ナタリー PowerPush - the generous
壮大なバラードが紡ぐ新たな世界 初の映画主題歌「Heart」リリース
“希望”や“愛”がthe generousの曲の大きなテーマ
——2曲目の「未来の扉」ですが、この歌詞はどういうところから生まれたんですか?
yoko 仮歌の段階ですでに「未来の扉」という言葉が使われていて、すごく素敵な言葉だなあと思って気に入ってて。the generousの曲の大きなテーマとして“希望”や“愛”があるんですが、この曲のどこかにそういう要素を含ませたいと思っていたんです。それで、タイアップCM(「フジテレビフラワーネット」)のイメージもあるのですが、扉を開けたら花=希望が広がっているような画を想像して。
——すごく綺麗なイメージですね。
yoko ちょうどリリースが3月で、卒業や入学、就職などで生活が変わる人がたくさんいると思うんです。私も去年デビューして、2009年もどんどん変化していきたいって思ってるんですが、変わることってすごく不安でもあって。だけど「扉を開けたら希望や愛が包んでくれるから、頑張って一歩を踏み出そう!」っていうメッセージを込めた応援ソングになればと思って。
——確かに背中を押してくれる感じがしますよね。そして3曲目、「Renaissance」は疾走感のあるロックナンバー!
大西 この曲の元となるトラックを書いたのは3~4年前で。シンプルなロックなんですが、アレンジはよく聴いてみるといろいろ凝ったことをやっています。レコーディングは割と時間をかけてやりましたね。
yoko 確か「Renaissance」を録ったときは年末で、「M-1グランプリ」をみんなで控え室で見ていたような……(笑)。
大西 俺はスタジオの中にいたけどね(笑)。
——Bメロの「逆転のStory」っていうフレーズは、すごくインパクトがありますね。
yoko ありがとうございます。でも個人的には、アップテンポの作詞が実は一番苦手で。変にやると子供っぽくなったりダサくもなっちゃうし。
——それは意外かも。
yoko 克服したいんですけどね。この曲は疾走感があってノリがいいので、他の詞に比べてカタカナを多く使っていて。こういう勢いがある曲にはカタカナがハマるんだっていう発見はありましたね。
ツアーでは普段の自分らしさを出していきたい
——今回のPV撮影はどんな感じでしたか?
yoko 「Heart」は沖縄で撮ったんですけど「未来の扉」はスタジオで。初めてのスタジオ撮影だったんですけど、けっこう長かったよね……?
大西 終わりがない感じで(笑)。
——こんなに時間がかかるんだ、みたいな?
yoko はい(笑)。夜中の3時くらいまでずっと。
大西 僕は朝10時入りで、最初の出番が夜9時でした(笑)。
——それはお疲れ様でした(笑)。さて、今回のシングルをリリース後、次はこんなthe generousを見せていきたいっていうのはありますか?
大西 なんとなくですが次回はアップテンポな曲をメインに出していけたらと。
yoko バラードが続いていたので、次は思いっきりアップな感じもいいですね。
——作詞は大変かもしれないけど(笑)。
yoko はい。自分で言ってて、今「あ!」って思いました(笑)。
——3月21日からはいよいよツアーが始まります。それにしても、素敵なツアータイトルですよね。
yoko 「ジェネラス・ア・ゴー・ゴー」(正式名「the generous LIVE TOUR09~the generous a go go」)……(笑)。
大西 yokoが付けたんですよ。
——とにかく前へ前へ行こうということなんですよね?
yoko はい! すごく楽しいツアーになると思います。回を重ねるごとにスタッフの皆さんと仲良くなったり、1本終わるごとに自分の課題が見えてくると思うのでそれを消化しながら。また、その課題ができたときが嬉しかったりするんですよね。
——すごく前向きな姿勢ですね。どんどん進化していくthe generousが楽しみです! ちなみにMCってどんな感じなんですか?
yoko いやー、それがひどくて(苦笑)。課題の中のひとつです。ヤバイですねー。
大西 あはは(笑)。
yoko 反応があるかどうかわからないところに話しかけるのがすごく苦手で。途端に噛み出すし、しどろもどろになるし(笑)。でも今はそういうことも言ってられない状況に自分を追い込んでいるので、次のツアーでは普段の私らしさが出せるといいなと思っています。頑張ります!
the generous(じぇねらす)
yoko(Vo)と大西克巳(Guitar/Compose)の2人から成るロックユニット。yokoが制作したデモテープをきっかけに大西と出会い、2008年10月にミニアルバム「the generous」でデビュー。世界レベルのボイストレーニングで培われたyokoの日本人離れした歌声と、大西の卓越した音楽的センスが融合。壮大な世界観を持つその音楽性に話題が集まっている。