音楽ナタリー Power Push - ハルメンズX特集
ハルメンズXサエキけんぞうにアーバンギャルド松永天馬が直撃 大作「35世紀」で表現したかったニューウェイブの形
ハルメンズのメンバーであったサエキけんぞうと泉水敏郎を中心にしたプロジェクト・ハルメンズXが、アルバム「35世紀」をリリースした。
ハルメンズXは、1981年にリリースされたハルメンズの2ndアルバム「ハルメンズの20世紀」の発売35周年を記念して2016年に始動。「35世紀」には鈴木慶一(ムーンライダーズ)、野宮真貴、古川未鈴と夢眠ねむ(でんぱ組.inc)、アーバンギャルド、直枝政広(カーネーション)、テンテンコ、リアル3区、AZUMA HITOMIといった多彩なゲストアーティストが参加しているほか、ジャケットのイラストをサエキと深い縁を持つ太田螢一(ex. ゲルニカ)が描き下ろしている。さらに「35世紀」と同時に、ハルメンズのベスト盤「ハルメンズ・デラックス」のリイシュー盤や、ハルメンズの前身バンド・少年ホームランズの貴重音源を収めた作品「満塁ホームランBOX」がリリースされるなど、ここに来てハルメンズ界隈がにぎわいを見せている。
今回音楽ナタリーでは、ハルメンズに影響を受け、サエキと親交のあるアーバンギャルドの松永天馬をインタビュアーに迎えた特集を企画。ハルメンズXの中心人物であるサエキにじっくりと話を聞いてもらった。
取材 / 松永天馬(アーバンギャルド) 文 / 中野明子 撮影 / 上山陽介
ハルメンズX始動の理由
──このたびは新プロジェクト・ハルメンズXのアルバム「35世紀」のリリース、おめでとうございます。
ありがとうございます。
──近年のサエキさんは本当に元気だなと思いまして。今年はまず、パール兄弟のデビュー30周年記念ライブを東京・渋谷CLUB QUATTROでやって、さらにクラウドファンディングを利用してCDをお出しになって、さらにハルメンズXという新プロジェクトの始動、ベスト盤「ハルメンズ・デラックス」のリイシューや少年ホームランズのボックスセットの発表ととにかく活発ですね。その中でも僕は、ハルメンズXとしてのアルバム「35世紀」のリリースに一番びっくりしました。
はははは(笑)。でも、「35世紀」の完成までには5年かかってるんですよね。で、僕が5年間やってきたことをまとめたのがこの作品なんですけど。
──5年ということは……2010年にサエキけんぞう&Boogie the マッハモータース名義でリリースされた「21世紀さん sings ハルメンズ」の余波を受けて始まったプロジェクトだったんでしょうか?
そうですね。で、ハルメンズの幻の未発表曲をカバーした「21世紀さん sings ハルメンズ」を作ってみたあとで、今度は全部新曲で構成されたアルバムが作りたくなったんです。
──それで泉水敏郎さんが加わって、実際に「35世紀」の制作がスタートした?
はい。そこが“発火地点”というか。僕としてはハルメンズっていうバンドは、泉水氏のドラムによって成立していると思っていた部分があって、前からそれを核に据えて何かできないかなと思ってたんです。それで数年前からサエキけんぞう&Boogie the マッハモータース featuring 泉水敏郎という長い名前でやってたわけですよ。ただその名前だとアーティスト名が長すぎるなと思って短い名前を考える中で、泉水氏がいる以上ハルメンズの名前を入れたいなと。でも、まったく同じメンバーではないし、そのままでは難しいからXを付けたんです。
ビンテージなニューウェイブサウンドを追究した
──「35世紀」は、2010年に結成されたサエキけんぞう&Boogie the マッハモータースと、ハルメンズのオリジナルメンバーの泉水敏郎さんを加えたサエキけんぞう&Boogie the マッハモータース featuring 泉水敏郎、さらに泉水さんやぐしゃ人間、リアル3区の亀さん、野獣のリリアンの吉田仁郎さんなどが参加するジョリッツというバンドと、吉田仁郎さんのユニットの計4チームで作ったものがまとまった、ものすごいボリュームの作品です。
はい。20曲入りの作品になりました。
──そして本作には、さまざまなゲストボーカルやアレンジャーが参加しています。
ええ。この内容は、ハルメンズの2枚目のアルバム「ハルメンズの20世紀」に似た構成になってるんです。1stアルバム「ハルメンズの近代体操」はシンプルにバンドでやってた作品だったんですが、「ハルメンズの20世紀」はいろいろな形態でやったセッションアルバム的なところがあるというか。「ハルメンズの20世紀」を作ってた頃は上野(耕路)氏はゲルニカの活動を始めてたし、泉水氏はヒカシューに入ってたんですよ。だから“ハルメンズ解体期”のアルバムだったんだけど、逆にそれが作品としてはいいものになった。ニューウェイブっていうものを、広く捉えて作ることができたんで。
──どういうことでしょうか?
