Girls be bad「sixteen's pleasure」特集|松隈ケンタ独白&GBBメンバーインタビュー (4/4)

“みんなで作る”2ndアルバム

──8月20日発売の「sixteen's pleasure」はどんなアルバムですか?

りんか 福岡の糸島にあるスタジオで生演奏を録りました。SCRAMBLES(松隈が率いる音楽制作集団)のメンバーが参加して、松隈さんは2週間缶詰で制作してくれました。今回、初めて自分たちで作詞に挑戦していて、ファンの皆さんもクラウドファンディングを通じて歌詞や音で参加したアルバムになっています。

 クラファンには1文字500円から2500円で歌詞を書けるプランとか、送ってくれた音を音源に使うプランがあって。ファンの方が子供の声、バイクの音、トンカツ揚げる音とかを送ってくれたので、それを「B.K Garage」に詰め込みました。ファンの方と一緒に作る感じがすごくよかったです。

──初めて作詞をした感想を教えてください。

あやか 私は「ウミカジサンセット」の作詞を担当したのですが、最初はめっちゃ暗い歌詞になっちゃったんです。沖縄っぽい曲なのに海の要素が全然なくて。松隈さんが波音とかを入れて、曲の雰囲気に合うようにしてくれました。自分のイメージが足りなかったのが悔しくて、申し訳なかったです。メロディや楽器を聴いて、情景に合う歌詞を書くのが大事だなって思いました。

あやか

あやか

りんか 「ボンジュール君はどこ?」はフランスっぽい雰囲気のさわやかな曲です。仮歌に「ボンジュール」というワードがあったので、片思いの全力な感じをポップに書きたくて。サビは「笑ってもがいて泣いて」って連続する言葉で、がむしゃらに未来を追いかけるGBBらしさを表現しています。最初はかわいい雰囲気だけど、サビは壮大です。

 私は「NAS -No Answer Syndrome-」を作詞しました。アップテンポでラップパートがあって、ドラムがめっちゃカッコいい曲です! 仮タイトルが「NASが繋がらないよ」で、NASってパソコンとデータをつなぐ大事なものらしいんですけど、つながらなかったって話を松隈さんから聞いて、歌詞は「コミュニケーションが続かない」をテーマにしました。四字熟語とか言葉遊びとか語感のいい言葉が好きなんですけど、例えば寝落ち通話のことを“寝落ちもちもち”とかSNSだと言うんですよ。そういう言葉を見て「ああ、意味わかんないなあ」って思いながらも、語感が耳に残る感じの言葉を歌詞にしたいなと考えて作詞しました。

まりか 私は「不完全燃焼ダンダンダンダダン」を作詞しました。「Bayside Music Jamboree 2025」に出演したとき、あやかが「ボンキュッボン」って曲の途中で焼き鳥を買いに行っちゃって、それを動画で上げたらSNSで炎上気味になって(笑)。アンチのコメントにカチンときて、世の中の言いたい放題な風潮を皮肉った攻撃的な歌詞にしました。打ち込みのダンスサウンドで、ゲームっぽいピコピコした感じです。

──曲の途中で焼き鳥?

まりか ライブ中にあやかがステージを降りて、屋台の焼き鳥を買いに行ったんです。その様子を動画で上げたら、「ふざけてる!」ってコメントがめっちゃ来ました。初めての炎上?みたいな状態だったんですけど、「これを歌詞にしちゃおう!」と思いまして。ふざけてるわけじゃないという思いも含めて、皮肉たっぷりに書いたら、ガツンとくる曲になりました。

Girls be bad

Girls be bad

あやか 私のせいでごめん(笑)。でもまりかの歌詞、めっちゃハマってます!

──ほかに注目の曲は?

りんか 「悔やんでゆくその日まで」は感動的なロックチューンになってまして。あやかがレコーディング中に松隈さんから「もっとロックに歌って」と、Foo Fightersの「The Pretender」のミュージックビデオを見せられて。子音を意識して歌ったら、めっちゃ雰囲気が変わったんです。

あやか 松隈さんに「子音はリズム、母音は音程」と教わりました。日本語って母音が強いけど、子音を「さしすせそ」で練習したら、歌い方がガラッと変わった。びっくりしましたね。

Girls be bad

Girls be bad

Girls be badの強みは“幸せになるライブ”

──Girls be badが所属するBADKNeeでは、新グループ・KIRA:MINAが先日デビューしました。仲間でもありライバルと呼べる存在になるんじゃないですか?

りんか KIRA:MINAのダンスがめっちゃすごくて、「これはヤバい!」と焦ります(笑)。私たちは全員、もともとダンス未経験だから勝てないと思ったけど、弱いところじゃなくて強いところを伸ばして、GBBらしさを全開にしようって。ステージでは小道具も駆使して戦ってます! 踊りで勝てなければ演出で勝負です!

 「ココロノナカ」という曲で銃を使った振付を取り入れたり、「ダイヤモンドクロニクルズ」で野球の応援団みたいに太鼓を持った振付で盛り上がったりね。ダンスじゃなく小道具で目立とうと思っています(笑)。

まりか KIRA:MINAはダンスが圧倒的だけど、GBBは観てて幸せになるライブが強みだと思うんです。BiSHみたいに、観てくれる人の心にガツンと届くパフォーマンスをするのが目標です。

まりか

まりか

GBBの魅力をガツンと伝えたい

──特典会ではファンの方とどんな話をしますか?

