ナタリー PowerPush - ET-KING

“思わず恋がしたくなる”ラブソング集「恋愛歌集」に込めた思い

レゲエ、ヒップホップ、ロック、歌謡曲、etc……。さまざまなサウンドの楽曲をストレートなメッセージと共に届ける浪速の七人衆、ET-KING。彼らが、渾身の恋愛ソングばかりを集めた初のコンセプトアルバム「恋愛歌集」をリリースした。

今作は、純粋な思いが胸を熱くする極上のラブソングから、盟友アーティストのK、千秋、hiroko(mihimaru GT)をフィーチャーしたナンバーまで、バラエティに富んだ仕上がり。ナタリー初登場となる今回は、リーダーのイトキンとTENNが、自身の恋愛観も含めて語ってくれた。

取材・文/川倉由起子

Twitterでつぶやく このエントリーを含むはてなブックマーク この記事をクリップ!

ET-KINGの楽曲は大きく4つに分けられる

──まず、今回のようなコンセプトアルバムを作ったきっかけは?

イトキン 今までET-KINGとしてアルバムを作らせてもらってる中で、いろんな人からよく「ET-KINGはいろんなジャンルを持ち寄ったグループやね」って言われてたんですよ。CD屋の店頭に行っても、ホンマ、レゲエのとこにも、ヒップホップのとこにも、J-POPのとこにも並んでたりするし。

──ひとつのジャンルで括れないというところはありますよね。

イトキン そうなんです。で、ワシらも「ああ、そうやな」って思って、じゃあ「自分らの音楽ってどういうもんでできとんのやろ?」って考えたときに、大きく4つに分けられるなって話になったんですよ。

──その4つとは?

イトキン ラブソング、応援歌、家族や子供に向けて歌った歌、あとはお祭りの歌(パーティチューン)ですね。で「だったらそのひとつずつを軸にしたアルバムを作り込んでいったら、聴きやすい作品ができるんちゃうかな」ってなって。そういうとこから、今回の「歌集」シリーズを思い付いたんです。

──なるほど。では、今後もジャンル別の「歌集」が続いていくのを見越しての第1弾?

イトキン そうですね。第1弾です。

メンバーの恋愛事情を歌詞で知る

──今回のアルバムはいわゆる「ベスト盤」ではないんですよね。過去に発表した曲も入ってますが、新曲もたくさん混ざっているという構成で。

イトキン そうなんですよ。確かに過去の曲の中からも、ここでもう一回聴いてもらいたいなっていう曲は入れてるんです。でもそこにプラスして新曲も結構入ってて。ボーカル陣もみんな30歳を超えたし、今しか書けないラブソングをたくさん詰め込めたらいいなっていう思いで今回は取り組みました。

TENN 制作中はずーっと頭の中がラブソングモードでしたよ(笑)。

──でも皆さんの楽曲って、配信100万ダウンロードを記録した「愛しい人へ」のイメージもあるのか、ラブソングの印象が結構強いんですよ。

イトキン ああ、そうみたいですね。

──歌詞もストレートなものが多いですし、本当に身近なこと……誰の恋愛にも当てはまるようなことが描かれてると思うんです。

イトキン ああ、それはあるなぁ。みんなが書いてきた歌詞を見ても、これはあのことか、このことかっていうのは、僕らもありますから(笑)。

TENN あるな(笑)。

──それはやっぱり、実体験や今の自分の感情をもとに書くことが多いから?

イトキン そうなんですよ。

──とういうことは、皆さん、お互いのプライベートな恋愛事情とかも把握している?

イトキン はい、一緒に住んでますからね。

TENN でも、たまに「そんなことがあったんや!」っていう発見があって。メンバーの恋愛を歌詞で知る、みたいな。そういうときは、ちょっと恥ずかしい感じですね(笑)。

ニューアルバム「恋愛歌集」 / 2010年12月15日発売 / 2000円(税込) / UNIVERSAL J / UPCH-1811

  • Amazon.co.jpへ
CD収録曲
  1. はじまりの言葉 feat.千秋
  2. 友達なんかじゃいられない
  3. 素顔のままで feat.K
  4. 新恋愛
  5. 男の主題歌
  6. 白いドレス
  7. 凸凹(デコボコ)
  8. お前を連れて
  9. 最後の言葉 feat.h
  10. レサムピリリ
  • レコチョクにて着うた® 着うたフル®配信中!
ET-KINGワンマン・ライブ・ツアー2010-11決定!“歌って踊って年末年始!列島沸騰どんちゃん騒ぎ!!”
  • 2010年12月14日(火)
    札幌ペニーレーン24
  • 2010年12月16日(木)
    仙台darwin
  • 2010年12月17日(金)
    盛岡club change WAVE
  • 2010年12月21日(火)
    富山県民会館
  • 2010年12月24日(金)
    Zepp Osaka
  • 2011年1月8日(土)
    岐阜県民文化ホール 未来会館「長良川ホール」
  • 2011年1月14日(金)
    鹿児島宝山ホール
  • 2011年1月16日(日)
    Zepp Fukuoka
  • 2011年1月18日(火)
    香川アルファあなぶきホール・小ホール
  • 2011年1月20日(木)
    Zepp Nagoya
  • 2011年1月31日(月)
    渋谷C.C.Lemonホール
  • <追加公演>2011年2月4日(金)
    グランキューブ大阪メインホール

総合問合せ:チッタワークス 044-276-8841(平日12:00~13:00/16:00~19:00)

ET-KING(いーてぃーきんぐ)

1999年に大阪で結成。5人のボーカル、DJ、そして総合司会という異色のメンバー構成で、大阪は通天閣のすぐ近く大国町を拠点に共同生活をしながら活動している。ストレートな言葉と力強いメッセージを武器に、レゲエ、ヒップホップ、テクノ、ロック、歌謡曲、ときには演歌までも取り入れたオリジナルなサウンドを展開。また、法被(はっぴ)を身にまとい「お祭り」をテーマに繰り広げられるエネルギッシュなライブは、笑いあり涙ありで、聴覚だけでなく視覚でも観客を楽しませる。2007年にシングル「愛しい人へ」とアルバム「LOVE&SOUL」のヒットでブレイク。思わず口ずさんでしまうメロディと、親しみやすいキャラクターで幅広い層に愛されている。