ニューウェイブの可能性っていうのは、大きくはキーボードサウンドとバンドサウンドが分離して曲が成り立っていることだと思うんです。1981年の「ハルメンズの20世紀」ではユニット化することによりそれを両方実現することができた。で、2010年の「21世紀さん sings ハルメンズ」ではシンプルなバンドサウンドである80年の「近代体操」を再現したといえるんです。さらに復活2作目の「35世紀」では、「20世紀」にならい、いろいろなニューウェイブの要素を全部1枚のアルバムに入れつつ、ビンテージなニューウェイブサウンドを追究したんですね。
──そうでしたか。「21世紀さん sings ハルメンズ」というのはBoogie the マッハモータースが基本的に演奏してますし、我々アーバンギャルドの浜崎容子をはじめ、いろんなフィーチャリングボーカリストが参加してるんですけど、全体的にまとまったサウンドだった気がするんですね。それに対して、今作はさらにボリューミーだし、ものすごく混沌としているという印象を持ちました。
今回は過剰で新しいものをやろうとしていたところがあって。コンピュータサウンドにギターバンドであるジョリッツのサウンドを加えて、1つのアルバムの中に入れることができた。
──ハルメンズはもともとSF的な視点があったと思うんですけども、ハルメンズXはさらにそれを突き詰めたようなコンセプトを掲げてますね。
特に歌詞はそうかもしれませんね。簡単に言うと、今の日本について書いたものなんです。ハルメンズ時代は「未来はこうなるかな」「どうなるかな?」っていうふうに思いを巡らしながら歌詞を書いてた。同時に未来が来るのが恐かった。未来は絶望的なんじゃないかと心の底では思っていて、レコードを出してくれることになったビクターのスタッフに最初に会ったとき「日本はこのままではどうなると思いますか?」っていう質問をしたんです(笑)。
──レコードを出すか出さないかというときに、スタッフに聞いたのがその質問だったと。
はい。
──それだけ志が高くて、社会情勢にも目を向けていたということだったのでは?
どうなんだろうね。そのときはややこしいこと考えて作品を作ってましたね。
オタク文化がどんどん表舞台に出てきてる
──「35世紀」は、“35世紀に発掘された2016年のタイムカプセル”という設定のアルバムだそうですね。
そうだね。例えば13曲目に入っている「天使は腐女子」は、腐女子っていうものについて書いた曲だけど、「腐女子」をタイトルに冠した曲がメジャーレーベルから出るのは珍しいんじゃないかな。
──だと思います。
腐女子って皆さんは変わった人のように思ってるかもしれないですけども、ものすごい数がいるんですよ。腐女子率は日本女性の1割は超えてるんじゃないかってくらい。コミケの関係者から聞いたんですけど、コミケが70年代中盤に始まったとき、実は出展したのは半数以上が女性で、しかもそのほとんどが今でいう腐女子だったんですって。今でもその状況は変わってないはず。
──へえ。オタク文化がクールジャパンの旗印になってけっこう経ちますけど、女の子のオタクの力で活性化されてる部分は大きいですよね。
そうだね。オタク文化がどんどん表舞台に出てきてるということなんですよね。
──その「天使は腐女子」という曲は好きな子が腐女子で、その子は自分と自分の男友達とのBL展開を望んでいるという。
はい。田舎から出てきた男の子がある女の子と付き合うことになったら、実はその子が腐女子で、その男の子とほかの男が付き合ってキスしてるところを見たいっていう願望を示して……だんだん3Pの状態になっていくという歌詞です。
──昔だったら異常と言われかねない恋愛の形ですが、これが今の日本だと……。
ありなんですよ。また1曲目の「スワイプメン」って曲は、横になんでもずらして考えようっていう曲で。
──スマホの画面をスワイプすることから着想を得たナンバーですね。
そうそう。みんな、スマホの画面をズラすというか、スワイプすることで新しい情報を手に入れて、新しい景色を見ていると。
──一方でネット社会ではいろんな問題が噴出して炎上したりするけど、翌日にはみんなスワイプして忘れてる。
そういう面もありますよね。この横に流すスワイプする行為も、当たり前にやってますが、考えてみると奇妙な行為だと思うんです。
──わかります。ちなみに「スワイプメン」は、Siriの「ハルメンズに関する情報が見つかりました」というアナウンスから始まるんですよね。
わかっちゃったか(笑)。
──これはハルメンズの1stアルバム「ハルメンズの近代体操」の1曲目「昆虫群」の返答にもなってますよね。「昆虫群」の冒頭でサエキさんが「ハルメンズ!」と叫んで曲がスタートするわけで、「ハルメンズの近代体操」と「35世紀」の始まり方につながりがある。これは意図的なものでしょうか?
ご指摘ありがとうございます。でも偶然です。意図的に見えるようで、すべて新しく考えてるんですよ。恣意的にしないでアイデアを出しているうちにだんだん、パズルのピースのようにつながってくるんですよ。結果的にハルメンズの「昆虫群」と「スワイプメン」がつながったのは必然だったと思ってます。
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収録曲 / アーティスト名
- スワイプメン / サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Vocal リアル3区
