ナタリー PowerPush - DISH//

TAKUMIソロ&4人インタビューで迫る「今」

「晴れるYA!」は今の僕らの気持ちを代弁してる

──ではニューシングル「晴れるYA!」の話を聞かせてください。この曲を最初に聴いたときはどう思いましたか?

MASAKI まず僕はタイトルの「晴れるYA!」っていうフレーズがすごい気に入りました。曲もロックで、「I Can Hear」とはまた違ったメッセージ性があって、青春を感じられて。

──今回はコーラスが多いですよね。

MASAKI はい、ほとんどハモってます。でもハモリは難しいですねえ……。僕はもともとコーラスしてる人に魅力を感じてて、ハモリをやりたい!って思ってたんですけど、なかなか気持ちと技術が合致しなくて。そこが僕の課題ですね。

TAKUMI 「晴れるYA!」は、「I Can Hear」もそうだったんですけど今の僕らの気持ちを代弁してくれてる詞だなと思って。「僕らは前しか見えないから」とかピッタリで、歌詞には気持ちを込めやすいんだけど曲自体が難しくて……。レコーディングでもすごい苦戦したし、ライブでも苦戦してます。

──けっこうメロディの高低差がありますよね。

RYUJI

TAKUMI そうなんですよね。最近のDISH//の曲はAメロがすごい低いのにサビがめちゃめちゃ高かったりとか、歌ってて面白いんですけど難易度の高い曲が多くて。でもそれを難なくやってのけるボーカルになりたいです。課題です。

RYUJI 僕は初めて聴いたときはさわやかでカッコいい曲だなと思ったんですけど、正直DISH//っぽくねえなあって。なんか、DISH//ってやっぱり……臭いじゃないですか。そんなにさわやかな男どもじゃないんですよね。

MASAKI 男臭い。

To-i 俺らはさわやかっていうよりかは、なんていうんだろ? クソガキっていう感じ。

RYUJI だからそんな曲が来てビックリしましたけど、レコーディングしてみたらやっぱりDISH//っぽいんだなあって思いました。最初に聴いたときと全然印象が変わった。

To-i 「晴れるYA!」はTAKUMIが歌ってるところにかぶせてラップが入ってて、新しいなあと思いました。俺そういう主メロとラップが合わさる曲がすごい好きなので、最初聴いたときすっごいテンションが上がって。いざライブでやってみると主メロにつられちゃったり、リズム取りがうまくいかなかったりでかなり難しい(笑)。

──PVは皆さんが1950~1990年代の若者に扮していろんな衣装で登場する内容ですが(参照:DISH//「晴れるYA!」PVで1950~1990年代の若者に変身)、とても面白かったです。

TAKUMI 最高のPVなんですよ。僕が一番好きなのはトレンディ風のリーゼントのシーンなんですけど、あれは撮影のときもほんと面白かったです。僕とMASAKIが馬の遊具で乗馬したりとか、もうおかしいですよね(笑)。

To-i 俺らPV撮影のときって遊びに行ってる感覚だよね。このメンバーで撮るからめっちゃ楽しいっていうのもあるけど、もうほんとオフに遊園地に行くレベル。

──そのトレンディ風ファッションで踊るシーン、よく笑わないでできるなと思いました。

TAKUMI 何回も笑いました。

MASAKI 必死にこらえました。

To-i 実は俺だけあそこの場面で笑ってるんですよ。

RYUJI ドヤ顔の笑いみたいな。

To-i そうそう。そんな感じにしてるだけで、実際あれリアルに笑っちゃってるんですよね(笑)。

MASAKI ギリ、ちゃんとドヤ顔に見えたね。

「恋するSPY」&「デート@ショッピングモール」

──ではカップリング曲についても教えてもらえますか?