あやか 食べ物の話かな。私がSNSで食べ物の投稿をたくさんしてるから、ファンの方が「ここのお店で食べたよ」とか「ここもオススメだよ」って教えてすごくうれしいです。ちなみにGirls be badファンの総称は“お前さん”です。

 私はアニメの話が多いかな。最近はガンダムシリーズの「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」にハマってるので、その話で盛り上がります。

蝶

りんか 私はお客さんがどこから来たのか聞くのが好きです。遠くから来てくれる人もいれば、クラファンのギターやコーラスに参加したって話してくれる人もいて。GBBの活動でみんなと共通の話題が増えて、強いつながりができてるなって思います。

まりか 私はどうだろう? メンバー4人でカレー屋に行った話とか、チーズナンが好きって話で盛り上がります。グループの話をすることが多くて、主にメンバー愛を語ってます(笑)。

──はじめましてのお客さんは緊張してないですか?

りんか 「今日初めて来ました」って言ってくれる人がいたら、めっちゃ話しかけます! ロック好きな人が多くて、Hi-STANDARDのTシャツを着てる人とかも来てくれるんですよ。中にはチェキ会が初めての人もいるけど、めっちゃ話しかけるんで、気軽に来てほしいです!

りんか

りんか

──アルバムリリース後から9月上旬にかけて東名阪と福岡を回るツアー「GBB -SIXTEEN'S PLEASURE TOUR-」があり、12月には東京・WWW、福岡・DRUM Be-1でワンマンライブ「Girls be bad ONE MAN LIVE 2025 - 突・然・変・異 -」の開催を控えています。今後、Girls be badとしてどう活動していきたいですか?

 GBBのゆるくてポップでロックな根幹は変えずに、バラードとか深い曲で新しい面も見せたいです。初志貫徹で、観てて幸せになるライブを突き進めたいと思っています。

りんか ダンスやパフォーマンスがすごいグループはたくさんいるけど、GBBはゆるいMCとか小道具も駆使してオンリーワンを目指して活動しています。たくさん増えた新曲も含めて、全力で思いを届けるライブをしていきたいです。

まりか 1stアルバムはデビュー前で何も知らないときに必死に録ったものでした。今回の2ndアルバムはファンの方やSCRAMBLESとの絆が詰まっていて、“深い”作品だと思っています。ライブも全員を巻き込む一体感で、東京ドームを目指したいです……!

あやか ギャップを大事にしたいです。人間ってギャップに弱いですから(笑)。ゆるいMCとカッコいい曲、激しいロックからバラードまで、GBBのいろんな魅力をガツンとぶつけたいです!

松隈ケンタとGirls be bad。

松隈ケンタとGirls be bad。

公演情報

GBB -SIXTEEN'S PLEASURE TOUR-

  • 2025年8月24日(日)東京都 四谷LOTUS
    <出演者>
    Girls be bad / KIRA:MINA(オープニングアクト)
  • 2025年8月30日(土)愛知県 DAYTRIVE
    <出演者>
    Girls be bad / Buzz72+
  • 2025年8月31日(日)大阪府 Live House Anima
    <出演者>
    Girls be bad / Buzz72+
  • 2025年9月7日(日)福岡県 culture spot BAD KNee LAB.
    <出演者>
    Girls be bad

Girls be bad ONE MAN LIVE 2025 - 突・然・変・異 -

  • 2025年12月22日(月)東京都 WWW
  • 2025年12月26日(金)福岡県 DRUM Be-1

プロフィール

松隈ケンタ(マツクマケンタ)

福岡県久留米市出身の音楽プロデューサー、作曲家、作詞家、編曲家。2005年にロックバンド・Buzz72+のギタリストとしてavex traxからメジャーデビュー。その後、音楽制作集団・SCRAMBLESを結成し、代表取締役を務める。J-POPに本格的なロックサウンドを取り入れることに定評があり、これまでにBiSH、BiSら音楽事務所WACK所属グループや、柴咲コウ、中川翔子、私立恵比寿中学、超ときめき♡宣伝部、新しい学校のリーダーズらの楽曲を手がけた。さらに特撮ドラマ「仮面ライダーBLACK SUN」、映画「十一人の賊軍」の劇伴を担当するなど、活躍の場を広げている。現在はSCRAMBLES内のカルチャーユニット・BADKNeeの代表も務め、Girls be badらのプロデュースを手がけている。

Girls be bad(ガールズビーバッド)

松隈ケンタが総合プロデューサーを務める、福岡拠点のガールズグループ。メンバーは蝶、りんか、まりか、あやかの4人。2024年8月1日にデビューを発表すると、そこから16日間連続でミュージックビデオを公開し、連続リリースの最終日にワンマンライブ「ポジティブに、自由に、GBB。」でステージデビューを果たした。「ゆるく、ロックに、世界を目指す!」をモットーに精力的なライブ活動を展開。2025年3月、福岡ソフトバンクホークスの公式中継テーマソングとして楽曲「ダイヤモンドクロニクルズ」が選ばれ、スポーツライブ+「HAWKS プロ野球中継」などホークスの試合中継番組でオンエアされる。8月に2ndアルバム「sixteen's pleasure」をリリース。同月より4都市ツアーを開催し、12月には東京と福岡でワンマンライブを行う。

2025年8月20日更新