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎] - ブルー海岸 / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:直枝政広] - 結果 / サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Vocal 古川未鈴、夢眠ねむ(でんぱ組.inc)
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎] - 君はミラーボール / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:Boogie the マッハモータース] - 亀のロマーン / ジョリッツ Guest Vocal 帝子さん
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:亀] - こんぱしヨん / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース Guest Guitar 鈴木慶一
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、Boogie the マッハモータース] - 隕石でフレンドリクエスト / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース featuring 泉水敏郎
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、Boogie the マッハモータース] - 月面に一人 / サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Noise テンテンコ
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎] - ナーブな恋愛 / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース featuring 泉水敏郎
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、Boogie the マッハモータース] - ラブ is ガービッジ / ジョリッツ Guest Vocal リアル3区
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎] - Bがなくっちゃ / サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Vocal 野宮真貴
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎] - Do the Ping-Pong / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース featuring 泉水敏郎 Guest Vocal AZUMA HITOMI
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、Boogie the マッハモータース] - 天使は腐女子 / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、亀] - 空中都市 / サエキけんぞう&吉田仁郎 Guest Programming みろんP
[作詞:佐伯健三 / 作曲:佐伯健三、吉田仁郎] - 二重の貴方 / ジョリッツ
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎] - アヴォカド / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース featuring 泉水敏郎
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、Boogie the マッハモータース、吉田仁郎] - レ・おじさん / サエキけんぞう&吉田仁郎
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎 / リミックス:アーバンギャルド] - タランチュラとカウボーイ / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース featuring 泉水敏郎 Guest Vocal リアル3区
[作詞・作曲:泉水敏郎] - ペンギンWALK / サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース featuring 泉水敏郎
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、Boogie the マッハモータース、吉田仁郎] - ワープ長屋 / サエキけんぞう&吉田仁郎/Guest Vocal 帝子さん
[作詞:サエキけんぞう / 作曲:サエキけんぞう、吉田仁郎]
- ハルメンズ ベストアルバム「ハルメンズ・デラックス+11ヒストリー」/ 2016年9月21日発売 / 2700円 / VICL-64638 / Victor Entertainment
