日本語詞は「いつかやりたいね」と話していた

──ちなみに、詞もRindaさんとShintaroさんがメインで書かれているんですか？

Shintaro　作詞はEmaもけっこうやります。半分くらい？

Ema　今回はそこまで多くないかな。

Shintaro　「Stop The Time」と「Hello」では日本語詞にもトライしてます。歌い回しの調整がちょっと難しかったですね。そういうときはRindaと僕とかで一緒に書いたりもします。でも、NagikenもEmaも元々J-POP大好きなところからスタートしてるんだよね？

Nagiken　そうそう、アンチ日本語とか全然ないんですよね。僕はスピッツが大好きだし。

Ema　僕はギターをやってたので、布袋寅泰さんですね。あと、古めの洋楽やアニソンも好きです（笑）。

──4人が共通して好きなアーティストは？

Nagiken　JACK'S MANNEQUINが来日したときは一緒に観に行ったよね？

Rinda　あー、行ったねえ！

──ピアノエモという形容で紹介されることもあるFAT PROPですけど、そういう音楽は好きですか？

Shintaro　好きですね。BEN FOLDS FIVEもそうだし。でも、B'zとかも好きです。

Nagiken　この間、めっちゃペプシの応募シール集めてましたもん（笑）。プレミアムライブ行きたくて（笑）。

──あははは！ 本当にJ-POPが好きなんですね。僕も近い世代だし、よくわかります。じゃあ、日本語詞をやらない理由も特になかったんですね。

Nagiken　そうそう。Rindaの声が活きるのが英語だとは思ってたものの、「日本語もいつかやりたいね」とはずっと言ってましたしね。今年スペースシャワーTV企画のオムニバス盤（3月リリースの「My Tunes」）に参加したときに、カバー曲で日本語詞を初めてやってみたんですよ。そしたら感触が良かったから、オリジナルでも挑戦してみました。

──いい意味で日本語っぽく聴こえなかったです。無理に日本語モードを押し出そうとはしていないので、自然な印象でした。

Shintaro　うれしいですね。歌のノリを大事にしたかったから。

Nagiken　「Stop The Time」に関して言えば、RindaとShintaroがギリギリまで歌詞を一生懸命考えてて、グイグイ攻めた内容になってる。そういうところもいいなと思いました。

ワンマンまでにもっと成長したい

──ところで、Rindaさんの歌は発音がとてもなめらかですけど、実際に英語が話せるんですか？

Rinda　いや、話せないですよ。受験のときにかじっただけです（笑）。

Shintaro　外国人と話すとき、コイツびっくりするくらい「Yes!!!」って簡単に言いますよ（笑）。典型的な「No」って言えない日本人。ちょっと前にRindaの歌を聴いてて思ったのが、日本語と英語ってしゃべるリズムが違うんですよ。僕らの場合、けっこう緻密に「ここでノリを作ろう」っていう感じで歌をはめてるので、発音がいいのはその賜物なのかもしれない。

──あー、なるほど。鍛えられたのかもしれないですね（笑）。そして、アルバムのリリース後、10月からは長く大規模な全国ツアー「Brand New World Tour」が始まります。

Shintaro　長く見えるかもしれませんが、僕らにはちょうどいいボリュームです。単純にバンドとしてステップアップしたいですね。

Nagiken　東京に住み始めたから、ツアーはやりやすくなりますね。今回は何気に週末狙い撃ちライブになってますし（笑）。

Rinda　それこそ、ツアーをしながら見直せることがたくさんあると思います。

──基本は対バンライブなんですよね？

Nagiken　ファイナルの渋谷CLUB QUATTROでのワンマン以外は対バンですね。

Shintaro　ワンマンは鹿児島で1回やったくらいで、ほとんど初めてなんです。渋谷ワンマンまではまだかなり期間があるし、それまでにもっと成長したい。「なんでクアトロなの？ もっと大きいところでいいのに！」って言われるくらいのバンドになりたいですね。このメンバーになってからはとにかく楽しくて、いい状態が続いてるので、まだまだ上を目指します！