくことになったんですか?
忘れもしない2008年、「秋葉原通り魔事件」が起こった日にディアステージに初めて行ってね。そこで、男子じゃなくてメイドをやってた女子たちの素晴らしいキレ味のヲタ芸に心底ショックを受けて、「これは新しいカルチャーだな」と感じたんです。僕もニューウェイブとかクラブシーンとかを体験してきたけど、これはそれらと比べても相当振り切れている現象だなと思って。そこからディアステージとの付き合いが始まったんですよ。
──混沌としていて、ニューウェイブと相通じる部分とかもあった?
鈴木慶一さんもそうおっしゃってたんですよ。慶一さんをディアステージに連れて行ったら「ニューウェイブの時代のカフェに似てるぞ」って。
──親近感を覚えるところがあったと。
ええ。
気が付くと女性に虐げられているサエキけんぞう
──ところで、ハルメンズは「母子受精」をはじめ、少年と都市をモチーフにした楽曲が多い気がするんですね。そして、サエキさんが歌詞で書く男性っていうのは女の人にマゾヒスティックにいじめられがちだと思うんですが、そこは意識しているんでしょうか?
うーん。ハルメンズについては、自分ではそういうふうに考えてなかったんだけど、今指摘されてちょっとドキッとした。
──パール兄弟の「鉄カブトの女」なんかもそういう傾向があると思うんですが。「バカヤロウは愛の言葉」なんてタイトルからしてMっ気ありすぎでしょ。
それは確かに……。でもそういうふうに思われてたかと思うとショックです(笑)。
──でもこのアルバムは性的なテーマの曲が多いですよね。女の子から虐げられたりとか、何か痛い目にあったりとかっていう曲が多い気がして。
ああ……多いかもね。なぜか僕はそういう役回りになるというか、そういうふうな立場になるみたいで。「ワープ長屋」「亀のロマーン」のゲストボーカルの帝子さんは19歳なんですが、気が付くとけっこう存在感が大きくなってきて(笑)。テンテンコもそうだったし。
──みんなサエキさんに対してサディスティックになっていくんでしょうか。
僕もそれを望んでるんでしょうか……。こっちは大人として接してるつもりなんだけど。
──ハルメンズに出てくる少年性や男性性っていうものは、都市や女の人に抑圧されている印象があるんですけど、そこらへんはいかがですか? 去勢されてると言ったらあれですけども……。
いや、性欲はありますよ。ねじれてますけど。少なくとも古い男根主義ではないですね。新しい性の形を表現してるんです。
──あとサエキさんは昔から女性をフィーチャリングすることが多くて、ご自身もメインボーカルをやりつつ、女の子を立てるようなスタンスで歌ってる部分があると思います。
野宮真貴さんなど「20世紀」で僕を差し置いてソロボーカル曲がありますからね。気が付くとそうなっている。でも、松永さんも完全に浜崎さんに虐げられてますよね(笑)。
──ははは(笑)。うちはバンドの構造的にね。なんでこうなったのかわからないんですが、潜在的な欲望でしょうか(笑)。
ほら、同じですよ僕と! ちなみに僕は浜崎さんのサドっぽい視線を見た瞬間「絶対この人だな。この存在感ならアーバンギャルドはうまくいくかもしれない」って思ったんだけど、実際にうまくいったわけで。きっと浜崎さんが入った瞬間に、松永さんの立場も決定したんでしょうね。
やっぱ“B”だな
──女性ボーカルの曲と言えば、野宮真貴さんが参加した「Bがなくっちゃ」も印象的でした。
これはもう心の叫びですね。B面があるから、レコードは面白かった。でも今はB面がない。だけどB面がなかったら、A面もないだろうという主張の曲です。今ってB面だったり、B級とかが危機に瀕してる時代でもあるからね。それで作った曲なんだけど、野宮さんの歌声ってやっぱり強いですね。
──そして野宮さんはA級のボーカリストでありながら、こう言ったB面的な曲も歌える方で。
そうそう。アメリカでピチカート・ファイヴが受けた理由がそこだった気がしますね。品のいいラウンジ系のリスナーに受けつつ、B級のセンスを持ったドラァグクイーンにも愛されて。
──サエキさんの中でB面やB級というのは、メインカルチャーに対するサブカルチャーのスタンスとも近い印象でしょうか?