- 「ハルメンズ・デラックス+11ヒストリー」
収録曲
- マスタード
[作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一] - 昆虫群
[作詞:佐伯健三 / 作曲:上野耕路 / 編曲:ハルメンズ] - Q-P-ダンス
[作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一] - レーダー・マン
[作詞:高橋修 / 作曲:泉水敏郎 / 編曲:ハルメンズ] - 電車でGO
[作詞:佐伯健三 / 作曲:上野耕路、佐伯健三 / 編曲:ハルメンズ] - キネマの夜
[作詞・作曲:泉水敏郎 / 編曲:ハルメンズ] - マスクト・パーティー
[作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一] - ボ・ク・ラ パノラマ
[作詞:太田螢一 / 作曲:上野耕路 / 編曲:ハルメンズ] - 趣味の時代
[作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一] - お散歩
[作詞:高橋修 / 作曲:比賀江隆男 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一] - フリートーキング
[作詞・作曲:泉水敏郎 / 編曲:ハルメンズ] - モーター・ハミング
[作詞:高橋修 / 作曲:上野耕路、佐伯健三 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一] - ふにゃふにゃサイボーグ
[作詞:佐伯健三 / 作曲:上野耕路、比賀江隆男 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一] - 母子受精
[作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男 / 編曲:ハルメンズ、鈴木慶一] - 森の人々(1981ビクター・デモ)
[作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男] - 隣の印度人(1981ビクター・デモ)
[作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男] - 森の人々(1981Higaeルーム・デモ)
[作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男] - P.T.A.(1979パリー美容専門学校デモ)
[作詞:佐伯健三 / 作曲:上野耕路、佐伯健三] - プレイゾーン(1982-8ライブ@原宿クロコダイル)
[作詞:佐伯健三 / 作曲:石原智広、佐伯健三、比賀江隆男] - シングル・ハンド・ボーイ(1982-8ライブ@原宿クロコダイル)
[作詞:高橋修 / 作曲:比賀江隆男] - ふにゃふにゃサイボーグ(デュエットwith鈴木慶一 1982-12ライブ@ハルメンズの伝説)
[作詞:佐伯健三 / 作曲:上野耕路、比賀江隆男] - ゴールデン・エイジ(1982-12ライブ@ハルメンズの伝説)
[作詞:高橋修 / 作曲:比賀江隆男] - 昆虫群(1982-12ライブ@ハルメンズの伝説)
[作詞:佐伯健三 / 作曲:上野耕路] - 趣味の時代(1982-12ライブ@ハルメンズの伝説)
[作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男] - Q-P-ダンス(1982-12ライブ@ハルメンズの伝説)
[作詞:佐伯健三 / 作曲:比賀江隆男]
サエキけんぞう
1958年生まれ、千葉県出身。大学在学中の1980年にハルメンズのメンバーとしてアルバム「ハルメンズの近代体操」でデビュー。1983年にはテクノユニット・パール兄弟を結成し、アルバム「未来はパール」を皮切りにリリースを重ねる。1990年代に入ると作詞家およびプロデューサーとして活躍し、2003年にはアルバム「スシ頭の男」でフランスでデビューを果たすなどワールドワイドに活躍。2010年にはハルメンズのアルバム「ハルメンズの20世紀」発売30周年を記念してオリジナル盤のリマスター復刻盤を発表したほか、サエキけんぞう&Boogie the マッハモータース名義によるアルバム「21世紀さんsingsハルメンズ」をリリースする。サブカルチャーにも造詣が深く、「ヌードなオニオン」「ネット限定恋愛革命 スパムメール大賞」「ロックとメディア社会」といった著書を発表している。2016年にはハルメンズのオリジナルメンバーである泉水敏郎と共にハルメンズXを始動。9月にアルバム「35世紀」をリリースした。
松永天馬(マツナガテンマ)
「トラウマテクノポップ」をコンセプトに掲げる4人組バンド・アーバンギャルドのリーダー兼ボーカル担当。2009年3月に初の全国流通アルバム「少女は二度死ぬ」を発表し、2011年7月にアルバム「スカート革命」でメジャーデビューする。音楽活動以外にも執筆活動やタレント活動も積極的に展開。2013年に「死んでれら、灰をかぶれ」で小説家デビューを果たし、2015年よりNHK Eテレの番組「Let's天才てれびくん」にレギュラー出演する。2016年にはNHK BSプレミアム「シリーズ・江戸川乱歩短編集 1925年の明智小五郎」でドラマ初出演を果たした。