ナタリー PowerPush - ET-KING
“思わず恋がしたくなる”ラブソング集「恋愛歌集」に込めた思い
「ゼクシィ」を買って女ゴコロを勉強
──そんな「白いドレス」の歌詞は、女目線から言うと「すごく女ゴコロがわかってる!」って感じました。
イトキン あ、そうですか! 良かった。僕「ゼクシィ」読みましたからねー。
TENN 買ったんや?(笑)
──レジに持っていくとき、恥ずかしくなかったですか?
イトキン いやあ、余裕でしたね(笑)。読み終わったあと、どうしよって思いましたけど。
──確かに(笑)。で、「ゼクシィ」からはどんなヒントを?
イトキン もう、式へ向けて上げていくテンションの幅が男性とは全然違うなって。
──確かに、女性にとっての結婚式って人生の一大イベントですからね。
イトキン そうなんやと思います。逆に、終わってもうたらどうするんやろうていうくらい(笑)。
──でも、この曲は本当に結婚式にピッタリのパーティソングになりましたね。男性の「彼女にウエディングドレスを着せてやりたい」って気持ちがすごく温かくて。
イトキン もうね、このアルバム1枚まるごと結婚式でかけてもろてもエエんやないかなって。
TENN そうしてくれたら、うれしいよな。
──というか、結婚式でET-KINGに来て歌ってほしいって人も絶対いると思います!
イトキン まあ、料理さえ出してくれたら行くんですけど(笑)。結婚式の営業でも生きていけたらって思ってます(笑)。
──それこそ、メンバーには総合司会(コシバKEN)もいますしね。
イトキン 宴会出張的にね。
TENN そのうち、ただの宴会にも呼ばれるようになったらおもろいな(笑)。
歌詞は、大事な人へ宛てて書く手紙
──「恋愛歌集」ということで、ここからは恋愛の歌詞についても伺いたいと思います。こういうラブソングって、どういう思いで書いているんですか?
イトキン 僕はね、歌詞は手紙やと思ってます。大事な人に宛てて書く手紙。
──すごく直球の歌詞が多いのはそのせいでしょうか。でも皆さん、現在30歳を超えて、恋愛観って昔と変わったりしました?
TENN うーん、やっぱりだんだんドキドキは少なくなっていくとは思うんです。余計なことばかり考え過ぎるてるなって思う時期もありましたし。でも今は、そういうことを思うより、純粋にドキドキしたりする気持ちを大事にした方がエエんかなって。
──それこそ、学生時代のように?
TENN そう。中学生のときとかって、好きな人に会えるだけでいい、一緒に帰るだけでいいみたい感じじゃないですか。それがだんだん、この人の仕事はなんやろう? 一人暮らしなんかな? 門限あるんかな? とかいろいろ考え過ぎて。そうすると、心にブレーキみたいなのがグッてかかるから、それなしの方が面白いなって思いますね。最近は特に。
イトキン 僕はもう、大阪に大事なもん(彼女)がおるんですけど、長いこと一緒におるのもあって、今は単身赴任が一番エエなって(笑)。
──それはどういう意味ですか?
イトキン いや、ずっと仲はエエんですけど、会えないときって気持ちも積み重なっていくじゃないですか? だから東京で仕事させてもらって、大阪に帰るともっと大事にできるというかね。
──なるほど。そういう意味だったんですね。
ツアーではラブソングをいっぱいやりたい
イトキン あと僕は歌詞を書くとき、もちろん大切な人へ向けて思いを書くっていうのもありますけど、ライブで歌える言葉っていうのもすごく意識しますね。せっかくステージからたくさんの人に直接メッセージを届けられるわけですから。シングル「愛しい人へ」の「おまえとおったらおもろいわ」っていうフレーズとかもそう。お客さんに対して言うんやって感じも大いにありますね。
──じゃあ、常に歌詞はステージとリンクさせて?
イトキン そうですね。うちらの一番根本にあるものってやっぱりライブなんで。そこは大事にしてます。
──それにしても、このアルバムを聴いているとライブがさらに楽しみになってきますね。
イトキン そうですね。今度の全国ツアーは、今作に入ってる新曲もたくさんやるんで。ラブソングをいっぱいやろうって話してます。自分ら言うのもなんですけど、今回のアルバムはホンマにエエもんができたと思ってるんですわ。片思いをしてる人でも、カップルでも、長いこと連れ添っとる夫婦にも聴いてほしいし。ライブでも、歌の思いをしっかり届けていきたいと思ってますね。
CD収録曲
- はじまりの言葉 feat.千秋
- 友達なんかじゃいられない
- 素顔のままで feat.K
- 新恋愛
- 男の主題歌
- 白いドレス
- 凸凹(デコボコ)
- お前を連れて
- 最後の言葉 feat.h
- レサムピリリ
ET-KINGワンマン・ライブ・ツアー2010-11決定!"歌って踊って年末年始!列島沸騰どんちゃん騒ぎ!!"
- 2010年12月14日(火)
札幌ペニーレーン24 - 2010年12月16日(木)
仙台darwin - 2010年12月17日(金)
盛岡club change WAVE - 2010年12月21日(火)
富山県民会館 - 2010年12月24日(金)
Zepp Osaka - 2011年1月8日(土)
岐阜県民文化ホール 未来会館「長良川ホール」 - 2011年1月14日(金)
鹿児島宝山ホール - 2011年1月16日(日)
Zepp Fukuoka - 2011年1月18日(火)
香川アルファあなぶきホール・小ホール - 2011年1月20日(木)
Zepp Nagoya - 2011年1月31日(月)
渋谷C.C.Lemonホール - <追加公演>2011年2月4日(金)
グランキューブ大阪メインホール
総合問合せ:チッタワークス 044-276-8841(平日12:00~13:00/16:00~19:00)
ET-KING(いーてぃーきんぐ)
1999年に大阪で結成。5人のボーカル、DJ、そして総合司会という異色のメンバー構成で、大阪は通天閣のすぐ近く大国町を拠点に共同生活をしながら活動している。ストレートな言葉と力強いメッセージを武器に、レゲエ、ヒップホップ、テクノ、ロック、歌謡曲、ときには演歌までも取り入れたオリジナルなサウンドを展開。また、法被(はっぴ)を身にまとい「お祭り」をテーマに繰り広げられるエネルギッシュなライブは、笑いあり涙ありで、聴覚だけでなく視覚でも観客を楽しませる。2007年にシングル「愛しい人へ」とアルバム「LOVE&SOUL」のヒットでブレイク。思わず口ずさんでしまうメロディと、親しみやすいキャラクターで幅広い層に愛されている。