近いと思う。メインっていうのは国歌だったり、ゴールデンタイムのドラマとかで。サブカルチャーはそういうものじゃないと思うんですよね。深夜ドラマだったり、深夜アニメだったりがサブカルチャーで。ロックも本来そうだったのに、どうも知らないうちにロックがメインっぽくなっちゃってるところがあるよね(笑)。
──産業ロックなんて言葉もありますもんね。
名指しにすると問題があるので言わないけど、そういうのは気に食わないですね。やっぱり反抗的な目線とかがないとつまんなくて。やっぱ“B”だなと。ちなみに「Bがなくっちゃ」は、レコードで言えばB面の1曲目における収録位置に入れてます。
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収録曲 / アーティスト名
- スワイプメン / サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Vocal リアル3区
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎] - ブルー海岸 / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:直枝政広] - 結果 / サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Vocal 古川未鈴、夢眠ねむ(でんぱ組.inc)
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎] - 君はミラーボール / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:Boogie the マッハモータース] - 亀のロマーン / ジョリッツ Guest Vocal 帝子さん
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:亀] - こんぱしヨん / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース Guest Guitar 鈴木慶一
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、Boogie the マッハモータース] - 隕石でフレンドリクエスト / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース featuring 泉水敏郎
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、Boogie the マッハモータース] - 月面に一人 / サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Noise テンテンコ
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎] - ナーブな恋愛 / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース featuring 泉水敏郎
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、Boogie the マッハモータース] - ラブ is ガービッジ / ジョリッツ Guest Vocal リアル3区
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎] - Bがなくっちゃ / サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Vocal 野宮真貴
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎] - Do the Ping-Pong / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース featuring 泉水敏郎 Guest Vocal AZUMA HITOMI
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、Boogie the マッハモータース] - 天使は腐女子 / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、亀] - 空中都市 / サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Programming みろんP
[作詞:佐伯健三 / 作曲:佐伯健三、吉田仁郎] - 二重の貴方 / ジョリッツ
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎] - アヴォカド / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース featuring 泉水敏郎
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、Boogie the マッハモータース、吉田仁郎] - レ・おじさん / サエキけんぞう&吉田仁郎
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎 / リミックス:アーバンギャルド] - タランチュラとカウボーイ / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース featuring 泉水敏郎 Guest Vocal リアル3区
[作詞・作曲:泉水敏郎] - ペンギンWALK / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース featuring 泉水敏郎
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、Boogie the マッハモータース、吉田仁郎] - ワープ長屋 / サエキけんぞう&吉田仁郎/Guest Vocal 帝子さん
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎]
- ハルメンズ ベストアルバム「ハルメンズ・デラックス+11ヒストリー」/ 2016年9月21日発売 / 2700円 / VICL-64638 / Victor Entertainment
- 「ハルメンズ・デラックス+11ヒストリー」
収録曲
- マスタード
[作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一] - 昆虫群
[作詞:佐伯健三 / 作曲:上野耕路 / 編曲:ハルメンズ] - Q-P-ダンス
[作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一] - レーダー・マン
[作詞:高橋修 / 作曲:泉水敏郎 / 編曲:ハルメンズ] - 電車でGO
[作詞:佐伯健三 / 作曲:上野耕路、佐伯健三 / 編曲:ハルメンズ] - キネマの夜
[作詞・作曲:泉水敏郎 / 編曲:ハルメンズ] - マスクト・パーティー
[作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一] - ボ・ク・ラ パノラマ
[作詞:太田螢一 / 作曲:上野耕路 / 編曲:ハルメンズ] - 趣味の時代
[作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一] - お散歩
[作詞:高橋修 / 作曲:比賀江隆男 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一] - フリートーキング
[作詞・作曲:泉水敏郎 / 編曲:ハルメンズ] - モーター・ハミング
[作詞:高橋修 / 作曲:上野耕路、佐伯健三 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一] - ふにゃふにゃサイボーグ
[作詞:佐伯健三 / 作曲:上野耕路、比賀江隆男 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一] - 母子受精
[作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一] - 森の人々(1981ビクター・デモ)
[作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男] - 隣の印度人(1981ビクター・デモ)
[作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男] - 森の人々(1981Higaeルーム・デモ)
[作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男] - P.T.A.(1979パリー美容専門学校デモ)
[作詞:佐伯健三 / 作曲:上野耕路、佐伯健三] - プレイゾーン(1982-8ライブ@原宿クロコダイル)
[作詞:佐伯健三 / 作曲:石原智広、佐伯健三、比賀江隆男] - シングル・ハンド・ボーイ(1982-8ライブ@原宿クロコダイル)
[作詞:高橋修 / 作曲:比賀江隆男] - ふにゃふにゃサイボーグ(デュエットwith鈴木慶一 1982-12ライブ@ハルメンズの伝説)
[作詞:佐伯健三 / 作曲:上野耕路、比賀江隆男] - ゴールデン・エイジ(1982-12ライブ@ハルメンズの伝説)
[作詞:高橋修 / 作曲:比賀江隆男] - 昆虫群(1982-12ライブ@ハルメンズの伝説)
[作詞:佐伯健三 / 作曲:上野耕路] - 趣味の時代(1982-12ライブ@ハルメンズの伝説)
[作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男] - Q-P-ダンス(1982-12ライブ@ハルメンズの伝説)
[作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男]
サエキけんぞう
1958年生まれ、千葉県出身。大学在学中の1980年にハルメンズのメンバーとしてアルバム「ハルメンズの近代体操」でデビュー。1983年にはテクノユニット・パール兄弟を結成し、アルバム「未来はパール」を皮切りにリリースを重ねる。1990年代に入ると作詞家およびプロデューサーとして活躍し、2003年にはアルバム「スシ頭の男」でフランスでデビューを果たすなどワールドワイドに活躍。2010年にはハルメンズのアルバム「ハルメンズの20世紀」発売30周年を記念してオリジナル盤のリマスター復刻盤を発表したほか、サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース名義によるアルバム「21世紀さんsingsハルメンズ」をリリースする。サブカルチャーにも造詣が深く、「ヌードなオニオン」「ネット限定恋愛革命 スパムメール大賞」「ロックとメディア社会」といった著書を発表している。2016年にはハルメンズのオリジナルメンバーである泉水敏郎と共にハルメンズXを始動。9月にアルバム「35世紀」をリリースした。
松永天馬(マツナガテンマ)
「トラウマテクノポップ」をコンセプトに掲げる4人組バンド・アーバンギャルドのリーダー兼ボーカル担当。2009年3月に初の全国流通アルバム「少女は二度死ぬ」を発表し、2011年7月にアルバム「スカート革命」でメジャーデビューする。音楽活動以外にも執筆活動やタレント活動も積極的に展開。2013年に「死んでれら、灰をかぶれ」で小説家デビューを果たし、2015年よりNHK Eテレの番組「Let's天才てれびくん」にレギュラー出演する。2016年にはNHK BSプレミアム「シリーズ・江戸川乱歩短編集 1925年の明智小五郎」でドラマ初出演を果たした。