05. Want me
──セクシーなボーカルが印象的な楽曲ですが、レコーディングでは何度もリテイクを重ねたそうですね。
福田 はい。とても大人っぽい楽曲なので、声の出し方や息の使い方を含め、今までになかった歌い方を意識しました。「自分がやりたいように1回やってみて」と言われて歌ってみたら、それがそのまま採用されたパートも多くて。曲を聴いて抱いたイメージをそのまま表現できました。レコーディングを通して、成長できた実感がありましたね。
田中 セクシーでダークな質感を出すために細かく息を混ぜたりして、NICOが知らないDXTEENを見せられたと思います。レコーディングでは部屋を真っ暗にして歌いました。セクシーな楽曲はこれまで「Switch」くらいだったのですが、「Want me」はさらにセクシーで、自分にとってはすごく挑戦でしたね。有明アリーナで初披露したら、すごく盛り上がってもらえてうれしかったです。振付はRyusei haradaさんにお願いしたんですが、デモ動画が届いた段階でカッコよすぎて、みんなで「ヤバい!」と大興奮でした。今までの僕たちにはない感じで、沸くポイントも作ってくださっていて。
寺尾 欲しい音をしっかり取ってくれている振付なんだよね。
大久保 Ryusei haradaさんの振付のよさがめちゃくちゃ詰まってる。「誰にも渡さない」と強気だけど、「I know I'm young」と自分の若さを自覚しているような歌詞が今の僕たちに合っていて、無理をしていない大人っぽさがありますよね。そんな歌詞も含めてお気に入りです。
──この曲のミニマルなビートは、踊りながら歌うのが難しそうだと感じました。
寺尾 はい、生歌が難しいです。そのぶん、披露するたびにスキルアップしていける曲だと思っています。
06. Tick-Tack
──“片想い3部作”の始まりを告げた楽曲ですが、リリース当時のインタビューでは、初のラブソングへの挑戦がプレッシャーだと話していましたよね。今、この曲を改めて振り返ってみていかがですか。
寺尾 ここからDXTEENのカラーが確立されたと思います。ダンスと合わさることで、さらにDXTEENの魅力を引き出してくれる1曲ですね。
大久保 キャッチーで、僕らのライブでは外せない定番曲です。昨年11月にインドネシアで行われたイベント(「30th Asian Television Awards / 2nd Jupiter Music Awards」)に出演した際、現地の方に「これはインドネシアの人にめちゃくちゃ刺さる楽曲だよ!」と言われたことが印象的でした。どうやらノリやすいリズムらしくて。
田中 初めて聴く人ばかりのはずなのに、お客さんがめちゃくちゃ盛り上がってくれてたもんね。
寺尾 すごく権威のありそうなおじ様までも、ノリノリで観てくれてうれしかった(笑)。
平本 あと、「Tick-Tack」では韓国の音楽番組に出させていただきました。また、当時のリリースイベントで掛け声の練習をNICOと一緒にたくさんしたことが思い出深いですね。ライブでやっていてとても楽しい1曲ですね。
07. :Diary
谷口 ついにこの曲の順番が来た!
平本 香信、マシンガントークしちゃってください!
寺尾 ありがとう(笑)。DXTEENの楽曲で初めて、僕が作詞作曲を手がけました。デビュー1年目からずっと制作に携わりたいと言っていて、勉強と準備を重ね、スタッフの皆さんも動いてくださって……実現してうれしいです。まず僕が軽いデモを作り、アレンジャーさんと一緒に完成させていったのですが、どんな曲にするかはかなり悩みましたね。この楽曲にNICOの声を入れられたらいいね!ということになって。
──2025年1月に開催された「FAN MEETING in LAPOSTA 2025」での企画「DXTEENとNICOで曲を作ろう!」でNICOの皆さんから寄せられた声を、曲中にちりばめているんですよね。
寺尾 はい。最初は感謝を伝えるような曲にしようかと考えていたけど、NICOのメッセージは、夢を語ってくれるものが多かったんです。なので、みんなの夢を応援する形で感謝を届けるファンソングにしようと考えました。最初にアレンジャーさんからいただいた音源はトラックとNICOの声だけだったんですが、すごくジーンと心に響いて。凝った言葉を並べるより、シンプルでわかりやすいワードのほうがストレートに刺さると思い、そういうフレーズをふんだんに使いました。シンプルだからこそ、読み込んだときに深みを感じてもらえるように、かなり時間をかけて書きましたね。
大久保 初めて聴いたときはめちゃくちゃ感動しました。僕たちだけじゃなく、NICOの夢も一緒に応援するような歌詞がすごくよかった。
寺尾 デビュー当初から応援してくれているNICOはもちろん、「両片想い」から知ってくれた新しいNICOもいると思うんです。誰も置いていかない歌詞にしたくて、そうした言葉選びにもこだわりました。
──最後に入っている、メンバー全員での「Follow Your Dream DXTEENです!」というおなじみの挨拶も印象的です。
谷口 改めてレコーディングすることはなかなかないから、難しかったよね(笑)。
寺尾 デビュー3年目ともなると、かなり早口になってるんですよね。聞こえやすいようにゆっくり言うことを全員で意識しました(笑)。
08. Level Up
──音楽ナタリーでは、この曲がリリースされた2024年12月にインタビューさせていただきましたが(参照:DXTEEN「Level Up」特集|「絶対に僕たちのことを好きにさせる」6人が超えたい壁と超えた壁)、当時は、皆さんが少しもがいているような印象を受けていました。
平本 そうですね……アルバム「Quest」をリリースしたあとのシングルでしたが、このときはDXTEENの強みとして何を打ち出していくべきか、メンバー内でたくさん話し合っていた時期でした。でも、そんな「もっと成長していくぞ」というタイミングで「Level Up」を発表できたことは、とてもよかったと思います。
寺尾 あえてサビで勢いが落ちるような構成になっていて、聴きやすい曲だと思います。有明アリーナではトロッコに乗りながら披露したんですが、サビの後半ではジャンプしてNICOと一緒に盛り上がったりして。「Level Up」もいろんな表現のアプローチができる曲ですね。
──ちなみに、当時から今で“Level Up”したことを挙げるとすると?
田中 うーん……数え切れないくらいあるよね。
平本 クリエイティブに対する思いがすごく高まったと思います。香信が制作した曲も発表できたし、有明アリーナ公演でも、演出やセットリストなどにみんな積極的に意見を出していました。
福田 僕が思うのは、お客さんを楽しませようとする思いや、会場をひとつにする力。有明アリーナ公演はもちろん、去年出演したフェスでもめちゃくちゃ感じました。デビュー初期はどうやったらお客さんにノってもらえるのか探り探りだったけど、今は「こうしたら盛り上げられる」という感覚がメンバーみんなつかめてきて。特に去年から、グッと成長したと思います。




