このページでは8月17日に富士急ハイランドで行われた乃木坂46のスペシャルイベント「富士急ハイランド大嫌い選抜更生プログラム」のレポートや、当日の富士急ハイランドの様子を写真とテキストでお届けする。

富士急ハイランド開園前～イベント整理券配布

当日朝の天気は野外イベント日和と言えるような快晴。富士急ハイランド入り口には開園時間前から長蛇の列ができていた。この列の中には一般客に混じって乃木坂46グッズを身に着けたファンの姿も多数。8:30の開園時間になると、乃木坂46のファンは一目散にFUJIYAMA前特設テントに向かう。9:00から同テントにてイベント整理券を配布することになっていたが、配布開始前に既に数百人のファンが列を作った。

FUJIYAMA前特設テントではオフィシャルガイドブックの無料配布のほか、スタンプラリーの景品となる乃木坂46×富士急ハイランドオリジナルステッカーの引き換え、オフィシャルガイドブック未掲載の写真が46枚展示されている「富士急が好き？嫌い？オフィシャルガイドブック オフショット写真展」を展開。オフショット写真展はテント内で行われていることもあり、日陰で休憩するファンや一般客の姿を数多く目にすることができた。

9:00からイベント整理券の配布がスタートすると、長蛇の列が一気に動き始める。ここでは整理券と一緒にオフィシャルガイドブックを配布。この中にはメンバーの直筆サインが入ったガイドブックが混ざっており、裏表紙にメンバーのサインやメッセージを見つけるとファンは「やった！」などと全身で喜びを表現していた。

園内放送開始

10:00を過ぎるとFUJIYAMA前特設テントには早くもスタンプラリーを制覇したファンが現れ始める。このスタンプラリーはスタンプを5個以上集めた人にオリジナルステッカーがプレゼントされるというもの。多くのファンはここでしか手に入らないステッカーを受け取っていった。

そうこうしているうちに、10:10から乃木坂46選抜メンバーによる園内放送がスタート。トップを飾ったのは橋本奈々未＆松村沙友理で、2人はオフィシャルガイドブック制作時のエピソードを交えつつユルいトークを展開していった。園内放送はその後も2～3人ずつの組み合わせで、約40分～1時間間隔で放送された。

メンバー到着～リハーサル開始

正午を過ぎると乃木坂46のオフィシャルサイトや富士急ハイランドの園内放送で、メンバーの伊藤万理華が体調不良のためイベントを欠席し、アンダーメンバーとして伊藤寧々が参加することが発表された。そして13:30過ぎに乃木坂46のメンバーが富士急ハイランドに到着。この日は午前中に日本テレビ「PON!」への生出演があったため、出演後にそのままバスで富士急ハイランドに移動した。

メンバーが控え室に移動したのち、富士急スタッフ、ナタリースタッフを交えてイベントの進行について打ち合わせを実施。さらにイベント後にサプライズで実施予定の「乃木坂ジャックタイム」についても詳細を確認していった。

15:00になると乃木坂46のメンバーはイベント会場に移動して実際にステージ上でリハーサルを敢行。大勢のファンが見守る中、それぞれの立ち位置や移動場所を確認しつつ、「会いたかったかもしれない」をパフォーマンスしてみせた。本番さながらのステージングを前にファンのみならず一般客も会場周辺に集まり始め、最後にメンバーが「このあとのイベント、よろしくお願いします！」とアピールしてリハーサルは終了した。

突然の雷雨、そしてイベント開始

乃木坂46のリハーサルが始まる頃から空模様が怪しくなり始め、彼女たちがステージを降りた15:30過ぎには突然雨が降り始めた。この時期、通り雨が降ることはよくあることだが、雨はなかなか止むことはなく強まる一方。しかも雷を伴う豪雨が富士急ハイランドを襲った。

