ナタリー PowerPush - Do As Infinity

9thアルバム「TIME MACHINE」をメンバー2人が全曲解説

＜アルバム「TIME MACHINE」全曲解説＞

01. TIME MACHINE

大渡　一聴すると変拍子に聴こえるようなリフが近未来感というかスパイシーというか、そういう雰囲気を効果的に出していますね。Do Asにとってかなり新しいサウンドとして一石投じられたんじゃないかなと思ってます。この曲をライブで再現するために新しいエフェクターを買ったので（笑）、早くやりたいです。

伴　デモ音源を聴いたときは「なんだこれは!?」っていう衝撃がありましたね（笑）。すごくカッコよく仕上がったと思います。特に歌い方を変えてるわけではないんですけど、聴いた人から「歌い方、変えた？」ってよく言われます。それもこの曲が持ってるマジックなのかな。

02. アリアドネの糸

大渡　久しぶりにこういうダークなナンバーを世に出せたことで、Do Asがロックバンドなんだってことをシーンに言えたような気がします。既にライブではやってますけど、想像以上のリアクションが得られていますね。今後もライブの定番曲として長く付き合えそう。

伴　ライブで驚くほど盛り上がってくれるのでうれしいです。エモーショナルなロック感は作っているときから感じていたけど、ライブで披露したらそれ以上のものを感じられました。

03. Why?

伴　亮くんの書いた歌詞がかわいいです（笑）。ああやっぱり亮くんのカラーってこういう感じだよねって思いながら歌いました。違和感は全然ないです。このアルバムのレコーディングで最後に録った曲でもあるので、すごく印象深い1曲です。

大渡　この曲のように、シンセとギター、どっちが欠けてもいけないバランスで組み合わさってるアンサンブルが大好きなんですよ。だから曲選びの段階から「これは絶対やりたい！」って僕は言ってました。歌詞に関しては、サビで鳴ってるグロッケンが持っているキラキラ感を言葉でも表現した感じですね。ほっこりした気持ちになってもらえれば。

04. PRIDE

大渡　憂いを含んだメロディの、Do Asっぽいなっていうタイプの楽曲ですね。これは絶対伴ちゃんの声に合うだろうと思って選びました。ネット上で先行試聴会をやったとき、一番食い付きが良かったのもこの曲。

伴　私たちのことを非常にわかってくれてるなあと感じる曲。曲自体は、大きく盛り上がるというよりは淡々としてる感じなんですけど、歌詞では内に秘めた思いを歌い上げています。ここで描かれている“PRIDE”は自分も共感できるものでした。

05. 黄昏

大渡　久しぶりに3拍子の曲。「真実の詩」（2002年）以来かもしれないですね。3拍子のマイナーソングってエスニック感が出やすいので、不思議な雰囲気を表現できたと思います。タイアップだった「戦国BASARA」の影響が強くて、歌詞も曲にはまってますし、個人的にすごく好きな曲です。

伴　こういうテイストもDo Asらしいカラーのひとつですね。後半に向けてダイナミックな雰囲気が盛り上がっていく構成なので、1曲の中ですごく気持ちが動くんですよ。だからこそ気の抜けない緊張感がありますね。

06. 誓い

大渡　タイアップが「黄昏」と一緒なのでその世界観でいうパート1といった感じかな。これはもうほんとに、Do Asがデビュー当時からやってる曲の雰囲気がそのまんま最新バージョンとしてできた感じがしました。ギターのアルペジオはちょっと難しいんですけど、やりがいがあったし楽しんで弾けましたね。

伴　この曲は歌詞がすごく好きです。「刃」っていうワードに、誰にも切り離せない絆みたいな強い思いが表れているなと。絆は目に見えないものですけど、ずっと信じて育んでいきたいなって私自身もすごく思います。

CD収録曲

TIME MACHINE
アリアドネの糸
Why？
PRIDE
黄昏
誓い
御伽話
恋歌
Sun Shower
もう一人の僕へ
君の為に今できること
Go Ahead!

DVD収録内容

Do As Infinity 12th Anniversary ～FREE SOUL! FREE SPIRITS! ～Vol.3 LIVE（2011.10.2 at 日比谷野外大音楽堂）
誓い-Music Clip-
アリアドネの糸-Music Clip-
黄昏-Music Clip-

Do As Infinity（どぅあずいんふぃにてぃ）

1999年に結成されたロックバンド。デビュー前より渋谷ハチ公前などで精力的なストリートライブを行い、注目を集める。同年9月にシングル「Tangerine Dream」でメジャーデビュー。2000年より現在の伴都美子（Vo）、大渡亮（G）の編成となる。2002年リリースのベストアルバム「Do The Best」がミリオンセラーを達成するなど、幅広い層から高い人気を得るが、2005年9月に解散した。そして2008年8月に開催されたイベント「a-nation'08」にサプライズ出演し、再結成を発表。2009年には結成10周年を迎え、横浜赤レンガ倉庫でのフリーライブや日本武道館での10周年ライブなどを行った。2012年2月に9枚目のフルアルバム「TIME MACHINE」をリリース。

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