=LOVE|アダルトでシリアス イコラブ新境地へ

指原さん、本当に25歳なの?

──そんな舞台の千秋楽でサプライズ発表があった3rdシングル「手遅れcaution」がリリースされます。さまざまなイケナイ恋愛の形が描かれたスリリングな楽曲ですが、皆さんはどのタイミングで音源を聴いたんですか?

髙松 まさにその舞台の千秋楽終わりです。

佐々木 スタッフさんが裏でいきなり「流します!」って。

野口衣織

野口 「え、今ですか!?」ってびっくりした(笑)。

──舞台の余韻冷めやらぬ中だったんですね(笑)。初めて曲を聴いたときの感想は?

なぎさ 私、ニヤニヤしちゃいました。

樹愛羅 私もなーたんの横でニヤニヤしてました。

なぎさ 歌詞がすごく大人で、2人は年齢的にまだ聴いてはいけないものを聴いてる気がしちゃったんです。

髙松 私は舞台直後というのもあって、けっこう“無”でしたね。

野口 私もポカーンとしてました。最初、歌の世界観が難しくて何を言ってるのかもわからなくて(笑)。

佐々木 私は「新境地だな」と思って楽しみになりました。今までにないイコラブをファンの方にお見せできるなって。

大場 私もそんな感じ。本当に今までの楽曲とガラッと変わってるから、ファンの方の反応も楽しみだなって。

──これまでの清純路線を大きく覆す歌詞の世界観は、ちょっと衝撃的ですよね。

大場 ですよねー。同性愛とか好きになってはいけない相手との禁断の恋……。

野口 私は歌詞に「血」って言葉が入ってることにビックリしました。まだ中学生もいるのにこんな曲歌っていいんだ!って。

髙松 歌詞も深いし、「指原さん、本当に25歳なの?」って思いますよね。もっと何年も生きてきた感じがする(笑)。

樹愛羅 Twitterで指原さんは、この歌詞を1stシングルのときから書き溜めてたって書かれていて。そんな前から温めてくださってたことにも私はビックリしました。

佐々木 私はケータイ小説が好きなんですけど、そういう作品に多い危ない恋の匂いがプンプンするなって。この曲をモチーフにした小説を作ったら面白そうって思いました。メンバー1人ひとりのキャラクターのサイドストーリーがあったらより楽しめそうって。

今回が一番レコーディングに時間がかかった

──今までにない曲のテイストですし、レコーディングも苦労したのでは?

樹愛羅 私はソロパートで切ない雰囲気を出すのが難しくて、何回も録り直しをしました。

野口 私はもともと声が低いので、1stや2ndの表題曲は「もう少し元気に」って指示をいただくことが多かったんです。でも今回は歌う前から「いつもの衣織ちゃんでいいから」って言われて(笑)。本当の自分の声が出せたじゃないですけど、すごく伸び伸び歌えた気がします。

大場 私も声が低いほうで、衣織と同じく今までの表題曲は「声を明るめにしてみよう」って言われていたんです。でもこの3rdシングルはわりと地声のまま乗せられて、すごく歌いやすかったです。

──3作連続でセンターを務める髙松さんはどうですか?

髙松 私は今回がレコーディングに一番時間がかかりましたね。最初、この曲の世界観に合わせようと声を低くしすぎてしまい、その方向から抜け出せなくなっちゃって……。スタッフさんの提案で一度休憩をして気持ちを整えてから臨んだのですが、最終的にはいいテイクが録れてよかったです。

──ほかのメンバーはいかがでしたか?

なぎさ 私は今までの曲で一番歌いやすかったです。歌はわりと苦手だったので、最近は家のランニングマシーンで走りながら大声で歌ったり、地道に自主練していたんですね。その成果が出たのか、今回は「歌うまくなったね!」って褒めてもらえて。ソロパートも思った以上にいただけてうれしかったです。

佐々木 私もどちらかというと歌いやすかったです。ただ、ソロパートがどうしても棒読みっぽくなるのが気になって、ディレクターさんに相談したら「1回目をつむって、東京ドームをイメージして歌ってみよう」って言われて。

──なぜ東京ドームだったんでしょう?

