私、きゃぴきゃぴじゃないんで

──アルバム「中人」はメジャーデビュー後のシングルから録り下ろしの新曲まで、バリエーションに富んだ1枚になりましたが、鈴木さんはほかにどんな曲が歌ってみたいですか？

うーん、どんなんだろう。ホントにいろんな曲があるので、自分からというのは特にないです。

──例えば学芸会の限定ユニット曲（参照：エビ中伝説のユニット曲が音源化！学芸会限定アルバム発売）は、フリンデルガール「神さまの言うとおり」も、鈴木さん安本さん「たそがれシアター」も王道のアイドルポップでしたが、そういった曲は？

「神さまの言うとおり」はアイドルアイドルしすぎてて恥ずかしかったです（笑）。

──アイドルアイドルしたものを自分がやることに抵抗があるんですか？

私、きゃぴきゃぴじゃないんで。えへへへへ（笑）。

──そのへんは中4（高校1年生）になってさらに変わりましたか？

そうですね。でも私たぶん、エビ中と学校ではキャラ違うと思います。学校ではツッコまれるっていうか、いじられます、よく。

──ああ、確かにエビ中の中にいたら、もっと飛び道具的な人がいっぱいいるから。学校に行くと本来いじりどころがいっぱいあることがバレてしまう（笑）。

はい。エビ中だとそんなことないけど、学校に行くと「……変だよ？」ってよく言われます。

鈴木裕乃の未来

──将来的な目標は女優として活躍することだと思うんですけど、歌手としての目標はありますか？

歌手としての目標というよりは、エビ中としての目標なら。もっとファンの方を増やして、会場をもっと大きくして、走り回りたいです。

──大きい会場を走り回りたい。それは1人ではなくあくまでほかの8人と一緒に、エビ中として目指したいことなんですね。

そうですね。

──今回の映画主演だってすごく注目を集めるでしょうし、もし仮に「ソロをやりませんか？」というオファーがきたらどうしますか？

おお。ダメですね。ダメでしょー（笑）。音程ズレズレの歌を誰が聴きたいんですかっていう話ですよ。

──今もし話が来てもすぐに断る？

うーん、あったらあったで考えますけど。

──それこそスカウトされたときのように、あまりにも大人が言うならば考え直すかもしれない（笑）。

あまりにもあったら考えますけど（笑）、私にはムリですよ……。

──今はエビ中として上を目指しながら、個人では女優という目標があるわけですが、そのもっと先、自分の人生について考えたりしますか？

よくわかんないです。エビ中でもこの先どういう方向に進んで行くのかも聞かされないですし、1週間先の予定だってよくわかんないんですよ（笑）。闇の中なんですよね、道が。

──でもエビ中の人気が上がるのはうれしいし、映画の主演もうれしい。スターになることはうれしいわけですよね。

はい。いずれはこうなったらいいなあみたいな目標はあるんですけど。

──具体的に目標としている人は？

北川景子さんはどんな表情をしてもきれいですし、CMとか映画とかいろんなジャンルの作品で活躍されているので憧れています。

──では鈴木さんにとって「私立恵比寿中学」とは何ですか？

「成長段階」ですね。先のことはわからないし、いつまで続くかわからないけど、私にとっての成長段階がエビ中なんだと思います。

スイカバー、コーンパン、ホラー

──最後にまったくの余談ですが、最近一番ハマっているものは？

スイカバーですね。あとコーンパン。

──どこのパン屋の焼きたてのコーンパン、とか細かいこだわりも？

いえ、コンビニのコーンパンです。ちゃんとした焼きたてもおいしいですけど、コンビニのコーンパンが好きです。

──プロフィール欄には「趣味：マンガを読むこと」とありますが、最近ハマったマンガは？

私、全っ然マンガ読まないんですけど……。

──えっ？ 嘘？

まあ、昔のことなので（笑）。今は本読んでますね。ホラーというか、ストーカーの本を読んでます。たまたまテレビで紹介されてて面白そうだなーって言ってたら、お父さんが買ってきてくれたので。

──ホラーを読んで、怖いなあと。主演映画もホラーですけど、もともとホラーが好きなんですか？

得意なほうじゃないんですけど、たまたま。

──たまたま興味を持ったのがストーカーもののホラーだったと。

はい。んふふ（笑）。今、半分まで読んだところで。バラバラの死体が発見されました（笑）。