TAKUMI 「恋するSPY」は無線っぽく会話するところがあったり遊び要素がたくさん入ってるので、ライブですごく楽しいです。でも振りが難しくて、DISH//の曲の中では1、2を争うくらい疲れてしまう曲なんですけど。

RYUJI DISH//の曲ってだいたいサビが3回あるんですけど、この曲は2回しかないんですよ。でも、かなり疲れるんですよ。Aメロがすごい低くてサビがめちゃくちゃ高いから、音が高くなったと同時にテンションが上がりますね。

──「デート@ショッピングモール」はどうですか? 「君」を喜ばせるためになんでも買ってあげたい、だけどお金がないっていう内容の歌詞も面白いですよね。

MASAKI 「ショッピングモール」は物語みたいな曲ですね。

To-i これは「晴れるYA!」とか「こくっちゃえっつーの!」も作ってくれた小倉しんこうさんの曲なんですけど、「♪こくっちゃえっつーの!」っていう部分がそのまま出てくるんですよ。「こくっちゃえっつーの!」と「デート@ショッピングモール」は、ダンスするとか歌うっていうよりはミュージカルをするっていう感覚に近いかな。

どんなソロ曲がいい?

TAKUMI

──今後はどんな曲を歌ってみたいですか?

TAKUMI 僕はバラードを歌いたいです。メジャーではまだバラードが出てないんで、ソロ曲でゲットしたいですね! でもその反面、ほかのメンバーのソロ曲のバックダンサーも楽しいし、To-iのソロ曲も聴きたいなと思ったり。

──To-iくんはもしソロ曲をもらったらどんな曲がいいですか?

To-i たぶん俺の予想ではお笑い系の曲になるんじゃないかと。でも俺歌詞覚えるのがほんっとに苦手なんで、ソロ曲欲しいけどバックダンサーでもいいかなっていう(笑)。

MASAKI To-iはラップ担当ですけど、「晴れるYA!」のレコーディングのときはTAKUMIと同じ主メロを歌ってるし、楽屋でもいろんな曲を歌ってるんですよ。ほんとTo-iのソロ曲を聴いてみたいですね。To-i自身はどういう曲をやりたいの?

To-i なんだろ。俺すごい中毒性のある曲が好きだから、「ピーターパンシンドローム」みたいに1回聴いたら俺らのこと好きじゃなくても口ずさんじゃうみたいな曲がいいかな。でもとりあえずさ、最初の曲は全員面白系がいいよね。その人に合ったような。

RYUJI TAKUMIは面白いの歌うキャラじゃないよ。

TAKUMI RYUJI、2曲目はバラードじゃん?

RYUJI いやいや、キツイキツイ。

──RYUJIくんはバラードを歌いたくないんですか?

RYUJI なんかそういうキャラじゃないじゃないですか。バラード歌う顔してないじゃないですか(笑)。

特集インデックス
TAKUMIソロインタビュー
メンバー全員インタビュー
フォトギャラリー
ニューシングル「晴れるYA!」/ 2013年10月16日発売 / Sony Music Records
初回限定盤A [CD+DVD] 1500円 / SRCL-8362~3
初回限定盤B [CD+DVD] 1500円 / SRCL-8364~5
通常盤 [CD] 1200円 / SRCL-8366
CD収録曲
  1. 晴れるYA!
  2. 恋するSPY
  3. デート@ショッピングモール
  4. 晴れるYA! ~Instrumental~
初回限定盤A DVD収録内容
  • 「晴れるYA!」ミュージックビデオスペシャルバージョン+メイキング
初回限定盤B DVD収録内容
  • 「台湾キャンペーン(2013/07/05~07/07)の オフショット映像約20分
DISH//(でぃっしゅ)
DISH//

TAKUMI、MASAKI、RYUJI、To-iからなる4人組ユニット。2011年にスターダストプロモーションに所属する音楽集団「EBiDAN」からの選抜メンバーで結成され、楽器を持ちながら踊るという“ダンスロックバンド”として活動を開始する。2012年6月に1stシングル「It's alright!」でCDデビュー。2013年1月にはTOKYO MXにてレギュラー番組「超×D」(現「超×D music+」)のオンエアがスタートする。2013年2月、前山田健一がプロデュースを手がけた3rdシングル「ギブミーチョコレート!」をリリース。同年6月、テレビ東京系アニメ「NARUTO-ナルト-疾風伝」のエンディングテーマに採用されたシングル「I Can Hear」でソニー・ミュージックレコーズよりメジャーデビューを果たす。10月16日にはメジャー2ndシングル「晴れるYA!」を発売。ライブ中に盛り込まれる寸劇や紙皿を投げるパフォーマンスが話題を呼び、着実にファン層を拡大している。