佐々木 ライブ会場で歌うイメージで……ということだったみたいなんですが、それをしたら「すごくいい!」って言われて。たくさんのお客さんに囲まれた様子を想像することで、より声に表情が出たのかもしれないです。

苦労したMV撮影秘話

──女子高を舞台にしたストーリー仕立てのミュージックビデオも完成度の高い仕上がりですね。見たことのないメンバーの表情が引き出されていてドキッとします。

大場 今回は闇の部分が多いですからねー。

髙松 今までのMVでも若干お芝居をしていたんですが、今回は「本当にお芝居したな」って感じがしました。MVでは、私と舞香と衣織の役が三角関係で、複雑な恋模様が描かれているんです。私は特に屋上で泣くシーンにすごく時間がかかって。と言うのも、そういう状況を想像することができなくて気持ちがうまく作れなかったんです。で、納得がいくまで「もう1回やらせてください」ってお願いして演じさせてもらって。結果、すごく思い入れのあるシーンになりました。

佐々木舞香

佐々木 私は瞳とのシーンが多かったんですが、2人の性格が役と真逆で。瞳は普段あまり人とベタベタしないと言うか、触られてもわりと動じないタイプなんですが、私はけっこうベタベタ系で。それがMVでは逆だったので、近くに瞳がいると内心、自分から触りたくてしょうがなかったです(笑)。

野口 瞳も言ったように、こういう恋愛はしたことがないので私も想像だけじゃ補えないところが多くて大変でした。慟哭するシーンでは、前もって瞳と舞香とラブラブするシーンを見学して嫉妬する気持ちを作りました。

髙松 ちなみにそのラブラブするシーンは、大雨の中、衣織が遠くから私と舞香が仲良くしているのを目撃して慟哭するっていうお芝居で、シーン自体は別々に撮ってたんだけど、衣織が本番でも気持ちを作りやすいようにって助監督さんとスタッフさんが代役で抱き合ってて(笑)。

一同 (爆笑)。

佐々木 私たちは雨で濡れちゃうから退避してたんだよね。

髙松 そう。だから申し訳なかったんだけど……男性2人が抱き合う姿を衣織はどう見てたの?

野口 え! 全然覚えてない!

佐々木 本当?

野口 遠かったし、雨も降ってたし、そもそも集中してて気付かなかった。気付いてたらビックリしてお芝居できなかったと思うな(笑)。

イベント情報

3rd Single「手遅れcaution」握手会
  • 2018年5月20日(日)東京都 ダイバーシティ東京
  • 2018年5月27日(日)大阪府 松下IMPホール
  • 2018年6月2日(土)愛知県 エアポートウォーク名古屋
  • 2018年6月3日(日)福岡県 HMV&BOOKS HAKATA
  • 2018年7月1日(日)東京都 日比谷野外大音楽堂
=LOVE(イコールラブ)
=LOVE
代々木アニメーション学院と現役アイドル指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ。指原が自身の理想のアイドルをプロデュースするために、代々木アニメーション学院とのタッグでオーディションを行い、審査の末に大谷映美里、大場花菜、音嶋莉沙、齋藤樹愛羅、齊藤なぎさ、佐々木舞香、佐竹のん乃、髙松瞳、瀧脇笙古、野口衣織、諸橋沙夏、山本杏奈の12名が初期メンバーとして選出された。2017年8月に行われた「TOKYO IDOL FESTIVAL 2017」で初パフォーマンスを披露し、SACRA MUSICからメジャーデビューすることを発表。9月にデビューシングル「=LOVE」を、12月には2ndシングル「僕らの制服クリスマス」をリリースした。2018年2月には初主演舞台「あにてれ×=LOVE ステージプロジェクト『けものフレンズ』」が上演され好評を得る。5月に3rdシングル「手遅れcaution」を発表。