その間もイベント整理券を持ったファンは、ステージ前方エリアで濡れながらイベントの開始を待っている。この天気を前に、スタッフ間でイベントの短縮について話し合われたが、最終的にはスタッフ、そしてメンバーの意向を尊重しスケジュールどおりトーク＆ライブを行うことが決定。開演時間から若干遅れたものの、「富士急ハイランド大嫌い選抜更生プログラム」は雷雨の中スタートした。

イベントのMCを務めたのは女性芸人の出雲阿国。客いじりを交えつつ、絶妙のトークでイベントを盛り上げていった。そして、いよいよ乃木坂46のメンバーがステージに登場。トークコーナーにはオフィシャルガイドブック制作にも携わった「富士急選抜」の7名（生駒里奈、白石麻衣、井上小百合、橋本奈々未、松村沙友理、高山一実、斉藤優里）が参加した。

このイベントは「富士急ハイランド大嫌い選抜更生プログラム」というタイトルの通り、「富士急ハイランド大嫌い選抜」の生駒＆白石に富士急ハイランドを好きになってもらおうという企画。「富士急ハイランド大好き選抜」の橋本、松村、高山、斉藤がお手本を示しつつ、生駒＆白石が用意された課題にチャレンジして富士急嫌いを克服するというものだ。

最初の課題は「絶叫マシンが大好きな彼を遊園地デートに誘ってみよう」。ここでは大好きな彼の役を富士急ハイランドが誇る戦隊ヒーロー、絶叫戦隊ハイランダーの高飛車ゴールドが演じた。まず、斉藤と橋本がお手本を熱演。それぞれの個性が表れたセリフで、見事高飛車ゴールドを誘い出すことに成功した。2人のお手本に続いて、今度は白石がチャレンジ。しかし白石が「ゴールドくん、絶叫マシンが好きなんだって？ 今度よかったら一緒に富士急ハイランドに行こうよ。私、苦手だから見守っててあげるから」と消極的な誘い方をしたため、彼女はこの課題はクリアすることができなかった。

続いての課題は「富士急ハイランドのいいところを30秒以内で語ろう」というもの。ここでは絶叫戦隊ハイランダーのFUJIYAMAブルー、ドドンパピンク、そして井上が審判を務めた。まずはお手本として高山がチャレンジ。しかし「しっかり伝えよう」とゆっくりしゃべったため、30秒以内で収めることができなかった。それでも審判3人中2人がOKを出し合格。続く松村も時間をオーバーしながらも富士急の魅力を語り倒し、今度は3人ともOKを出す結果となった。その後生駒が課題に挑戦するが、富士急のいいところを語るどころかネガティブなことばかりを語り続け、ほかのメンバーからクレームがあがる。その結果、審判3人ともNGを出し、白石に続いて生駒も課題クリアに失敗した。

生駒は「FUJIYAMAや戦慄迷宮にさえ行かなければ、うちらは富士急さん大好きですよ！」と反論。これを受けて、急遽「富士急ハイランドが好きという気持ちを、絶叫マシンに乗った気分で絶叫しよう」という課題が特別に用意された。生駒と白石はステージ前方に進み、雨に濡れた観客に向けて「富士急ハイランドが大好きだーっ！」と絶叫。これに対して審判の3人はOKを出して、生駒と白石はなんとか「富士急ハイランド大嫌い選抜更生プログラム」を終了することができた。

雨足が少しずつ弱まってきた中、いよいよ乃木坂46によるミニライブに突入。選抜メンバー16名がステージ上に揃うと、キャプテンの桜井玲香による挨拶に続いて「会いたかったかもしれない」からライブをスタートさせた。ステージ上は大雨の影響でビショビショだったが、彼女たちはそんなことお構いなしとばかりに全力で歌い踊る。観客はそんな彼女たちに対して精一杯の声援とコールを送った。その後も彼女たちは「おいでシャンプー」「走れ！Bicycle」を立て続けに披露。途中、橋本が濡れた床で滑って転ぶアクシデントもあったが、全3曲にわたるミニライブは大盛り上がりのうちに幕を閉じた。