初ワンマンの思い出

──では、昨年10月8日に行われた1stワンマンライブと、その第2部の模様が収録されたDVDの話を聞かせてもらえますか。

廣田　始まるまではすごく緊張したけど、始まったら体がふわふわしちゃってた。

真山　自分たちだけのライブで、お客さん全員が私たちのファンの方なんだと思うとうれしかった。

瑞季　こんな広いステージでやれるなんてみたいな。

廣田　思う存分踊れるーっていう感じがうれしかった。

真山　初めての衣装替えもあって。その間に事前に撮影された私たちのVTRが流れてたんだよね。

杏野　着替えないといけないのに、ついつい覗いちゃって。

柏木　VTRは演技の勉強にもなったよね。

──その辺りのライブで流れたVTRは全てDVDに収録されてますね。後夜祭オープニング映像も再編集バージョンで収められていますが、「TOKYO IDOL FESTIVAL 2011」で真山さんがひとり号泣するシーンはインパクトありました。

真山　TIFには前の年にも出させていただいたんですけど、メインステージには出られなかったんですね。でも今回はメジャーデビューもしてないのに、メインステージに出させていただいて。すっごくうれしかったんです。メンバーもがんばって練習してたし。夏の思いが全てTIFに向けられてたし、集大成だったから。これで夏が終わっちゃうんだなって思ったら悲しくなってきちゃって。ちょうどそのとき歌った曲が「また明日」で。ひとりだけすごく気持ちが盛り上がって泣いちゃいました。

──まさに青春の一瞬が切り取られたような映像で、感動しました。DVDのほかの見どころはどこでしょうか？

瑞季　ワンマンライブの2部がノーカットで入ってるところかな。

廣田　全部良くって選べないかも。

柏木　盛りだくさんだよね。

瑞季　客席の後ろのほうにいた人は、動きは見えても表情までは見えなかったかもしれないので、それが確認できます。

真山　10人いたこと、ですね。ワンマンはれいなが転校する前の10人でやったので。

廣田　れいなー。

柏木　れいなー。

真山　そういうヒストリーも見られますって感じです。

恵比寿を世界の中心に

──そして今年5月5日には、ついにシングル「仮契約のシンデレラ」でメジャーデビューすることが決定しましたね。

廣田　今までどおりのことをするけど、やるからには結果を残したいなって思います。

真山　やるなら頂点に行きたいし、向上心を持って、上を目指したいです。誰もがエビ中って聞いたら「あー、あのエビ中ね」ってわかるような。老若男女、誰でも知ってるような存在になりたい。

──具体的にはどういう目標がありますか？

柏木　ダルビッシュさんがメジャーリーグに挑戦するじゃん？ なんか、アメリカの人にも世界の学芸会といえば「エビ中」って思ってもらえるみたいな。なんだろ？ 世界、世界、世界……。

杏野　どうしたの？ 落ち着いて！（笑）

柏木　えっと、「KARAOKE」みたいに、「GAKUGEEEEKAI」という言葉を世界共通語にしたいって意味だよ。

真山　それいいね。恵比寿を世界の中心にしたいです!!

──デカイ夢ですね（笑）。

杏野　あと、ほんとに学校が作れたらいいよね。私立恵比寿スクールみたいな。エビ中のファンの人が入って、テストが全部エビ中の問題ばかりで。「今までに抜けたメンバーの名前をフルネームで書きなさい」みたいな。

真山　そういう学校ができちゃうくらい、大きな存在になりたいです。

アイドル戦国時代の終わり

──エビ中は昨年の6月にタワレコ渋谷店のイベントで「アイドル戦国時代の終わり」を宣言しています。が、メディア上ではまだまだこの言葉が使用されることは多いようです。メジャーデビューするということは、戦国時代の主役の1組である先輩、ももいろクローバーZと同じ土俵に立つとも言えるわけですが、何か思うところはありますか？

杏野　今までずっとももクロちゃんが上で、ももクロちゃんを目指してがんばってきたからね。

廣田　一緒に名前を並べてもらえるくらいになりたいよね。

真山　例えば雑誌やテレビで「今注目のアイドルは？」というテーマが出たら、「ももクロと私立恵比寿中学」って並ぶくらいになりたい。今年の目標は、アイドルのトップは「ももクロ with エビ中」って言われるようになることかな。

杏野　そうだね。それで来年には「with」から「and」にして行きたいですね。withだと子分的な感じがあるから（笑）、来年はandで。そして再来年からは「世界の中心は恵比寿」って言われたいです。

──「アイドル戦国時代」と言われている状況とどう付き合っていきますか？

真山　その前に私たちが戦国時代終わらせましたから！

杏野　そうなんです！

廣田　なんか別の島にいる感じだよね。本州に入ってないっていうか。

杏野　戦国時代でみんなが争ってる中で、「天保の改革！」みたいな？

真山　黒船のペリーみたいな感じ？ 海外からやってきた、みたいなイメージで。「恵比寿という島国から来ました！」みたいな。

廣田　黒船じゃなくエビに乗りたいー。

杏野　そう、それでエビに乗ったまま関ヶ原に行っちゃおうかなって。

瑞季　黒船が来たら日本はガラっと変わっちゃったしね。

──なんとなく、わかったような、わからなかったような気持ちです（笑）。

真山　とにかく、それくらい目標は高く持ちたいってことです！